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[討論]日本の将来像(3):日本の将来像 の与件 [軽井沢だより]

ギリシャ、スペイン、ラトヴィアも財政危機で、EUを揺さぶる。小国でも、世界の経済に影響なしという時代ではなくなった。ドイツもしぶしぶ、ギリシャ援助に賛成したそうだ。

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日本の財政状況は、世界一悪い。日本の国債の格付けは、下がり始めても外国が、とやかく言うことではないという、金融担当大臣がいるが、いつまでこういうことが、まかりとうるだろうか。

自国の財政、ひいては、経済の状況が、自国だけの問題でなくなったのは、もはや、常識以前のことだ。

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日本の将来像を考えるなら、この借金づけの状態が、与件として、大きくのしかかり、これをどうするのか、目安のつかないうちは、意味あることが、出てこないと思う。

今、無策と言ってよいのではないかと思う。どうするのか、具体策が、眼に見えているわけではない。

このままであると、インフレーションでこの借金を払うことになると、野口教授(早稲田大学)が警鐘を発している。(文芸春秋 三月号).

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インフレになる前に、デフォールト宣言かもしれぬ。

インフレなど、今のデフレの状態から見れば、ありえないように思える。

借金帳消しのインフレは、なまなかな率ではすまない。これまた、今の為替レートから、想像もつかないが、チョー円安になる。輸入するエネルギー資源の確保が難しくなる。

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郵貯を代表とする、民間、個人金融資産が国債の担保になっているから、大丈夫という理屈は、成り立たない、と野口論文にある。

これらの資産はすでに、投下済みだそうだ。

脳天気の日本が、ここにあり、別天地のようだ。

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米国、EU、どの地域の政治の今の最大の問題は、財政で、これを、国民にどうするか、解決する政策を暗に,陽に問いかけている。

その政策は、国民に負担をかけるもので、政府に打ち出の小槌を期待させるものでは、ない。

日本の将来像は、財政に対してどう対峙するか、これを出発点にしないと、糸口がつかめず、理念では、描けないように、思う。

                                             ・・・I Watanabe 2010-02-15

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初春政局放談(3):成長と成熟 [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-01-09


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信なくば立たず [軽井沢だより]

孔子様が言った言葉だそうだが、弟子の子貢の問いに答えて,政治で大切なことを三つあげ、中でもっとも大切なものは、民の信頼であると答えた。

ほかの二つは食料と軍備だ。食料は一番大切じゃないかと思うし、他国に侵略されて殺されては、と思う。

信頼が大切というのは、あまりにも当たり前だ。誰が、信頼出来ない人に国の統治を任せられるだろうか。

現政権の最重要人物の二人は、この点で、すでに失格だ。それにも拘わらず、党そのものに支持があるのは、残っているのは、なぜか。

やはり、食にありつきたいからだ。

いや,野党があまりにも、信がないからか。

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ところで、オバマ大統領の一年経った評価が、57%(newsweek)で、その評価の原因を考察した記事に、この”信なくば立たず”を発見した。アメリカにも同じような考えがあるのか、と一瞬思った。

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No bond, no trust. No trust, no credit.

絆なければ、信頼なし。信頼なければ、評価せず。いささか、怪しげな解釈だが、これって、孔子様の言っていることと、同じでは、と思った。しかし、記事を読みとうして見ると、ぜんぜん違う。

オバマ大統領は,国民一般から見ると、冷たい、切れる、頭が飛びぬけて、近寄りがたい。とっつきにくい、演説はすばらしい、でもところどころ、難しくて分からない。ノーベル賞受諾演説なんか、インテリさんには、受けるだろうが、私みたいに普通か、それ以下のものには、フーンとしかつぶやけない。

これじゃ、つずけて支持するのに躊躇する。

原因は、オバマの知性にあり、そのよそよそしさにある。お高くとまっている。

こういう表現で記事は書いてあるわけじゃない。

私の知性のレベルに合わせると、こういう表現になってしまう。

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しかし、この記事を書いた人は、記事をこう結んでいる。

心配ない、あの共和党のRonald Reaganでさえ、一年目の評価は57%だった。

レーガンははじめ大減税を行った。でも、その後、増税を3回もやった。小さな政府を掲げたが、実際には、大きな政府になっちゃた。

国家統治はやって見ると難しい。

Realist,pragamatistにならざるを得ぬ。

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自国の行政府の長をあくまで、援護する態度は、まねたい。

アメリカ人は、個人主義だというのは、間違いで、いざとなると集団主義だという。

私も今は総、思っている。特に9/11以後はそういえるのか。

引き換え、日本人は、集団主義と一般には、思われているが、本当は個人主義だという説があり、これに、納得すること多々ある。

ここは、私も集団主義で、今の総理大臣を援護,擁護したいと思うが、とても無理だ。

信なければ立たず。

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The trouble with barak

http://www.newsweek.com/id/232167

                                         ・・・ by I Watanabe 2010-02-01


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EUREKA ! -2 [軽井沢だより]

この著書で面白く思ったことの一つに、シリコンによる証明というのがある。

シリコンはもちろんコンピューターのことだ。頭脳となるCPUは半導体でシリコンウェーハーから作られる。

数学者は紙と鉛筆さえあれば、研究できる。計算、証明は古来の数学者はこれだけでやってきた。証明法には演繹によるもの、背理法、帰納法によるものとあり、これ以外の証明法は数学の世界では、認められない。フエルマの最終定理だってそうだ。スパコンで計算して証明したわけじゃない。証明は権威によって検証される。懸賞金がかかっていれば、なおさら厳しい検証がなされる。

ところが、これが、最近かなり変わり始めているとの記述がこの本にある。お手上げの未解決の数学の問題はまだまだあるらしい。それをコンピューターの力仕事で計算をして、証明するということである。

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人間が難問を解いたのか、機械が解いたのか。

論証と計算は別の次元の話だ。何億回、何兆回の計算をしたから、何かの原理を証明したということにはならないはずだと思う。

アルキメデスは、円周率の近似値を手計算で、50桁くらいまで求めていたというはなしだ。

円に内接する等辺96角形から、計算したとある。

ごく最近無理数のpiが2兆7000桁まで計算されて、新記録が作られた報道があった。

フランスの技術者が、パソコンで計算して発表した。今までの記録は日本人がスパコンで計算したものだった。

パソコン、いやシリコンの能力の進歩を物語る。

しかし、piが無理数であるということは、何桁計算しても無理数であることを証明できない。だから、どだい、これは数学の堕落だという声もあるそうだ。

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気がかりなのは、検証である。パソコンで計算しても、その結果は、ハードデイスクに蓄える。この装置も実に易くなった。テラバイト単位のハードデイスクを5台使った。

これは、私の想像だが、誰も2兆7000桁目の数字が正しいかどうかはチェックしていないのではないか。誰も賞金は出さないから、これでよいのかもしれないが。

もっと、気がかりなのは、piは超越数でもあるから、規則的な循環性がないということも、確かめなければならない。

どうやって、2兆、3兆桁の数字の羅列に循環性がある、ないを調べるのだろう。

とても人間業では出来ない。シリコンの世話になることになる。

こうなると、どこまで言ってもコンピューターだ。

検証、証明が、人間の肉眼から離れてしまう。人間は認識する能力を失う。結果的に思考停止に陥る。

だが、定理の証明は、そうは行かないだろう。賞金がかかっていようがいまいが、誰かのパソコンで証明した、俺もパソコンで証明して見た。同じ結果でも、違った結果でも、問題の決着が得られるのだろうか。

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コンピューターが出した結果は、コンピューターでしか、検証できない、と言うことになったら、どういうことになるのか。

私は思うに、これすなわち、思考放棄では、ないかと思う。コンピューターがそういっている、だから信じろ、と言うことになる。

中世のヨーロッパでは神学者、哲学者が、神の存在証明に明け暮れた。神の存在をシリコンが証明した、あるいは、存在しないという結果を真理とする、なんてことまで、考えてしまう。存在をシリコンが証明すれば、無神論者は、それを受け入れるだろうか。

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人類が、思考を放棄するような、時代を想像すると、寒気がする。いや、今でも、その気なしとしない。

テレビ、新聞、雑誌を見て、無批判にそこに書かれている、見せられることをそのまま受け入れるのは、思考停止の状態に落ちっているのではないか。

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円周率piは無理数であり、超越数だそうだ。irrational number, transcendental numberという英語がこれにあたる。

Irrational exuberanceという英語の表現は随分有名である。1990年代のアメリカの株式市場の状態をGreenspan,表現した言葉だ。

根拠なき熱狂、とか不合理な熱狂とか訳される。

根拠がない数という訳語を無理数に当てるのは、あまり適当じゃないように思われる。

出来ない、不可能という意味に無理を取ると、これは、それこそ意味がない。理がない数、不合理な数とは、実に面白い。

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シリコンが生活のあらゆる場面に浸透していつと言っても良いような時代になった。

人間の認知、判断をそれに任していることすら、意識していない状態が加速的になっているのでは、ないか。とめようがないと思われるが、頭の隅にこの事実を入れておくのは、生きていく条件かも知れない。

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下記のlinkは、円周率についての、情報だが、10桁しかないと、分かったといっている。

10桁目が0であるというので、胡散臭い情報だと思うが、私はこれを否定する根拠を持っていない。なぜかというと、真面目に円周率を自分で計算したことがない。

だから、piが、有理数なのか、無理数なのか、検証したことがない。ましてや、その数値が3ぐらいだろうぐらいは、見当がついているが、その下の位には、トンと縁がないし、あまり、興味もない。

小学校に入学して以来、円周率は、この数字だと教えられ、そのままに、丸呑みそれを信じてきた。

信じてきたのであって、納得していたという言葉は使えない。

まして、無限に小数点以下の数字がつずくという証明は見たことがない。見ても理解できないだろう。

円周率は何千年も前に、無理数だという証明があったそうだが、誤りがあって、証明されたのは、ほんの数百年前だそうである。

その証明をたとえ見ても、私には理解できないだろう。フエルマの最終定理の証明を理解できる数学者は世界に10数人だという話だ。

そうすると、ほとんどの人間が、円周率は無理数であるということを、納得しているわけではなくて、信じているのだ。つまり、この件に関しては、思考判断は放棄している。

もちろん、良い、悪いの判断ではなくてこれが実態だ。このようなことは、円周率に限らないに違いない。

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以上、EUREKA !というには、ほど遠いことを、ごく最近、私は納得したのである。

これは、間違い、考え違いだろうか。だとしたら、その証明を是非見たい。その証明はシリコンによらないものに願いたい。

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「10桁で修了」 円周率ついに割り切れる

http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2005020901.html   (完)                                             ・・・・・ by I Watanabe


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EUREKA ! その一 [軽井沢だより]

献呈 故 倉本武昭君 

学友だった、ここに書いた内容は、君も興味を持ったに違いないと信ずる。もちろん、意見の違いは、多々あろうが。

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アルキメデスは、比重の原理を発見したとき、EUREKA !(発見した! ギリシャ語) と叫んで風呂から飛び出し,裸で町を走ったそうだ。

1993年6月24日のNew York Timesは、一面に、この言葉を、使ったheadlineでフエルマの最終定理の証明がなされたことを報じた。300年以上にわたる、数学上の最大の問題が解かれたというわけである。

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Xn+YN=Zn乗   n>2

上の式を満足する正の整数X,Y,Zは存在しない。これが定理で、フエルマは本の余白に証明を自分はしたが、余白が狭すぎるので、書けないと書いた。これが世紀の大問題になった。爾来、有名な数学者が証明しようと取り組んだが、挫折した。

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この新聞記事は最近読んだ”フエルマの最終定理”という文庫本で紹介されている。

文庫本の一ページを使って題一面をコピーしているので、大変に文字が小さくなっている。ルーペを使って日を確かめた。

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004 - コピー.jpgこの記事の右横に妙な?記事を発見した。政権党がついに分裂したと写真入りで、日本の政局を報じている。宮沢内閣の不信任案が可決され、自民党が分裂、新党の結成を報じている。

写真の中に羽田孜氏がいる、ほかに5,6人いるが、だれそれと特定は、私には出来ない。どういうわけか、後列の人はみな、ハンカチらしきもので顔をぬぐっている。

この年、細川政権が誕生したのだ。

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数学上の大問題の解決と日本の政局の大変動は、New York Timesの一面で報じられるほど、大事件だった。新生党の結成は、この扱いを見ると、トップニュースだ。

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ところが、この二つのeventは、その後、妙な展開をした。

フエルマの定理証明は、論文の一部に欠陥が指摘され、ほぼ一年以上、その論文は公開されなかった。

細川内閣も短命に終わったのが歴史だ。

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Andrew Wilesは、その後、論文の欠陥を修正し、懸賞金も獲得した。

日本の政治状況は、その後、自民党政権の単なる中断で終わり、昨年の政権交代まで政権政党だった。

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フエルマの最終定理という本は、著者はインド系のイギリス人サイモン・シンという。

2000年の刊行。正直言って、私はこの本を読むまで、この世紀の大事件を知らなかった。

いまだに、証明はされていないと、思っていた。

読み出して大変面白く、一気呵成、といいたいところだが、3,4日かかった。500ページになんなんとするものだから、仕方ない。

数学史を語り、そして現代の数学の状況を解説するのだから、大部になるのはやむを得ない。もともと、これはBBCのテレビ番組の企画だそうだ。

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素人にも分かるように、非常に専門的な、しかし、重要なことを解説するのは、中々、言うは易く、行うに難たしだが、この本は、その目的を達している。

かといって、この本を読んだら、超難問題だった定理証明が分かるというわけではない。

だが、どんなに難問題だったかを、感じ取ることは出来るように思う。

数学の分野で言うと、これは整数論、あるいは数論というのか、素人の私には、良く分からないが、こういう分野の問題らしい。

読んで見ると、この定理証明は、この分野だけでは、証明できないらしい。

群論とか、幾何学みたいな分野も動員されて、初めて証明できたらしい。

書中、日本人の数学者の名前、写真もでている。

谷山、志村予想という定理ではないが、これを証明して初めてフエルマの定理の証明を完結した。

だから、著者は、この二人の日本人の貢献が、喧伝されないのは、おかしいと、はっきり言っている。

続く

                                                         ・・・・・ by I Watanabe


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初春政局放談(3):成長と成熟 [軽井沢だより]

政局という言葉の意味から外れてしまうかも知れないが、放談に重きを置いて、勝手なことを書きます。

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国債、あるいは公債発行残高が、GDP比で世界一だそうですが、これは心配しなくていいのか、悪いのか、いまだに分かりません。

与謝野前財務大臣が文芸春秋(新年号)に寄稿して、このたびの予算案を批判した論文を読みましたが、借金が怖いのは、借金が借金を呼ぶ状態になることだそうです。

借金は無利子じゃないから、利息を払う。その利率は今のところ、低い率だけれども、上昇しないという保障はない。

500兆円の利息は、利率1%で年5兆円、2%で10兆円だ。

事業仕分けで、ちまちま予算を削っても、すぐに利息代で消えてしまう。利息を払うために、借金をするようになれば、これは、行く先は、眼に見える。破綻しかない。

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ところが、こんなことは、心配しなくて良い。

チマチマしたことは、するべきじゃない、どーんと借金はすればよい。

景気を良くするのが、先だ、という議論があります。これは、日本だけじゃない。

アメリカの有力新聞も社説で、1990年代の日本を繰り返すな、と言う。

アメリカで、ノーベル賞受賞のクルーグマンも同じようなことを言う。

与謝野氏の論文の中で、日本はもう成長しない、潜在成長率はせいぜい今後2%だという説を言っています。物が溢れている。

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過去日本の成長率は、1990年から2009年まで実質1%ちょっとです。

失われた10年どころか、20年です。

これは、国債の発行残高の成長率20%以上(もっとか)という数字と比べると、どこにこの国債で調達したお金は消えたのかと、思わせます。

コンクリートを作るのに消えたのだという説があります。

そうかも知れませんが、今度は、人にお金をかけるのだというのです。

子供手当を出す、学生にもお金をあげる。コンクリートが人に代わる。で、景気は良くなるかというと、それは、議論が違うというのかも知れません。

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国債を発行しても、日本は個人の貯金が1400兆円あるから、大丈夫、と言う人がいます。

そうすると、国債発行残高の上限はここまでなのか、その間に、利息代がどんどん膨れ上がって、上限になる、そのときどうなるのかという、ことについて記述したものを、見たことがない。

どこかにあるんだろうか?

いや心配のしすぎだ、そのような状態になるまでに、借金をしなくても良い状態になる、ならなければ、消費税をガッポリ取るようにする。

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日本は成熟した、これ以上成長しない、と言う仮説は、その真偽は分からない、実験して正しいかどうか、自然科学のようには、行かない。

借金もどこまで、いけるのか、実験してみないと分からないと、言うのであれば、スパコンでも使ってシミュレーションして見たらどうか、と言いたくなる。

ノーベル賞受賞の科学者が、事業仕分けとやらに、顔を出して、予算を削るのはけしからんというのは、なんだか情けない気がした。

話がそれると行けないが、ソニーのプレーステーションを何百台も買ってスパコンの代わりをさせているのは、アメリカ軍だそうだ。

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もとえ、成長は終わり、成熟の時代なら、国家の成熟とは何をすることなのか、何を求めないのか、決めなければならない。

これが出発点じゃなかろうか。

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チマチマしたことを書いてスイマセン。

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公債残高の推移

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014/sy014c.htm

最後の日本人の視点から考える国債累積問題

http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/harada.cfm?i=20060112c3000c3&p=1

日本の国際発行残高

http://valvane.blog17.fc2.com/blog-entry-1045.html

日本の経済成長率推移

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4400.html 

新春政局放談(2):鳩山首相は近衛、小澤が率いる民主党は軍部? [サンアントニオ短信]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-01-08

                                                ・・・・・by Watanabe 2010-01


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フロスト/ニクソン [軽井沢だより]

DVDFrost/Nixonという映画を借りてきて見ました。

Nixonは大統領在任の時から、いろいろ話題に事欠かない人だったが、辞任後もこの映画のようなことがあったとは、知りませんでした。

David Frostというトークショーのホストが、一発勝負でNew York進出を賭けて、Nixonとの単独インタヴユーをして、政界復帰を練っていたニクソンを追い込んでしまう筋書きです。

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動機はあまり褒めたものではなかったのが、ひょうたんから駒で、大成功を収める。

出だしは、三流映画だと思って見ていましたが、だんだん面白くなり、中々良い出来の映画だと思いました。

ひときわ面白く感じたのは、現在の日本の政治家のなさけ無さを思うからかも知れません。

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私は政治家に完全無欠の人格はのぞんでいるわけではありませんが、この映画は、倫理というより,法に焦点を当てた、ものです。

ニクソンは、法律違反を最後に自ら認めます。これが致命傷になり、復帰できずに、ゴルフ三昧の引退生活を送ることになったようです。

大統領は、国益を優先しているから法より、自分の大統領としての判断、決断は超法規だ、という理屈は破綻させられたのです。

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鳩山首相は、秘書にまかせきりで、政治資金の処理で、自分は知らなかった、後は国民の判断に任せる、という奇妙なことを言っていました。

なんだか、親からの金であるからいいじゃないか、といっているようにしか聞こえませんが、しぶしぶ、税金を納めるということは、法を守っていなかった、ということを認めたことになりませんか。

一国の宰相が、こんなことでいいはずが無い。

法律に違背した場合、形式犯と実質犯とあって、スピード違反は形式犯だとか。急いでいたという言い訳は、とうらない。

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こんな比較は出来るのか、出来ないのか分かりませんが、実質は鳩山氏本人が知らなかったから、訴追しない、というのは、庶民には理解できない。庶民は税金を納めないと、どこまでも追求される。

くどくど、言いたくないが、国益大事だからという理屈は、庶民の何パーセントの人が支持するか知らないが、少なくとも、最高学府を出た、しかも東京大学というもともと、国家の将来を担う人材養成を目的とした高等教育機関の出身者とは、到底思えない。

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モラルハザードという言葉がありますが、銀行、あるいは企業についてよく言われます。

しかし、今は、政治家、官僚にこれがはびこっている。

総理 自ら、職を退くのが、道ではないでしょうか。

                                         ・・・・・by I.Watanabe 2009-12-28


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蛇足 悲劇ゴードン王 [軽井沢だより]

以下に書くことは蛇足にもならない蛇足である。

英国の政治の政界に私が詳しいなどというつもりは、ない。だが、Economistに載った短い風刺戯曲を掲載しツぱなしで、日本の事情とのかかわりがあるのか、と疑問を持たれる方もおられると思うので,不肖ながら、付け加えを記します。

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始めに、私がこれを読んで思った感想を書きます。

何故、悲劇と銘打っているのか、喜劇ではないのか、と思いました。

Gordon Brownという政治家が今陥っている状況は、本人にとっては悲劇かもしれないが、観客かみれば、そして、この戯曲化した場面、台詞は喜劇のそれではないか。

麻生前総理の、選挙まえの状態そっくりと言ってよい。麻生氏は悲劇を演じたのか?

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とまれ、この戯曲の説明を、非力を承知で、しなければならない。

Brown現英国の首相は、2007年に労働党党首になり、首相になった。前任のTony Blairはイラク戦争の問題がたたって、あまりに不人気になり、任期満了しないうちに辞任した。

ところで、主人公Gordon BrownTony Blairのほかに重要な人物は、Peter Mandelsonで、この三人はNew Labour といわれる英国労働党の立役者だ。

1997年に地すべり的な労働党の総選挙での勝利をこの3人がもたらしたといっても過言ではないらしい。

Clause Four というのは、 英国労働党の綱領の第4節.党の目的を説明、1995年Tony Blair の主導により改定。これよりNew Labourと呼ばれ、以前はOld Labour Partyと呼ばれるようになった。Tony Blairを党首にして、政権獲得に黒子役に徹していたのは、Peter Mandelsonだそうだ。

長らくTony Blairの影で、内閣の第二の地位で甘んじていたのは、GordonBrownだった。

禅譲を待っていた。待ち時間が長すぎた、何しろBlairは3期目半ばだった。つまり12年。Mandelsonは、選挙区のことでGordon と犬猿のなかだった。

以上がこの戯曲の背景だ。r

英国人にすれば、もちろんこれは周知のことだ。

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各幕のさわり:

Act I 

Gordon: O my children! I know our nation reeks 

  Of spin and missing WMD.

 首相就任直後の高揚感。このchildrenは英国民です。

 イラク戦争の後遺症、大量破壊兵器はなかった。

 瘴気が英国を覆っていた。

 日本の今もなにやら、金にまつわるいやな空気に満ち満ちている。

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Act II

Gordon :Dare I now risk the crown

     I so Desired?

 選挙に打って出よ、という声に、やっと得たこの地位を賭けてよい    のかという、思いを吐露する独白。絶好の機会を逸す。日本にもついこの間先例あり。この心理、説明不要。

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Act III

Gordon: O save me , Mandy!

 ついに、仇敵に助けを求める。Mandyは、Mandelson、窮余の一策として、閣僚に迎える。

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Act IV

Gordon: I've saved the world!

     Alone I did it!

 未曾有の恐慌に、すばやく銀行国有化の施策に、世界中が賞賛を送る。

  だが。。。

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Act V

Blair(as ghost): It's harder than it looks,don't you agree?

 総理大臣て、やって見るとむずかしいんだ、そうだろう?

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Exeunt Balls and Gordon, head bowed ,to a visiting professorship at MIT. ;  もはや、これまで。退職後の行き先まで、もう決まってる。  (してみると、総理大臣、一度はやっても良い?)

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The end.

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蛇足の追記:

 Economistはすでに、最早、労働政権は過去のものとしている。

 Bagehotというコラムで、労働党の閣僚のたな卸しを、しているが、二人の総理大臣は負の評価である。

 面白いのは、Mandelsonの評価だ。北アイルランドの紛争解決を高く評価して、テロ、爆弾騒ぎが極小になったのは、彼のお陰だとしている。

 彼は日本に今年来た。ちっとも知らなかった。

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外務省press release

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/21/10/1196405_1108.html

Bagehot:Heroes of new labour

http://www.economist.com/world/britain/displaystory.cfm?story_id=15125771

悲劇 ゴードン王 [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2009-12-28 

                                            ・・・・・by Watanabe 2009-12-29


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悲劇 ゴードン王 [軽井沢だより]

最近号のEconomist誌にギリシャ悲劇、あるいはシェークスピア悲劇と題した、表題の台本が載った。ぼくあずさ流(?)のコメントを記す。

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1.痛烈きわまる現英国政権の末期の状態の批判

2.英国の風刺(satire)精神の健在

3.日本の現政権の座にある人の、そう遠くない未来を見るような、

     気がしないでもない

4.でも、英国保守党の現時点の人気に比べると、日本の自民党

    には今、期待仕様が無い

5.英国民は、政治的に成熟しているのか。英国保守党は、アフ

    ガン戦争に積極的、公務員の報酬削減、増税を掲げている

6.となると、2,3年かけて、自民党は、たとえ国民がつらくとも、

    納得出来る政策綱領を、自民党は練り上げるのが、もっとも

    必要なことでは、ないのか

7.もちろん、リーダーは、新しくしなければなるまい。どこからでも

    良い、民主党からでも

.

Gordon Rex

http://www.economist.com/world/britain/displaystory.cfm?story_id=15111272

上記のpdf

http://www.economist.com/media/pdf/GB.pdf

                                        ・・・・・ by I Watanabe2009-12-27


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Copenhagen Report Dec,19,2009 [軽井沢だより]

Copenhagen 近郊、エルシノア城の近くで発見されたHamletの異本の内容の一部が明らかになった。

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第2幕第二場の一部

Polonius: 何をお読みなのですか、殿下?

Hamlet: 言葉だ、言葉、言葉だ。

P. (脇台詞) なるほど、cop15と表紙に書いてある。

P. 殿下は先日、英国に行かれましたね、 皇太子に会われました

    か?

H. Charlesは、こんなことを、つぶやいていたよ。

  気候だ、気候、気候だ。

P. 気合だ、キアイダ、きあいだ、の間違いでは、ございませんか、

    殿下。

H. うん、そうかもしれない、そうでないかも知れない、それが問題

    だ。

P. (脇台詞) なんだか、東洋のほうから聞こえてきたような台詞だ。

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以下は、文書不鮮明で判読不能。

ぜんぜん信頼できない発信元に拠る。

                                        ・・・・・ by I Watanabe 20009-12-21

PS

Copenhagenは、Hopen Haguen, or Joken Haguenと名称を改めた方がよいと、NYTの社説に対する、一読者のコメントがあった。

Reader's comments to NYT editorial "Copenhagen, and beyond"

http://community.nytimes.com/comments/www.nytimes.com/2009/12/21/opinion/21mon1.html 

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wheeler dealer [軽井沢だより]

私は昔、wheeler dealerといわれたことがある。

辞書を引けばこの意味は、辣腕家、策士という意味だそうだ。ちょっと悪い印象を与える。

会社の教育でアメリカの工場で毎日講義を受けているとき、合間に雑談をしていた。

どういう弾みで、こういわれたのか、忘れたが、youwheeler dealerといわれ、思わず問い返した。wheeler dealer?

このとき私は、この言葉の意味を知らなかったので、こい言うやり取りになったのだが、言った本人は、私が怒ったと、思ったらしく、その瞬間、気まずい雰囲気になった。

言った本人は冗談のつもりだった。

クラスには30人ほどいたと思うが、みなどうなることかという雰囲気になったように記憶している。

その後どうなったか、どうにもならなかった。多分私が意味が分からなかっただけだと、理解されたのだと思う。

.

ところで、話は変わるが、鳩山首相は、オバマ大統領来日のとき、普天間の問題は悪いようにはしない、鳩山を信じてくれといったとか。

この話の信憑性をさておいて、考えるに、会話をしていても、同国人であろうが、外国人が相手であろうが、予期しない誤解は生まれる。

沖縄の基地の問題は、外交交渉である。

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国対国の交渉は、国論統一が望ましいに決まっている。今の日本の情勢は、いかにも統一どころでない。政権内部でもてんでんばらばらで、交渉などありえない。

あきれて笑ってしまえる問題ではない。

アメリカは現在戦時であって、軍の意見は、いかに大統領が最高司令官といっても、無視など出来るわけが無い。

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今の防衛長官ゲーツは前政権時から代わっていない。かんぐりに過ぎぬが、それほど軍の権力は強いのかと思う。

沖縄の住民の意向は最重要視されるべきなのは、もちろんだ。

国益大事だから、地域住民の意思は無視しても良いなどとは、言わない。

しかしそれなら、それでそれなりの覚悟、作戦、戦略があってしかるべきではないか。出たとこ勝負では、外交にならない。

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もっと言わせてもらうと、野党、自民党の態度も解せない。

国益にかかわる大事であるなら、どうして超党派という言葉が出てこないのか。

単に、党利党略の道具としてしか、認識していないのではないか、と思わせる。日本は集団主義だというが、本当は個人主義だという説がある。ただし、集団主義ですといいながら、内心は自分だけ、個人主義だと思っているのだそうだ。

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話題を元にもどす。私を策士だといった、クラスメートは、この教育コースを修了しなかった。修了できなかったのだ。他の2,3人と一緒にヴェトナム戦争に召集されたからだ。

JFKの暗殺の後、まだ戦役はたけなわだった。彼がその後どういう経歴をたどったかは知らない。

                                        ・・・・・ by I Watanabe 2009-12-10


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CHUKEN KIGYO [軽井沢だより]

ぼくあずささん、題名のローマ字は私が作成したわけではありません。

英紙のEconomistが記事で使用しています。説明にmedium-strong companyとあります。

中堅企業のことで、単にmedium companyとしないところが味噌です。

この記事は、中々、私にとって日本の企業の技術のレベルについての蒙を啓くものでした。

内容については、下記のlinkを見れば、原文、訳文、そして論評がそろっています。

世界の先端企業が、日本の中堅企業の生産技術に頼り、しかも中には、独占しているものまであるというのは、日本の技術が世界的に欠かせない(indispensable)地位を保有していることになります。

だが、安閑としていられない。

中国、韓国が背後に迫っていると。

日本製鋼室蘭の名前がでてきます。

原子炉密閉格納容器の生産は、ここしか、今は出来ない。

火力発電所のタービンのケーシングも、ここでしたし、今でもそうなのでしょうか。ぼくあずささん、

                                          ・・・・・by I.Watanabe  2009-11-25

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訳文

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2110 

ブログ

http://d.hatena.ne.jp/shiumachi/20091117/1258463197 


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合成の誤謬 [軽井沢だより]

昔、経済のことは、この私にお任せください、といった宰相がいた。

貧乏人は麦を食えといって、物議をかもした。麦しか食べられないのは、気の毒といえばよかったのに。忖度すれば、そういう気持ちだったんだと思う。

今、自信を持って、経済は俺にまかせろ、という人が見つからないような、気がする。

百家争鳴していろいろの意見を言う人がいても、どうも専門家、誰しも認める専門家は見当たらないように思う。

事業仕分けという作業が、行われて、イヤー、こんな予算があるのかと、驚くが、それぞれその必要性を係りのものが、説明する。

それを、国民が見て、どうのこうの言う。テレビ、新聞が書き立てる。

でも、なんだか変だ。

なんだか、船頭多くして船、山に登る、じゃないかと心配だ。

予算編成の船頭は、財務担当大臣じゃないのか。

おまかせくださいと、どうして言わないのか。

仕分けが財務主導で、どうしていけないのか。

まったく、理解不可能だ。

財務担当大臣、しっかりしてください。

積み上げ、積み下げ、どちらにしても、予算の編成は、ここ20年、いやもっとか、合成の誤謬に陥っているのでは、ありませんか。

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これ、経済学の用語らしいので、素人が、口にするのは,はばかれますが。

                                          ・・・・・by I.Watanabe 2009-11-23


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日本をぶっ壊さないでくれ(5):自民党の復権は、どうしたらよいのか [軽井沢だより]

そろそろ、締めくくりとする。

自民党の復権は不可能だと、言う人もいるが、それでは、二大政党は、成り立たない。

はっきり言って、駄目だ、こりゃ、というのが実感だ。

みんなでやろうぜ と全員野球を叫ぶ野球チームの監督みたいなことを言って党総裁に選ばれる。

みんな、とは誰のことか。

みんなには、国民は含まれていない。自民党員、その関係者と解する。

政権を奪還しようともくろむ、政党のトップは、国民全体が相手であろう。

ヒットラーの我が闘争にある宣伝論じゃないが、みんなでやろうぜ、という言葉は、自民党員のレベルにあわせた宣伝文句でしかない。

このような思考の原点にあるものは、みんなで頑張ってまた大臣分捕りごっこをしようよ、と言っているに等しい。

だから、国会の委員会で政府に質問するといっても、何時だ、いつだ、とまるで掛取りの台詞しか出てこない。

ジャー、どうしたらいいのかと、言われるかも知れないが、こんな体たらくの政党に、忠告は無用だ。突き放すしかない。

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もし、自助努力を標榜、理念とする(林芳正参議院議員の質問にこの言葉はあった)なら、畏れながら、昔から言われていることを諭すしかない。

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ジミンのことはジミンで考えよ。

                            ・・・・・ by I.Watanabe 2009-11-07

(完)


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日本をぶっ壊さないでくれ(4):民主党政権に期待するもの [軽井沢だより]

これは、日本をぶっ壊さないで、というしかない。

郵政民営化をぶっ壊す、とえらく威勢がいい大臣がいるけれど、結果として、日本をぶっ壊しては、何もならない。

財政の将来展望を、示すべきだろう。5年後、10年後に日本の財政はどうなるのか、シミュレーションを示すべきではないのだろうか。

予測はあくまで予測だが、一人当たりの借金が6百万円、7百万円になったといっても、庶民はそれでこの先どうなるのか、分からない。

経済予測は、いたるところで行われている。中央省庁にも、いくらでもこの種の数字はあるはずだ。

議論のたたき台の一つだ。

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予算編成について、今、行われていることは、からさわぎとしか、思えない。1980年代までの高度成長の時代の方法から、大して踏み出していない。

現下は、積み上げの予算編成を不可とする状態と思う。

非常事態といってもよいのではないか。

財務担当大臣は、お金はこれだけしかない、だから、各省に割り当てをするをするような方法は、あまりに乱暴であろうか。

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無駄、不要不急を削るなどという方法は、通用しない。

これだけの予算でやれ、と指示するしかない。

ケインズは、不況を乗り切る一時的な方法として、政府支出を主張したので、今の日本の状態、失われた、10年ではなくて20年の国債発行、その利子負担が異常に膨らんだ状態は、常時不況としかいえないのでは、ないか。

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どう見ても、役所の人員が過剰なのではないか。

人がいれば、仕事をあてがわねばならない。

仕事があるから、人が必要なのではない、というのは企業で良くあることだ。そこで、必要も無い予算が必要になる。                 ・・・・・ by I.Watanabe 2009-11-07


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Japan’s government: Out of tune [軽井沢だより]

ぼくあずささん、本日到着したEconomistに、Out of tuneと題する記事がありました。

最近の民主党政権の有様をよく活写しているように思いました。

鳩山首相が指揮者を気取るなら、最高の指揮者はDespotであることを想起せよ、と言っています。満身創痍のマエストロ鳩山が漫画つきで、掲載されています。

不協和音と愛称のある、モーツアルトの弦楽四重奏がありますが、私の耳には、いつ聞いても、cacophonyは聞こえません。

どうもこのオーケストラは、団員に問題があり、4人の演奏する指揮者なしのquartet ならまだしも欲張って、微小政党を仲間にいれ、これがとんでもない雑音を発し、収まりがつかない。

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国債利回りの利率が上がる傾向に警鐘を鳴らしています。

以前寄稿した”マエストロと殿様”を思い出して、悦に入るわけには、行きません。

日本の今後の財政の将来展望を、戦略何とかというところが、示さない、示せない点を指摘しています。

どうも、殿様というよりはオボッチャマと言い換えたほうがよさそうだ。                                       ・・・・・ by I Watanabe 2009-11-17

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Out of tune: Japan's government  

http://www.economist.com/world/asia/displayStory.cfm?story_id=14853256 

マエストロと殿様 [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2009-10-27 


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飛翔 [軽井沢だより]

009.jpgぼくあずささん、朝二階の窓のカーテンを開けたら、写真のジェット機が上昇中でした。ほぼ東の方向ですが、一枚の写真の下部中央のとがったの山は、軽井沢駅の南にあるプリンスホテル経営の人工雪スキー場です。

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enlarge 009.jpgジェット機は北西に進路を取っているように思えますが、国籍も機種も私は不案内です。

浅間山に向かっているかのように見えますが、その上昇速度は肉眼で見てもすばらしく見え、機影もかすかに分かります。

パイロットの爽快さを、うらやましく感じますが、任務を知らない勝手な想像です。

                                                     ・・・・・ by I Watanabe 2009-11-16


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日本をぶっ壊さないでくれ(3) [軽井沢だより]

心貧しきものは幸いなり。

日本はぶっ壊れないと信ずるものも幸いなり。

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ぶっ壊れるとは、どういうことか。

国敗れて山河あり、というような状態になることか。

これも、壊れることには違いないと思うが、もっと身近なことは、お金だ。

お金が足りなくなる。借金まみれの状態にもうなっているが、そのうち借金も出来なくなる。この借金はGDP比で、先進国中、堂々の第一位だ。

収入で使うお金を工面できないから、借金ををする。

その借金の額がすごい。何しろ入ってくる額より、借金のほうが、大幅に大きい。

まだまだ、大丈夫、日本人の貯金は莫大だから、大丈夫。

このような主張がある。

いよいよとなったら、政府紙幣というものを、発行すればよい、と聞く。

なんだか、胡散臭い。

いずれにしても、花見酒を食らっているような気がする。

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信じられない。こんなことが、つずけられるはずが無い。

いや、政府が、支払い不能になる前に、予兆があり、そのとき何とか、うまくやるさ、という期待はあまりに、楽観的だ。

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すべて、この世の中信用という眼に見えないもので、成り立っている。

政府に対する信頼は、世論調査では、分かるかも知れないが、今の世界は、金融システムに対する信頼のほうが、大切なのは、リーマンブラザースの破綻で最近経験したばかり。

金本位制は過去の話で、通貨は中央銀行と政府の胸三寸でいくらでも、発行できる。景気刺激と金融システム救済のために、通貨を潤沢に供給すれば、インフレーションになりそうなものだが、そうはならない。

物あまりの状態で、またグローバリゼーションでいくらでもやすく物、ばかりでなく頭脳労働も輸入できる世の中だからである。

供給した通貨は、スペキュレーションの対象になり、またバブルになる。

今、アメリカの株が上がっているのは、これが原因だと雑誌で読んだ。

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国債を政府が発行して、国家の所有する郵政会社がそれを買い取るということは、国家の中で、花見酒を食らっているのと、変わりないではないか。郵政の貯蓄は、国民が出したものだから、これは、みんなで国債を買い、どんどん借金を増やしていることになる。

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ちょっとした、きっかけ、噂、風説で金融システムは、崩壊する、ぶっ壊れる。予定期日に年金が振り込まれていなかったら、どうしよう。

オンラインシステムの故障なら、良いが。

そろそろ、身を引き締めてお金の出口を絞らないと、と思うのは、心配のしすぎだろうか。

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英国の労働党政権は来年6月までの総選挙で十中八九政権から滑り落ちる。保守党の党首David Cameronは、いやな仕事をやらねばない。

財政を立て直す、つまり増税だ。

それが、はっきりしているにもかかわらず、保守党の勝利は間違いないらしい。英国民が政治的に成熟しているからだと、いう答えはにわかに信じがたい。

むしろ、長かったサッチャー政権以前の労働党政権時の英国病の再来をおそれるからだと、記憶する。 

                                                       ・・・・・ by I.Watanabe 2009-11-07  

(4)に続く

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民主党政権の不可解(9):国家デフォルトの予兆 [日本]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2009-11-14 


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日本をぶっ壊さないでくれ(2) [軽井沢だより]

前掲の本にあった政治思想の歴史を述べているところに、ギリシャの哲人政治を説いたプラトンの話に関連して、こういう趣旨の文章がある。

いわく、統治は神ならぬ人間の仕業であり、結句、最善のものは期待できない。

施策は、ベストなど無理で、べターでしかない。

もっと言えば、悪さ加減の一番少なさそうなものを選択するしかない。

言われて見れば、もっともで、至極当たり前のように思う。

神様は統治をしてくれない。だから、適当のところで我慢するしかない。

神様に代わる、哲人は、今は発見しがたい。

ソクラテスは、希少で、発見は新星を発見するよりも、難しい。

哲人ならぬ鉄人は、野球の世界にいた。英国には、鉄の女もいた。

奇人も変人もいたが、施策はベストなぞ、望むべくも無いのだ。

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ヒットラーの著書、我が闘争が政治の精神の中で引用されている。

どういうつながりで、引かれているのかというと、政治に大衆がいかに関与するかということを論じた部分で、宣伝の効果を述べている。

宣伝は世論の形成に大きな役割がある。

世論は自然発生的に沸き起こるというのは、嘘である。

新聞の果たす役割は非常に大きい。

それに、テレビ、インターネットとなれば、宣伝の力は、圧倒的と言っても良いのではないか。

ヒットラーは,こういっている。

大衆の能力は限られている。だから、言葉は短くしなければならない。そして、繰り返し、繰り返し、語り掛けねばならない。

大衆は忘れっぽいから。

随分と、大衆を馬鹿にしている。

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この我が闘争はドイツでは、発禁だそうだ。

しかしネットを見れば、フルテクストで英訳が読める。ほんの一部を読んだが、魅力のある表現があり、なるほど、これは、危険な書だと思わせる。魅力があるから、危険なのだろう。

ヒットラーのこの主張は、一概に否定できない。

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難しい、概念などは、トンでもない宣伝文句だ。

そこで、考える。

政権交代: 短いフレーズ、中身は関係なし。とにかく交代だ。これを10回聞かされると、その気になる。

官から民へ: 分かりやすいが,官と民とが区別が、つかない大衆もいるのでは。官と民,公と私のこの言葉がはっきり理解されていないのは、こまったものだ。官僚にも公益と私益の区別がつかない面々がいる。

美しい国: そのとうり。問題ありません。でも、具体的にこれを、説明したらよいのか。白砂青松の海辺はテトラポットに変わり、山という山の頂上は,送電塔、パラボラアンテナ、携帯電話の中継設備で、美しいには程遠い。精神的環境も良くなっているどころか、悪化しているのでは。 

友愛: 短い、とにかく短い。だけど、なんだか分からない。 最後に忘れていたこの言葉を思い出した、責任力:なんと無意味な言葉だろうか。これは、何度言われても、わめかれても、頭に残らない。あまりに、あたり前、当たり前すぎて、心にも響かない。いくら絶叫して、これを叫んでも、何にもならない。宣伝にも,扇動にもならない。

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Words,words,words.   (Hamlet)

Full of sound and fury, signifying nothing. (Macbeth)

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シェークスピア劇のせりふは、いつまでも、心に響き、そして残る。                                                      ・・・・・ by I.Watanabe 2009-11-07   (3)に続く


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“日本をぶっ壊さないでくれ(1)”:民主党政権への期待と不安、自民党復権の課題 [軽井沢だより]

過日ぼくあずさ氏から、「民主党政権への期待と不安」の原稿依頼があった。新聞、雑誌の論説にもなりそうな、難しい論文を要求されたように思い、これは荷が勝ちすぎて応じる能力は無いので、そのまま無視することにしていた。

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掲題は、言い換えれば、日本の政治はどうあるべきか、統治者の立場に立って考えろと、言っているように、私は、受け取る。これは、至極当然で、何しろ、主権在民なんだから、統治の責任も義務も、それぞれ、各人にあるはずだから、逃げるわけには、行かない筈だ。でも、自分にその能力が、無いことは、十分すぎるくらい自覚していることである。

新聞、テレビを参考に意見は、あるはずだといわれるかも知れないが、多分に感情的に反応しているだけ、と自省する。

このような考え方は、逃避であると、言われても、なんとも仕方が無い。

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そこで、少しは役に立つかもしれないと、一書を読んだ。政治の精神、佐々木毅著で、著者は前東大総長の、政治学の碩学である。

いや難しい。言葉が、語法が、とても取り付きにくい。何故、これほど,難解な用語が必要なのか、読者にどのような人々を予定しているのか、実に疑問に思う。 .しかし、私は読了した。分からないなりに、最後まで読んだのは、現在の政治状況に密着している内容であるからで、私なりに、十分啓発される内容である。

いろいろと、啓発される事項があるが、Walter Lippmanというアメリカの政治評論家の著書の引用の一つに、政治的な判断はリップマンは出来ないと言っているそうである。

なぜなら、判断するための情報があまりにも多すぎて、その情報を把握すのは不可能だ、というのである。

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高名なる政治評論家にしてこうなら、況や一私人においてをや。

だから、期待することは、良い政治をやってくれとなる。

あんじょう、たのんまっせ、である。しかし、これじゃ、中身がない。

それで、少し言い換える。日本をぶっ壊さないでくれ

自民党をぶっ壊す、といった政治家がいたが、政党の一つや二つ、ぶっ壊れたって、国民から見れば、痛くもかゆくもない。

どうか、これから、物理的にも、精神的にも、美しい自然と、安心できる生活が出来る日本を、壊さないでくれと、願う。

(2)に続く

                                                      ・・・・・by I Watanabe 2009/10/30


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晩秋の一日 [軽井沢だより]

006.jpgぼくあずささん、

一昨日雲場池の紅葉を見にいきました。見事というほどでは、ありませんでした。年により、良いとき、そうでもないときがありますね。

雲場池の紅葉は、webに毎日掲載している人がいます。

http://www4.ocn.ne.jp/~kusabana/KI-photo-extra-autum2009.htm  

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家の楓の一本は、この間まで、真っ赤になっていたのですが、今は、ほんの一部しか葉が残っていません。カナダが産地だという、さとう楓があるのですが、これはこれから、赤くなるようです。

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005.jpgノバトのつがいは、家の裏の栗の木で、むつまじく日向ぼっこです。日本国のはと宰相夫妻は、世界中を飛び回って、忙がしいようですが。それから、熊、猿の被害をよく聞く季節ですが、2週間ぐらい前に、いのししの被害にあいました。芝生を引っぺがして、コガネムシを食べにくるのです。

                                      ・・・・・ Watanabe 2oo9/10/30


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マエストロと殿様 [軽井沢だより]

日本郵政の社長に元官僚が任命されるというので、大騒ぎだ。

鳩山総理は、発表前日まで知らなかったというのだが、これを信ずれば、由々しいことだと思う。

総理はオーケストラの指揮者だと自認しているという記事を見たが、これは鳩山総理のしていることと、一致しない。マエストロは、独裁者である。指示に従わない演奏者は即時に退去させる権限を持たされている。  

実際、総理大臣は自己の内閣を構成する大臣でも、従わないものは、辞任させねばならない。実は、この総理に実権が無いという自体は自民党の最大の弱点だった。党がうんといわないと何も出来ない、ということは、ありありとしていた。ことの性格は、このたびの件とは違うにしても、総理大臣が、その意に反していることを、許したのであれば、今後の施政に実に大きな影響がある筈だ。

この総理大臣が、実際は権力が無い、というのは昭和の歴史で、悲惨な結果を招いてきた。最終的な決定権を持つべきものにその権限が無いというのは、責任のありかも、不透明にしてしまう。

マエストロを自認するなら、タクトは振らなければならない。指揮棒をすべての団員をして、注目させねばならぬ。いつまでもよきに計らえは、自滅を意味する。

・・・・・I Watanabe


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ヘイゼルは色彩にあらず:運転免許証 [軽井沢だより]

私の運転免許証はゴールドである。別にこの文字が印刷されているわけではないが,優良という字が印字されている

勉強ができるわけではないのにどういうわけか、この字が目に付く。

世界中で運転免許証に等級をつけているのは、わが国だけでは、無いのだろうか。良い、悪い のことを言うつもりで、こんなことを書いているわけではない 

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特異であるのではないか、と思っている。これを捉えて、わが国が、他の国と比べて、特殊な国だというわけではないと思う。特殊な国などというものは無いと思っている。

免許証は、身分証明の役割を多くの国でも果たしているようだ。

運転免許証を持っていない人は、代わりに何か別の証明が必要になる

自分の免許証をじっと見て、これは、何のためにある記載項目なのか、考える。

本籍はなんのために必要なのか。

 

運転しても良い、公道を自動車で通行しても良いというのが、免許証だ。

この証明は国家が与える、その相手が、どういう人物かを、明らかにするために本籍地がどこかを記載する必要があるのだろうか。

住所、氏名、生年月日、条件として眼鏡使用とある。そして顔写真。

免許の対象である自動車の種別はもちろん必要な情報だろう。

ところで、本人確認のもっとも重要な項目は、写真であり、年齢もそれに次ぐものかも知れない 

.

しかし、どうして、性別、身長、体重はいらないのか。

髪の毛の色、眼の色は何故無いのか。

そうだ、日本では、これらは必要な本人確認の情報ではないのである。

でも本当にそうなのだろうか。

テレビを見ると、まず性別不明のタレントやらが、登場している。妻に確認しないと分からない。髪の毛の色は、このごろは黒とは、男も女も限らない

眼の色なんかさっぱりだ。

はっきりgaijinと分かる人は、警察官でも、欧米人に限られると思う。アジア系の人物は日本人と見分けがつくはずが無い 

.

米国の免許証は州によって違うらしい。人種の欄にW(white),B(black)とかを前は記入していたらしいが、今は欄はあっても空欄、あるいは欄自体がない。

Racial profiling という考えがあって、黒人は交通事故を起こしやすいのか、どうか統計を取るようなことを意味するらしい。体重もこのprofilingとやらの対象になることがあるから、ブランクになっている州もあるらしい

面白いのは、髪の色だ。はげの人は何色を記入するのか、という疑問にネット上でふざけた答えを見つけた。それは、あそこの毛の色だと、書いている。あそことは、どこかは、ご想像に任せる 

.

眼の色はアメリカの場合だが、6種指定しているようだ。その中にhazelというのがある。昔この色を免許証に表示していたアメリカ人の家で、夕飯をご馳走になったことがあり、これはどういう色なのか、聞いたら俺の目の中を覗けという。しかと、こういう色なのかと認識した覚えがない。

調べてれば、hazelは色の一種ではなくて、どういっていいのか分からないが、虹を色の一種というのと、同じだと出ている。どうりでわからなかったわけだ。

                                         ・・・・・ by I.Watanabe 2009/09/30


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黒姫高原 コスモス園 [軽井沢だより]

kurohimeyama 1 20090922.jpgほとんど長野、新潟の県境に近い黒姫山のふもとにある、黒姫高原スキー場まで、出かけた。目的は、コスモス園を見るためだ。

スキー場がスキーが出来ない季節に、花を植えてリフトを有効活用しているというわけである。トンでもないときに出かけてしまった。連休、高速料金割引という条件で、渋滞にまきこまれた。昼時にそばやへ行けば、満員、黒姫高原についても、すぐには駐車場に入れない渋滞。入園する切符を買うのに、200メートルの行列だ。

kurohimeyama 2 20090922.jpgコスモスは自分の住んでいるところの庭にワンサと咲いている。それでも、付近の野尻湖を遠望するスキーリフトに乗り、景色は堪能できた。 ご苦労様!!                                            ・・・・・ I Watanabe 2009/09/21


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Ted Kennedy [軽井沢だより]

Kennedyという名前は知らない人がいないくらい有名だ。

JFKがあまりにも、鮮烈な印象を世界中に残したからだ。

しかし、Edward(Ted ) Kennedyとなると、そんなに、知られていないようにおもう。

外国の人間が、外国の政治家を知る、知らないといっても、その程度はたかが、しれている。JFKだって、どこまで知っているのかといわれれば、答えに窮する。 

.

Ted Kennedyは、終身の上院議員だった、といえば、間違いだが、実質はそうであった。30歳でマサチューセッツ州選出の上院議員になって以来、最近死去するまで、その地位を失わなかった。ケネデイの名前のお陰だった。 

.

その地位にありながら、死去したが、1963年に当選して以来46年間だ。飲酒、女性問題、Harvardでの替え玉試験など、いろいろ問題のある人だった。ことに同乗していた女性が、死んだのに通報が遅れた問題は、大きなしこりを残した。それでも、上院議員の地位は失わなかった。これは、大いにアメリカという国を外から眺める立場からは、不思議といえば、不思議だ。JFKが、これに寄与したのか。 

.

政治家を評価する基準が、どこか、日本と違うのか。

私の読んだ、追悼する記事は、私なりの読み方でしかないが、それは、彼の実績が、その地位に在らしめたと、解釈する。

Legislatorという英語は、議員のことである。法律の制定者という意味だ。彼は、一度も行政府の地位につかなかった。大統領候補になりかけたが、しくじった。 

.

どう計算したのか分からないが、46年の間に、関与した法律が、20%という。我慢、忍耐がその成功の理由であるという。一流の議員ということになるのか、本来の議員の職務を全うしたというべきか。医療保険改革で現在アメリカは、大変な騒ぎだ。

.

随分昔からこの全国民の医療保険制度に彼も、取り組んでいたらしい。また、市民権、女性の地位の向上に取り組んでいた。だから、女性に人気があった。 

.

Obamaを支持したため、Hillaryを支持した多くの女性をがっかりさせた。

古参、高齢だから駄目というのは、差別基準だが、わが国の政界は、実力、実績をどう評価したら良いのか、そこから、新政権も、また再生の必要なところも始めなければ、ならぬ。

                                                                  ・・・・・ I Watanabe 2009/09/17


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イカル(?) [軽井沢だより]

ぼくあずささん、最近我が家に写真の鳥がつがいで、訪れます。なんという名前なのか、はっきり分からないのですが、多分’イカル’だろうと思います。

ikaru 3 20090907.jpgさえずる声は、普通の小鳥、すずめのような、チチョチチョというように、聞こえます。鳴き声で、面白いのは,きじで、一月ほど前、朝よく、ケーンケーンという声が、裏山のほうから聞こえました。

このイカルは、くちばしをくっ付けあって、中々、仲良く見えます。                          ・・・・by I Watanabe


きじ [軽井沢だより]

kiji 1 20090906.jpgぼくあずささん、先ほど撮ったきじの写真です。庭を横断中です。一月ほど、前のことだったと思いますが、雛を10羽ぐらいつれた親鳥が来ました。そのときは、写真を撮り損ないました。    人が近づくとパニックになって、雲をかすみと逃げられました。 

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kiji 2 20090906.jpg最近足が片方悪い雛が一羽、と言っても、もう十分成長していますが、時々見かけました。今日は、3,4羽訪れました。       もう秋と言っても良く、夜分から朝方にかけて暖房が必要になりました。                                                      ・・・ by I Watanabe 2009/09/06


メルケル宰相の革命 [軽井沢だより]

ぼくあずささん、ドイツのことは、あまり知らない、分からない私ですが、昨日面白い記事を読み、こんなことを考えました。

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9月7日号のNewsweek誌にあった’The Revolution in Germany' で、副題はMerkel has transformed her partyとあります。Hockenosというドイツの雑誌の編集者が書いたことになっています。(書いたと署名しても、実際に書いたのか、それとも書いてあることに責任を持つというのか、不鮮明なことがありますので、こういう表現をします。) Revolutionというたいそうな言葉が使われていますが、Merkel首相のしたたかな手腕を言っているのです。

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Ultracautious, pragmaticと評されるメルケル宰相は、アデナウワー、ブラント、コールというような重鎮に比べ、ドイツ共和国に永続的な変化をもたらしていない。しかし、彼女はCDU(Christian Democratic Union)という自分の党に革命をもたらした。それによって、ドイツの保守主義を、見分けのつかぬほど変貌させた。メルケルはこれを自分の業績として外に顕さない。しかしこれこそ、彼女が国民の61%の支持を得て、CDUが今月の選挙で勝利し、宰相を次期も務める理由だそうです。

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翻訳が目的の文章ではないので、もっとも私の印象に残ることをここで、書いておきたい。彼女の今日あるは、メルケルの政治的な指導者(原文はmentor)であったスキャンダルにまみれたコールを党執行部から追い出したことにある。(patricidalという強烈な表現、父親殺し)。 

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この記事、わが国の政党の主導的な面々には、ずいぶんと参考になると思うのだが。何を言いたいのか、言わずもがなかも、知れませんが、まず民主党には、退場したほうが、かえって、歴史に残る人が一人といわずおり、もちろん自民党にしても然りかと思います。 

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The revolution in Germany

http://www.newsweek.com/id/214116  

                                                                                     by I Watanabe 2009/09/03


’よきにに計らえ’ではすまされぬ!!! [軽井沢だより]

鳩山由紀夫氏はもうすぐ、PMである。

PMと言っても、午後のことじゃない。Prime Ministerだ。

彼の名で投稿されたNYTへのEssayが、波紋を広げた。あるいは広げつつある。

雑誌に掲載された論文を換骨奪胎して、英訳して投稿した。

と、言いたいところだが、中身はhodge-podgeになっていた。つまり、つぎはぎで、中身が中途半端のまぜこぜになった。 

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アメリカは、政府、有力新聞が、反発している。

反発している点は、まず、反米ではないか、というところだと思う。

この点、まったく、的外れとしか、いいようが無い。

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ところで、雑誌に投稿された文章は、鳩山氏が書いたものではないと、思われる。

民主党議員の一人が、’友愛’について書いたものを、鳩山氏の名前で、掲載したものと思われる。こういうことは、よくあることだから、とやかく言うつもりは無い。

しかし、他人が書いたものは、あくまで他人が書いた物である。いくら長年の同士であるからと言って,十全に自らの考えを表現しているかというと、ほとんどこれは無いといってよい。 

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鳩山由紀夫氏は。。。とあるところを、私は。。。と言い換えて済ます、というのは、お殿様が、よきにはからえ、と言っているのである。

憶測としかいえないが、この投稿は、元の雑誌の文章からして鳩山氏の考えなのだろうか、という強い疑問を持たざるを得ない。

一国のPMは、お殿様では済まされない。

                                                             ・・・・・ by I Watanabe 2009/09/02 

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鳩山由紀夫氏のNew York Timesへの寄稿 [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2009-08-30-2


鳩山由紀夫氏のNew York Timesへの寄稿 [軽井沢だより]

日本の新たな進路と題するEssayを読んだ。

その訳文は、下記のlinkにある。 

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このEssayに対しての読者のコメントをNew York Timesは求めていない。

求めていたら、かなり面白い、あるいは、強烈なコメントが寄せられたに違いないと、思う。

アメリカのコラムニストの反応は、やはり、下記のlink にある。

また我が同胞のコメントもlinkにある。

中には、これは全体主義だといっているものもある。

そこまで決め付けるのには、少し躊躇うが、国家戦略局なる名前が出てきているので、これは、危険極まりない考えだと、思っていた。

行政府の中に、このような部局を作るという発想には、反発するしかない。

国会はいらないのか、立法府をどうかんがえているのか。

頭に国家という言葉を冠する、部局なり、著書には、生理的に反発してしまう。 

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訳文

http://ngtn.blogspot.com/2009/08/new-path-for-japan.html

米国の専門家の批判

http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908280447.html

ブログ

http://nobu-bookshelf.cocolog-nifty.com/random/2009/08/post-71da.html

                                                              ・・・・・ by I Watanabe 2009/08/30


資源の再利用 [軽井沢だより]

クリントン元大統領が北朝鮮から二人のアメリカ人を連れ帰った。

民間機でカリフォルニアの飛行場からアラスカの空軍基地、日本の三沢基地を経て、ピョンヤン入りした。

私的訪問と発表されても誰も本当にしない。

政府肝いりの軍事作戦と言っても良いのじゃないか。

アメリカは本土以外に、800の基地を持っている。

馬鹿なことをしたアメリカ人の救出のためにこれだけの基地を保持しているわけではないのは、もちろんだ。

世界のいずこへも、外国の地を踏まずに行けることが出来るのは、アメリカぐらいのものだろう。

愚かな行動の結果、外国の刑務所に入れられた人々を、税金か、個人の負担か、いずれにせよ、助けるとなると、先例となり、また同じ様なことをする連中が現れる。

こんなことは、やめろという意見もある。

いや、そういう連中が出てきたら、また助けてやればよい。

こういうときには、水面下の外交折衝が出来る。

元大統領は、在庫がまだある。

これは資源、人的資源の再利用である。 

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それにしても、日本の拉致された家族の方々の思いは察するにあまりある。

日本には、元総理は、大量生産の結果、在庫は十分ある。

しかし再利用となると、首をかしげる。

何しろ、耐用年数が一年で、その後は、役に立たない。

こうまで、いっては、言いすぎだ。そのような、総理大臣を生産したのは、国民なので、私もその一人だ。

 

Player Hater : Newsweek

http://www.newsweek.com/id/213186/page/2 

                                                          ・・・・・ by I Watanabe 2009/08/27


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