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悪循環: カネは天下の回り物-4 [軽井沢だより]

その2 資金循環統計-

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国債等の保有者の経済主体ごとの保有割合の図表を見ると、金融機関が70%弱を占める。金額で言えば、500兆円か。郵貯銀行の国債の保有高は個別にでていないが、約200兆円だという。家計資産の預かり手は、金融機関であるから、かなり家計の資産は国債投資にも回っていることになる。

家計の資産構成の中に国債はあるが、直接購入のものだろう。

つまりこういうことになる。

政府は過去何十年にもわたって、国債を発行してきた。これは日銀がそれに相応する紙幣を印刷したということである。

そしてこれが回りまわって、つまり循環して家計の資産になった。その間は、あまたの企業が国債で手当てした資金で、いろいろ付加価値を作る事業をして、その企業の従業員、役員が報酬を受け取り、家計資産となった。そしてこれが金融機関の投資先として、国債を購入することになった。投資先が国債より魅力あるものが無いから。

金融機関が、国債を買って何が悪い、と言う意見もあるに違いない。お国のためになっている。本当にそうなのか。銀行は、国債という安全確実???な投資をして、何が悪い。だが、投資家は株式がさえなくなると、国債購入に逃げる。国債は逃避先なのだ。国債の利回りは結果として、上昇する。もっと根本的に考えて見れば、銀行は、企業の投資を優先しなければ、ならないはずだ。銀行にも言い分があって、規制により、しっかりした資本を確保しなければならないというかも知れぬ。今の状態が、資本確保のために国債を引き受けているののかどうか。これは、私は調べていない。無責任かも知れないが。

だが、結果として、金融機関が、70%の国債、政府の負債を、持っているのは,異常ではないだろうか。

勝手な、判断をこの統計を見てしたようだが、この統計に、私が不満を持つのは、日銀が、統計を発表するのは、資金の循環が、どうなっているかを、見せるためだとすれば、そしてこれ以外に主たる目的は考えにくいのだが、論評をつけるべきだと思う。うまく循環しているのか、どうか、どこに問題点なり、隘路があるのか、指摘してもらわないと、素人はもちろん、マスコミもどう扱ってよいのか、分からないのではないか。政府負債の額、家計資産の額を見て増えた、減っただけの判断をしているだけでは、何にもならないと、ど素人は思う。

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日銀 資金循環 参考図表、統計がダウンロードできるサイト

http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/sj/index.htm     I Watanabe 2010-09-02(5)に続く
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悪循環: カネは天下の回り物-3 [軽井沢だより]

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その2 資金循環統計

脱線しかかったので戻ってお金の発行に拘わる問題に帰る。

カネは天下の回り物ということわざがある。

それにしては自分の懐を通過する量が少ない、と言うのは心得違いだ。

通貨は経済の血液だというのは、物々交換の時代じゃないから、正しいことなのだ。

天下を回るといっても選好傾向があって、満遍なく、回らない。どこか好きなところしか回らない傾向があるようだ。血液は万遍なく、体中を流れなかったら、大変だ。

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日銀は資金循環統計と言うものを四半期ごとに発行している。これは最近になって知った。金融資産,負債を経済主体ごとに記録した統計という解説がある。

誰でもこの統計はinternet   で入手できる。Spread Sheet(EXCEL)formatで出来ている。

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どのような手段でこのデータが把握できるのか、分からないが、中々数字は細かく出来ている。日銀様のご意向には逆らえないから、各銀行、各政府機関、その他の機関も協力を惜しまずという様子が窺われる。

私もdownloadして中を覗いた。

ところが、ど素人の悲しさでよく分からない。日銀はこの説明書を提供しているが、読んでもよく分からない。

いや読む気にさせない文章で、読んでもいないのに、分からないというのは気が引ける。経済主体,計数、調達、運用、その他、とっつきにくい用語が使われていて、何とかならんかい、といいたくなる。

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この資金循環統計は、今までの紙幣発行高累計残高は載せていない。

目的が違う。

カネは天下の回り物という古言があるが、それをデータ(計数)で見せようというのだ。

フローとストックで政府、金融機関、個人の家計(経済主体)にどのようにカネが回っているか、を追跡するというわけだ。

企業で言えばこれは、損益計算書と貸借対照表に相当する、と言っても良いようなものだ。損益のかわりに、資金過不足という。また資金の統計であるから資産と言っても、土地、建物、機械などという固定資産は埒外である。

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くだくだ書いてきたが、私なりにこの統計から理解したことをまとめよう。

2009年末で5831兆円が、この統計の示す金融資産の総額だ。これが今までの日銀券発行累計額ではないようだ。

通貨はこの金額以上に発行されているのか、いないのかは、発行累計額がはっきり私には分からないから、なんともいえない。もしかしたら各家庭の、畳、じゅうたん、床下、天井、庭の穴にもあるかも知れない。

埋蔵金は、どうなっているか、これも分からない。

株式も含まれているし、時価で評価しているというから、もともと通貨発行額累計と合致しない。

家計資産つまり貯金、預金、保険金が金融機関、保険会社に債権として計上されている。

家計資産の合計は1453兆円である。これは総額資産5831兆円の25%になる。

一般政府の負債の内訳の図表を見ると、2009年末で1000兆円である

国債は、834兆円を占める。一般政府には地方自治体も含まれる。尚、家計には自営業も含まれる。

政府の負債と家計の資産を比べると、家計資産のほうが、500兆円あまり大きく、国債はまだまだ、発行できると、考えてはならない。家計だって、負債はある、300兆円以上ある。だから正味資産は1100兆円と見る。同じように、政府のほうも資産がないわけじゃない、これが、いくらあるのか、よく分からない。無責任な書き方だが、これが私の限界である。

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統計がスプレッドシートで提供されているのは、利用者が、自由にEXCELというものを使えれば、加工して、つまり足し算、引き算して利用者なりの演算を可能ならしめるということらしい。

このスプレッドシートのほかに参考図表というものがあり、これはこれで、見やすい。だが、参考図表の数字と、スプレッドシートの数字と、どうつながるのかは、どうも専門家の領域のようである。

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I Watanabe 2010-09-02

(4)に続く


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事実は存在しない [軽井沢だより]

北朝鮮の潜水艦の沈没について、linkにある記事を読みました。これを知ったのは、Rodney Armstrongという人の書いたものによるのですが、記事を書いた Donald Greggという人は、経歴にCIA, 中韓大使のある人らしい。

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水艦の沈没原因についてのロシアの調査は機雷によるものだということを、書いてます。

事実なのか、どうか、知る由もありません。

公表されない理由は、オバマ政権と韓国大統領の面目丸つぶれになるからだと、書いています。

読んでみて、日ごろ思っていることを、記します。

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事実などというものは存在しない。あるのは解釈だけだ。それもさまざまな解釈だといってのは、ニーチェだそうだ。これは気に入った。いつもこれを思い出し,自戒するように努めているつもりだが、なかなか、感情、激情におぼれて忘れる。

そうでないと、生きていけない。

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まことしやかに伝えられる報道も時々誤りがあり、また、意図的な報道もある。意図的な報道を偏向しているというらしいが、偏向というのは、偏向していないものがあって、初めて使える言葉だろうと思う。

偏向してないものを、事実とか真実だと言うとすれば、ニーチェの言うことに従えば、偏向していない報道はあり得ないということになると思うのだが。

事実が存在しないとなれば、事実は小説よりも奇なり、は意味を失う。

事実は作られる、と言う言い方も成り立つ。

政府によって作られた事実というものは、あるに違いない。

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芥川が書いた”藪の中”はニーチェの言ったことを書いている。

黒澤の映画”羅生門”は、この藪の中と羅生門を組み合わせたものだ。

さらに、芥川は、素材を”今昔物語”に求めたのだから、事実というものがないことは、平安時代からよく分かっていたことになる。

多分昔の人は、新聞テレビもないから、ウワサというもので情報を得ており、その当てにならないことを、よくよく承知していたに、違いない。

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民主党の"仁義なき戦い”の報道でも、たくさん”事実”が報道される筈だから、眉につばをつけて、読まなくてはならないと思う。

最善の対処の仕方は、見ざる、言わざる、聞かざる、かも知れません。

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Testing North Korean Waters

http://www.nytimes.com/2010/09/01/opinion/01iht-edgregg.html?_r=1&ref=global 

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I Watanabe


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悪循環: カネは天下の回り物-2 [軽井沢だより]

その1 前書き 素朴な疑問-続

ユーロという通貨の存在は,奇跡に近い。通貨価値の安定を図るのに、加盟主権国の経済、財政政策の自主性があるから、一応財政赤字の枠があるとは言いながら、ECBが、出来ることは限られているという。これが英国のユーロ加盟に踏み切れない理由の一つであるという。ギリシャの不始末でユーロの存続の危機が言われたのには、権限の無いユーロ中央銀行すなわちECBの矛盾がある。

もとに戻って、政治家は自分たちの無能と無策を棚に上げて、失政の結果を日銀総裁に責任転嫁をしているのじゃないかと、思い始めている。円が急激に上がると、政府、日銀が連携して対処するとか、言うが、経済の停滞は、日銀の責任範囲なのかどうか。

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今の状態を結果だといえば、その原因を作ったのは、何かということになる。政治と経済は不可分である。

経済は政治家の責任ではないのか。

経済のことは、私にお任せください、といった政治家が、昔いた。経済活動を活性化するために、利率を下げるのはどうか。インフレターゲットを持たないから、いけないというのはどうか。これらは、中央銀行の役割だ。

通貨価値の安定と経済活動の活性化は、相反するものなのか。経済が拡張している段階では、インフレも高くなる、いやなっていた。

収入が増えるからこのインフレ、つまり物価の上昇は、吸収できた。インフレなしでGDPが伸びれば、越したことは無いが、中々難しいらしい。

分からないことばかり。

中央銀行は、予算案の作成、執行には直接関係ない。経済、財政の施策に直接関与するわけではない。まるで日本経済の低迷が、日銀の施策に起因するような議論が一部にあるのは、解せない。一部のこの議論が、すぐに付和雷同の世論になるのは、どこに原因があるのか。

経済一流、政治は三流という言葉があった。

これは、もう古くなって、言い換えなくては、意味が通じない。

政治が三流、だから経済も三流。

政治であって政治家でなく、経済であって経済人ではない。

政治家、経済人はどこの国も、似たようなものだというのが、私の見るところだ。

もっと言えば、二つの言葉に、政治、経済に制度をつけ加えると、分かってもらえると思う。制度に代えて仕組みと言っても良い。

政治の仕組みが、よくないから、経済の仕組みもうまく働かない。

今、円高だというので、為替介入の可能性が云々される。

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世界一の債務を背負う政府、GDPで中国に遅れを取ったばかり、デフレ、株式は、さっぱり、と言うような状況の日本円が何故買われるのか。

アメリカ、ヨーロッパに比較して、日本の状況はよいのだろうか。そんなによいとは、思えない。

為替レートには、二国間、あるいは、二つの通貨の間のものと、実効為替レートとあって,後者で見ると、円はそんなに騒ぎ立てるほどじゃないというのが、アメリカ、ヨーロッパの見方なら、この事態に日本単独で介入ということになる。効果のほどは、協調介入に比し、限定的になるのは明らかだ。

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実効為替レートは、その国の諸外国との貿易量と、その対応する外国との為替レートを加重平均したものという。

日本はデフレーションで、賃金も下がっている、だから多少円が高くなっても、十分輸出競争力は、あるはず、むしろ2,3年前に円高になっているべきだった、と言う説がある。

これが実態を示す議論なのか、どうかは、私には分からぬ。反論を政府、日銀から聞きたいものだ。

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日銀 実効為替レートのペー

http://www.boj.or.jp/type/exp/stat/exrate02.htm 

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I Watanabe 2010-08-30

(3)に続く


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日銀 塩を送る [軽井沢だより]

ぼくあずささん、昨日のニュースの一つについての私の管見です。管見と言っても、管総理の意見では、ありませんが。

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日銀は金融緩和策を発表した。これは現政権に塩を送ったのだ,といったら、また馬鹿なことをと、といわれるかも知れない。

第一、政府は、日銀の敵じゃない。

しかし、これを聞いたとき、そんな錯覚じみたものを思った。

緩和策の内容は、正直言ってよく分からない.超低金利で市中銀行に兆円の単位の資金を供給するというが、すでに実施済みの施策で、それの枠を拡大、期間を延ばすらしい。

この制度によってどれだけの効果を生み出しているのか、説明を聞き漏らした。そんなに資金供給が足りないのだろうか。

同時に政府は不況対策を示唆しているが、内容はエコ、とか何とか、規模はごく小さい。

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日銀の審議委員の一人は、いや、たった一人が今回の施策に反対だったそうだ。前回も同じような施策については二人の委員が反対だったそうだ。反対の理由は、小手先の施策は、意味が無い、と言うことだ。

反対した委員の意見を忖度すれば、今の事態は金融、あるいは中央銀行の責任範囲では無いと言っているのではないか。

円高に対して効果が、出ているが、つずくかどうか。

塩を送ったのではなく、砂糖だったのじゃないか。

砂糖は、この暑さですぐに溶けてしまうのじゃないか

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I Watanabe


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悪循環: カネは天下の回り物-1 [軽井沢だより]

その1 前書き 素朴な疑問

しばらく前からこんな疑問を持っている。

お金、日銀券は今までにどのくらい発行されたのか。日本に中央銀行が出来てから、どれだけお札は発行されたのか。

今までに回収されたという話は聞かないから、発行された紙幣はどこかに、この地球上にあるはずだ。ぼろぼろになったお札は新紙幣に交換される。

今までに発行されたお金の額を知って、それがどうなんだ、といわれると、いやそれが知りたいだけだ、単なる好奇心だ、とりあえず、こう応えておく。

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何かというと、日銀はどうしている、この不況に対策が無い。

円高、デフレにどう応えるのか、無策ではないかという声が政治家、エコノミストという人たちからあがる。新聞、テレビも騒ぐ。

日銀は何もしないでは、ないかと、言うのは、裏を返せば、もっとお金を刷れということに違いない。

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利率はもう下げようが無い。一体全体、どのくらいマネーを市場、とか言うところに供給すればよいのか。多分、答えはタクサン、タクサンというのが、相場ではないかと思う。確信を持って、これだけ供給せよ、といえる人がいるのだろうか。もしいえたとしても、その根拠は、と質問されて、明晰なる論理を持って、説明できる専門家、政治家、評論家、その他の権威あるといわれている人々は、いるのだろうか。

私は経済は、ど素人である。だから単なる、国民、大衆,市井の一人として疑問を持っているに過ぎないが。

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ここに書くのは、トンチンカンかもしれない。恥を忍んで書いている。中央銀行の役割は、国の経済が円滑に回るように通貨を供給することが、使命の一つだと思うが、通貨の価値を保つことも、使命だ。だから、あまり紙幣を印刷しすぎても、少なすぎても駄目ということになる。対外的に円が高い低いという状態になったら、どうするのかというのは、日銀の使命に含まれるのか、どうか。通貨供給と同時に利率の決定も貨幣価値を維持する道具だと思っていた。

いまや日銀券は兌換紙幣ではない。日本だけのことじゃないが、金、銀に交換してくれない。ただのカミッペラだ。国が後ろ盾になっていて、やっと、その価値を、交換価値を維持している。政府がその国民から信用されないとき、通貨は、その価値を失い、大混乱、政情不安、クーデタというようなことが、起こり得る。金の保有高に限定されることなく、通貨を発行するというのは、実に、便利だと思うが、逆に不安定でもある。

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I.Watanabe 2010-08-30

(2)に続く


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忘却とは、忘れ去ることなり [軽井沢だより]

君の名は、と言う題名のメロドラマは、冒頭に題名の文句で、始まった。このメロドラマを覚えている人は、間違いなく高齢者の部類にはいる。私もその一員だが、ラジオの時代であっても、この放送時間帯は銭湯の女湯はがら空きになったと、聞く。

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50年以上昔の話だが、中身はあまり知らない。

どうして、こんなことを書くのかというと、民主党の代表選挙で、次の総理大臣が決まる、現総理が勝つか、負けるか、予想、想像がかまびすしい。

だけど、これも、いっときで、終われば、この騒ぎは、すぐ忘れる。   なぜかというと、日本の政界はいつもこんなことの繰り返しだからである。つまり、国民は慣れっこになっている。

要するに、一時的な興味の対象に、なっても、次の総理の顔がテレビに映るのが、闇将軍といわれる人になっても、慣れるのに一週間とかからない、と思う。

テレビ、新聞に出てきて、評論している人たちは、制度に言及しない。一政党の規約によって、国の総理が、くるくる変わっても、政党の制度が、そうなっている。だから仕方が無いのだと、言っているように思える。

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政党の議員は、選挙で選ばれているのだから、そこに大義とやらが、あるのだと、主張しているように思える。

世論調査では、どちらの顔がよいかを聞くが、このような、総理大臣の決め方、制度を、どう考えるか、問わない。

そろそろ、制度に関心を向けても、よさそうなものだと思う。

誰が、関心を向けるのか、もちろん、忘れっぽい国民、大衆、一般人だろう。

政治家、マスコミは、関心の方向が、忘れっぽい国民、大衆、一般人の、興味にあって、まるで、見当違いじゃないだろうか。

忘却とは、忘れ去ることなり。

この言葉だけは、覚えていた。

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I Watanabe 2010-08-28


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Spiderman Catch [軽井沢だより]

ぼくあずささん、

野球の猛烈なファンではありませんが、こんな投稿(NBR)を目にしました。

http://www.youtube.com/watch?v=p-Ze1zSpl5s

投稿したKatzという人はOriental Economist Reportの発行人、編集人のように見受けます。

                                                  I.Watanabe 2010-08-28


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日本の安全保障:NBR Fouram, Rod Armstrong [軽井沢だより]

大嶋さん、私のコメント。

Armstrong氏の投稿の最後の部分が、私にはprovocative (Mikeさんの表現)に思えます。

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Quote:

It would be nice to know that our partner in East Asia had an informed public and political class qualified to help us understand East Asia and possibly serve as a brake on some of the excesses of our military-industrial complex.

--------notes that all the Japanese press did during the Futenma imbroglio was repeat the mantra of "the deterrent power of the Marines in Okinawa." Unhappily, there are more important issues down the road than Futenma.

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The Japanese should start to educate themselves about national security

now---right now.

Unquote:

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蛇足ですが、Armstrong氏は,Mikeさんによれば、consul, foreign servicesだとか、(あるいはだったのか).

Fareed Zakariaの記事にあるGatesの言明の中にある、一節を想起します。

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Gates likes to point out that there are more musicians in U.S. military marching bands than members of the Foreign Service. In fact, the Pentagon has 10 times as many accountants as there are Foreign Service officers.

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多分、Rodneyさんは、苦い感情を共有しているのかも。

ところで、The Japanese should start to educate themselves about national security now---right now. As a civilian Japanese, how to start then ?

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I.Watanabe  2010-08-24

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日本の安全保障:NBR Fouram, Rod Armstrong [Our American Cousin]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-08-24


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日本の安全保障:NBR Fouram, Rod Armstrong [軽井沢だより]

ぼくあずささん

Mikeさんが、引用していたNBRforumsubscribeしたら、今日こんな投稿がメールに入っていました。

Rodney Armstrongという人は、私はよく知りませんが、どうも日本に住んでいるのか、姻戚に多く日本人がいるのか、内容から勝手に想像します。日本には、military-industry complexが存在しない、日本の安全保障は、自分たちで考えろ、とか、中々読ませます。              I Watanabe 2010-08-23

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Quote:

Friends --

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Responding to Ms. Sloan's request for comment, I will do my best---although I think Americans, even some "Japan experts," will always have a sense of disbelief when reading stories like the one Ms. Sloan cites.

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Among politicians, with the exception of some self-appointed "defense experts" such as Ishiba in the LDP and Maehara and Yamaguchi in the DPJ, the degree of willful ignorance of national security issues is profound. Indeed, although the Defense University is headed by Dr. Iokibe, one of Japan's premier intellectuals who has a strong interest in security questions, the Japanese military establishment is so beaten down and cautious that I have never been able to engage a member of the forces in a conversation about any of the issues that matter. The Chuo Koron interview with former Vice Minister of Defense Moriya on the Futenma issue last summer revealed that the highest career official of the Defense Ministry spends most of his time (and apparently the entirety of his interest) in adjusting real estate and other interests connected with Japan's defense establishment and the Alliance.

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One aspect of the situation is that there is no Japanese military-industrial complex. Periodically, there are attempts to get one going---I am thinking, in the LDP, of the younger Shiina---but these efforts founder on the restrictions against exports of weapons and material. So there is nothing for a politician to sink his or her teeth into---minuscule possibilities of contributions or support from employees of defense contractors. For the same reason, there are no think tanks of any great quality to raise and debate defense issues.

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I was born before World War II roughly as far away in time from the end of the Federal occupation of the South as the Japanese are today from the end of World War II. In my home state of Indiana, the memories and divisions caused by the Civil War were still alive. The monuments were all about the Civil War; the last encampment of the Grand Army of the Republic, the northern veterans organization in Indianapolis in the late 1940s was a big event (all six former drummer boys). I went to college in South Carolina, and the culture shock was extreme.

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I think the standard figure for deaths in the Civil War is 600,000. The standard figure for the number of Japanese killed in the "Pacific War" is 3.1 million. There are an unending series of family tragedies with origins in the war that play out over the years. In my Japanese family's case, it was a brother of my mother-in-law's generation who was misplaced in the confusion of the bombing by the host family when sent for refuge to a neighboring prefecture. He missed out on education, and passed his whole working life on the Yokohama docks before being rediscovered only ten years ago. Almost everyone knows someone who was imprisoned for years after the war by the Soviets or who had ghastly experiences in getting out of Manchuria. And almost on a monthly basis, buried bombs or poison gas cylinders, or collapsed air rad shelters are discovered. Rush hours subways are delayed for bomb squads. A bulldozer fell into a collapsed emergency air raid shelter in back of our home; everyone has some personal connection to the detritus of World War II.

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And, to use Professor Hosoya's phrase, it was such a "foolish war." The profound ignorance and irresponsibility of the Japanese militarists became clear to all. And just when the memories began to wither, along comes General Tamogami to  raise for the Japanese citizenry the possibility that even today's Japanese military officers are all as mad as Ishihara Kanji of Marco Polo Bridge fame (my apologies to Mark Peattie).

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The other side of the coin of the Japanese public's refusal to think about defense questions is their remarkable willingness to consign all Japanese security questions to the Americans. After all, we won in World War II. Despite our blunders in Vietnam---not a very important country in Japanese eyes in any case---we "won" the Cold War against Russia. The doctrine of Mutual Assured Destruction may have seemed crazy to Tanaka-san, but it had the great merit of having been proven effective. Again, Iraq and Afghanistan are not countries of great concern to the average Japanese, and discussion of our problems there is confined mostly to an hour-long show on Sunday, the weekly wrap up of international coverage by NHK. I would guess that there has not been more than fourteen hours of Japanese television coverage of the entire seven years of war in Iraq.

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The average Japanese worries about the Americans abandoning Japan in the midst of all these willfully ignored dangers. I tell my friends that the American generals and admirals are not going to give up their real estate and bureaucratic empires in Japan lightly. Nevertheless, the Japanese public's fear of abandonment if their government fails to do the American bidding was the political force that led to Mr. Hatoyama's downfall.

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As a result of these public attitudes, the Japanese media ignore American strategy and security policy-making. In the July issue of The Oriental Economist (subscription only) Iinuma Yoshisuke surveyed the Japanese press and found that the 62 Japanese reporters in Washington produced only one (Mainichi) non-analytical listing of interactions on Futenma between the US and Japanese governments. A single magazine article (June Bungei Shinju) applied any critical analysis to the US case on Futenma.

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Mr. Kan's naivete is astounding. But is it any more astonishing than Mr. Hatoyama's simple-minded suggestion that the Marines might wish to put their air component on Tokushima? ("Just any old island will do!")

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Are these gaps in the Japanese perception of the world around them important? Probably not in the immediate future. We are, however, in the early (very early) stages of an arms race in Asia. The power of Chinese nationalism and what sort of appetites may be generated by Chinese hubris and nationalism are yet to be seen. It would be nice to know that our partner in East Asia had an informed public and political class qualified to help us understand East Asia and possibly serve as a brake on some of the excesses of our military-industrial complex. Mr. Iinuma notes that all the Japanese press did during the Futenma imbroglio was repeat the mantra of "the deterrent power of the Marines in Okinawa." Unhappily, there are more important issues down the road than Futenma.

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The Japanese should start to educate themselves about national security now---right now.

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Regards, Rod Armstrong

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Unquote

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Greeting from Bloomington [Our American Cousin]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-08-14-1


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Be more like Ike [軽井沢だより]

ゲーツ防衛長官はEisenhowerの信奉者だそうだ。執務室に肖像画かかけてあるそうだ。

最近ゲーツはペンタゴンの仕分け,じゃなかった、経費縮減を宣言した。最近号のNewsweek誌にFareed Zakariaが表題の論説で書いている。

1,000人の将軍、元帥、30階層のヒエラルヒー、その他いろいろ、膨張しきった組織を論難した。

海兵隊の再編も具体化を指示しているらしい。

当然というか、反対論しきり。

Ikeは退任の際の演説で、産軍複合体の危険性に警鐘を鳴らした。

彼は共和党員だった。ゲーツも同じでBush政権の任命だ。

Zakariaは、この論説の結びでIke, Gatesのような共和党員がいなくなったことを嘆いている。

ところで、30階層のヒエラルヒーとは、一体どのようなものなのか。どうやってランクを識別するのだろうか ?

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日本の官庁はこれを研究し、適用したら、天下りに悩むこともなくなるのでは、ないかと冗談半分に思う。

Newsweekwebsiteには、読者のコメントが載っている。

その一人が、Ikeが軍人だったという理由で言うのか、どうか分からないが、オバマ政権は、もう駄目だ、軍人のみが、清廉だ、その他いろいろ大文字で書いた“理由?”見たいな物を並べ、いまや一時的に軍事政権にしなければならぬといっている。

これは昔の映画、Seven days in Mayを想起させる。この映画は、ソ連との軍縮条約が原因になっていた。

まさかクーデターがアメリカで起こるとは思わないが。

以前このブログに書いたがChalmers Johnsonの出版記念のvideoで、Johnsonの言っていたことを、この論説は,思い起こさせる。

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Be more like Ike  Newsweek

http://www.newsweek.com/2010/08/16/zakaria-gop-should-heed-robert-gates.html

Foratv   Chalmers Johnson

http://fora.tv/2007/03/06/Chalmers_Johnson

Seven days in May

http://www.imdb.com/title/tt0058576/

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I Watanabe 2010-08-22


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小海線 [軽井沢だより]

前々から乗車して見たいと思っていた小海線は別名八ヶ岳高原線で、長野県小諸から山梨県小淵沢を結ぶ。

7月の梅雨明けの日曜日に清里まで、岩村田から乗った。

標高の高い駅のベスト10のうち9駅が、小海線にあると知った。

野辺山駅が第一位の1345m。第2位清里1274m。休日のことゆえ、ほとんどが観光客。休日でないときは、通勤、通学、病院への客だが、乗客はそんなに多いわけが無い。

小海線 (2).jpg単線、ワンマンカー。特急、急行などというものは無い。ワンマンカーというのは、バス並みで、電車での経験は初めてだった。 ジーゼルエンジンとリチウムイオン電池駆動モーターのハイブリッド車に乗車。JRはローカル線のハイブリッド化を目指しているのか、どうかは知らないが、それより、ワンマンカーのことのほうが、気になる。1時間に一本も無い線でジーゼルエンジンの環境への影響は、平行して走る道路の自動車の排気に比べれば、微々足るものだと思うが。

ワンマン運転には、違和感がある。

無人駅の乗り降りは運転手のいる車両、つまり一両目の出入り口しか利用できない。運賃の精算を運転手がしなければならないから。

二両しか連結してないから、たいした不便ではないかもしれない。

うんざりするのは、アナウンスだ。駅近くになるたびに、コンピューターの音声がいろいろご指示をする。

はっきり言ってこれが、うるさい。駅と駅の間隔がそんなに長いわけではないから、うんざりする。

このごろは観光客の乗り物での騒ぎすぎが、よく話題になる。

新幹線、航空機の中で、仲間同士でわいわいやるのは、迷惑な話だ。そういう客はこの電車にはいなかったけれども、電車の放送がうるさいのでは、話にならない。

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帰りの電車は3両編成で車掌がいる。だから,降車のとき、一両目に移動する必要は無い。

小海線 a.jpg清里駅で帰りの電車を待つ間、東のほうを見ていたら雲の切れたころ、富士山が見えた。調べて見ると清里からほぼ70kmかと思う。標高1274mのところから富士山が見えても不思議じゃない。

ワンマンカーを採用していることから、いわずと知れるが、赤字路線に違いない。営業開始して、すでに70年あまり経つことが、駅の看板にある。

車では、何回か路線沿いを走っているが、この線に限らず、ローカル線は、楽しい。

I.Watanabe 2010-08-06


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キセキレイのその後 [軽井沢だより]

6月29日にキセキレイの子育てのことを書きました。これは、その後のことを報告するものです。

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キセキレイ 3.jpg卵は5個のうち4個孵りました。

玄関の扉を開けるたびに、どこからか、親鳥が飛んできて、大騒ぎしていました。

毎日朝から夕方までつがいで、せっせと餌を運んでいましたが、昨日の夕方に見たら、巣の中が空になっていました。

例のごとく、巣の手前から、ほぼ、10メートルぐらい手前で、行きかえり歩行していました。.

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I Watanabe 2010-07-15

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シジュウカラとキセキレイ [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-06-29-3


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シジュウカラとキセキレイ [軽井沢だより]

ぼくあずささん、野鳥の子育ての話です。

2ヶ月くらい前だったと思いますが、庭のアーチに巣箱をぶら下げていたら、いつの間にか、シジュウカラが巣の材料をはこびこんで、いました。2週間ぐらい前から、さかんに餌を親鳥が運ぶようになり、何羽かなと思っていました。

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しじゅうから1.jpg写真の一枚は、巣箱の出入り口で、飛び立とうかどうしようか、考えているように見える、ひな鳥です。

昨日2階の窓にやっと飛び立ったひな鳥シジュウカラ2.jpgが、へばりついていました。初めて外界に出て、怖さも知らないのか、人が近くによっても逃げませんでした。まだよく飛べないので逃げられなかったのかもしれませんが。今日はもう巣箱は空のようです。3羽だったのかそれとももっと飛び立ったのか分かりません。

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キセキレイ1.jpgシジュウカラはいなくなりましたが、玄関脇の鉢に、キセキレイが、知らぬ間に巣を作り、卵が5個あるのに気がつきました。

昨年はコニファーの中に巣をつくり、イタチにキセキレイ2.jpgやられましたが、玄関脇では、一昨年、成功していますので、ここなら大丈夫かも。

しかし外界は敵だらけ、イタチだけじゃない、蛇もいるし、カラスもいる。

野鳥を見ていると、退屈しません。

キセキレイのことは、また報告します。

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I Watanabe 2010-06-29

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キセキレイのその後

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-07-15-3


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続アリとキリギリス [軽井沢だより]

例のアリとキリギリスの話のMartin Wolfが日本の財政について書いた。

破綻の回避のため、施策を提案している。

国債を長期15年満期にする。

日本銀行総裁をアルゼンチン人にする。

インフレを3%に誘導する。

増税し、政府支出カットをする。

結果として、債務残高は40%減少する、という。

名案なのか,迷案なのか私には分からない。

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この提案は、真面目なものか、冗談なのかも分からない。

だが、これは、キリギリスを有頂天にさせる、と言う読者の一人の批判はよく分かる。

自分はアリであると信じている私には、つらい解決策だ。

それに、ギリシャというキリギリスを批判していた、Martin Wolf  氏はどうしたのか、イギリスもイングランド銀行総裁をアルゼンチン人にしてはどうか、という読者のコメントには,どう応えるのかとある。

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英国は今連立内閣の最重要施策が、緊縮財政であるから、転換して、インフレ政策に転換しろ、と言うことになるのだろうか。鳩山政権が菅政権になって、財政のことが少しは前面に出てきたようだ。

超党派で解決策を議論したいという提案が、出た。

キリギリス政権が、懐具合をすこしは、気にするようになったといっても、使ってしまってから、どうしようと相談したいといっているようなものである。

野党は、にべも無く、相談にはあずかれない、という。

しかし、野党の第一党もキリギリスだったのだから、このような態度はどうかと思うのは、一人私だけだろうか。

幅広く、衆知を集めて策を練るのが、政治家の役割だ。

そうでないと、そのうち日本の政治家は、全部アルゼンチン人にしたら、どうかという提案が、出されるのではないか。

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Does Japan really have a public debt problem?

http://blogs.ft.com/martin-wolf-exchange/2010/06/13/does-japan-really-have-a-public-debt-problem/ 

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I Watanabe 2010-06-16

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アリとキリギリス [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-05-31-3


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九輪草 [軽井沢だより]

kurinsou.jpg九輪草という花が、今年はよく咲きました。

今年初めて気がつきました。

”九輪草四五輪草で仕舞いけり” 小林一茶の句だそうです。

お寺の塔のように、九輪まで咲いているのは、中々無いようです。

                                                    I Watanabe 2010-06-09


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新聞社よ、金返せ [軽井沢だより]

このたびの民主党の代表選挙は立候補者が二人だった。

二人でも三人でもよいが、私は片方の樽床議員の名前は知らなかった。これは、私だけのことなのか、それとも知れ渡っていたのか、分からないが、ことによったら、総理大臣になる可能性がある人が、選挙直前まで、報道されないというのは、実に不可解だ。

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新聞社には言い訳があるものと思う。今、それは、聞きたくない。聞いても何の役にも立たない。

このような、やぶからぼうなことが、起こるというのは、何かがおかしくなっていると、考えるのが、”普通の感覚”だと思うのだが、やれ、小沢支配がどうなる、こうなるとか、目先のことばかり。

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システムに、日本の宰相選びに、欠陥アリという、論説は、いまのところ目にしない。

日本のすべての新聞社の編集長は坊主になれ。

政治部担当の編集長は当然更迭が当たり前だと思う。木戸銭返せ、じゃなかった、新聞代は最低一か月分無料にせよ。

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I Watanabe 2010-06-06


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臆面もなく [軽井沢だより]

とうとうこの日が来た。総理と与党幹事長が辞任を発表した。

辞任しろと、しつこく主張、詰問してきた野党は、困った。相撲で言えば、立会って、いざ組み合おうと思ったら相手がいなかった。相手は変化の手に出た。

これから選挙で散々、この相手を標的に有利に戦おうと思っていたのに。そこで”臆面も無く”、これは ごまかしだと言い出した。観客のほうは随分つまらない試合を見せられている。

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この試合は、実は、横綱がいない、なんだか幕下同士の試合みたいなものだ。

何しろ、強い力士が払底しているのである。

野党がこれはごまかしだというのは、正しいように思える。

看板をすげ替えて、試合をしようというのは、みえみえだ。

これは実は古い手である。今野党となった自民関も散々やった手である。こんな使い古しの手に乗る選挙民はもういないと思うが、まあ、やって見なけりゃわからない。

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しかし、どうしてこう頻繁に一国の宰相がかわらねば、ならぬのか。

人がいないのか、制度が悪いのか、いや変わって何が悪いのか。長けりゃいいとも簡単にはいえない。

しかし一年も持たないというのは、どう考えても、良かろう筈が無い。だから大統領制にして、よほどのことが無い限り、4年間位は、任せる政権を作るというのは、どうなのか。

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いや、もし今のような、チョー短期内閣総理大臣しか出てこないのなら、最低4年を制度的に任せる制度はアブナイのか。

地方行政の長は、皆4年の任期で、2期3期、4期まで続くのはざらだ。直接選挙で選出するからかどうか知らぬが、このごろは県、市(都,府)のいわゆる首長は、派手に有権者の信任をバックにしていると称して、やっている。

この地方行政を見る限り、独断と偏見を省みずいえば、格別人材払底とは、思えない。

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最大最悪の悪事だと思うのは、一国の宰相を選ぶのに、二日とか三日の期間で行う。間に合わせの人事異動みたなことを、平気でやる。いくら間接選挙で選ぶ、と言っても、そして最終的には、国会で選ぶといっても、この超、超短期に決めるというのは、日本は民主主義の国だというのが、いかに擬制で、上っ面だけで、あるかを示しているのではないか。

国民も、国民をリードする立場の指導者層、テレビ、新聞の解説者、インテリとか、言葉に詰まるが、このごまかしと言っても良い、状況を指摘しないのか。

以上は、私の”臆面なき”意見だ。

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I Watanabe 2010-06-02


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アリとキリギリス [軽井沢だより]

Martin Wolfという人がFinancial Timesにイソップの寓話を引いて、現在のユーロ危機のことを書いていた。

Chermanyはアリだ、Gremericaはキリギリスだという。中国、ドイツはアリ、ギリシャ、アメリカはキリギリス。

備えを怠った国が、せっせと先の憂いに備えた国に助けろといっているのが現在の状況だといっている。

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Martin Wolfは英国の人だ。英国はユーロに加盟しなくて良かったのかどうか、わからないが、昔EECだったころか、ERMという仕組みがあって、英国はひどい目にあった。統一通貨ではなかったのだが、加盟各国はある幅の範囲で、為替レートを調整する仕組みがあった。

そのときGeorge Sorosが、ポンドに攻撃をかけて、莫大な利益を得た。英国はERMを脱退せざるを得なくなった。

これが今になっても、ポンドが存在しつずけている理由なのだと、理解する。これは、私の中途半端な理解でWolf氏は関係ないが。

財政をコントロールするメカニズムが無いのに、通貨を統一するのは、無謀だという主張を読んだが、そしてこれが英国の立場だと、理解している。そうして見ると、今の状況は、この立場が正しかったと証明しているようだ。

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しかしEUは、経済的な統合だけではない、政治的な統合、第二次大戦のような戦争を2度と起こさない、と言う理想を目標としているから、後戻りは出来ないのだ。

どうもキリギリスもアリも無い、出来の悪いやつも、ひっくるめて前進しかあり得ない。いやそれとも、この際、落第生の一人や二人、仕方がないのか。

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ところで、このWolf氏のイソップを引き取った論説が、ほかにあった。誰が書いたか忘れたが、その中で、日本はアリの分類になっていた。これは、私には、ひっかかる。

なるほど、経常収支という貿易の勘定では、ドイツ、中国に引けを取らぬ、でも、財政収支ときたら、最悪だ。

借金は外国からしていない、といって、威張っていても、国民の蓄えを担保に、また国家資産もあてにしている訳で、国民というアリだって、そうそう、いくら一生懸命働いても追いつかないのではないかと、心配だ。

おまけに、この日本アリの政府は、変なことに、キリギリスじゃないか。蓄えがあろうが、あるまいが、どんどんアリさんよ、どんどん、使いなさい、このお前さんの稼いだ貯金だから、と言っているような政府だ。

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この20年来,キリギリス政府が,続いて、今度のキリギリスは、もっとも性質が悪いような気がするが、しかしこう長く続くと、ひょっとして、アリだ、アリだといっている選挙をしてきた国民も、実は、キリギリスじゃないのと、身らを振り返る必要があるのでは。

                                             I.Watanabe 2010-05-31


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ヤバイ 眼から水が  庄司 紗矢香 [軽井沢だより]

新聞で読んだ吉田秀和氏の音楽評論で始めて知ったのですが、庄司 紗矢香というヴァイオリニストのLigeti, Sibeliusのヴァイオリンコンチェルトが、素晴らしい、と言う月並みな表現では間に合わないぐらいの演奏だというので、聞いて見たいと思った。

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氏が書かれている演奏そのものは、聞いていないが、youtubeで彼女のかなりの演奏をその演奏している姿も含め、聞けた。

Ligetiのものは、ちょっとしか聞いていないが、私みたいな音痴でも、現代の音楽が実に面白く聞ける。(生意気ないいかただが)。Shostakovichもものすごく、こんな音楽だったのかと、思わせる。

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Beethovenのコンチェルト、NHKオーケストラ、Sir Norrington指揮の第三楽章を全部聞きました。

コメントを見ると絶賛しているものが多い。

中に、眼から水がーーー、というのが、ある。

彼女の笑顔は実に素晴らしい。誰かが若花田に似ていると書いているが、そういわれると、そんな感じもあるけど、実に失礼千万。

Paganini コンクールに16歳で優勝したんだそうだが、さもありなんと、思うのは、テクニックだけじゃなくて、豊かな個性だ。

それも、生半可な個性じゃない。

Beethovenに帰るが、まるで今まで聞いてきた,超有名なヴァイオリニストのものとは、違う。

ヴァイオリンの音がまるで違う。

そして、この曲の印象も今まで持っていたものと違い、こんな音楽だったのかと思わせる。

眼から、水が出て、ついでにウロコも落ちる。

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Beethoven Violin concerto 3rd movement:

http://www.youtube.com/watch?v=7BP2xRHoLLQ&feature=related

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 Watanabe 2010-05-31


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よしなしごと [軽井沢だより]

ぼくあずささん、これは最近の日本の政界のことに飽いた私のよしなしごとです。NHKが毎週日曜日に硬い、しかし面白く思われる番組を6時から教育テレビでやっています。

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毎週見ているわけでは、ありませんが、5月9日はカントが講義内容でした。

そうです、これはHarvard 大学の政治哲学の講座で、Michael Sandel氏の担当です。内容はlinkをご覧になれば、分かりますので、解説は控えます。

もっとも印象深いのは、教室です。いや、教室ではありません。劇場です。

学生の希望が多くて、このような大きな場が必要なようです。

BBCの制作ですが、BBCHarvardが好きなように思えます。

Harvardは教室の講義を外に見せるのは、これが始めてだそうです。

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不確実性の時代というGalbraithの本が、日本で一時有名になりましたが、現役時代の会社の教育で教材になり、この本をただで手に入れましたが、原文で、Galbraith 教授の名文には往生しました。今でも持っていますがぼろぼろです。

読んだ回数が多くてぼろぼろになったわけでは無く、単に古く装丁もよくなかったからです。

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The age of uncertaintyはもともとBBCのテレビ番組だったんだそうです。当時教授はHarvardでそろそろ学生の姿を見るとうんざりし始めていて、この企画に乗ったんだということを、序文に書いてありました。余計な道草をしました。

番組の印象を,つずけます。

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聴講している学生の人種の多様さ、多分留学生も多数いるので国籍の違い、女性のほうが多いのではと思わせる。

Harvardは今女性の学長です。ついこないだ、日本に来て日本の留学生はたったの5人で、もっと応募せよ、と言って帰ったそうですが。

学生の年齢は、はっきりとは分かりませんが、10代の終わり、20代の始めぐらいにしか見えません。

それが、堂々と質問をする、議論する。

これには驚嘆します。中々核心に迫ったことを述べる。

彼らは多分10年、20年後国家の指導的な地位につくものと思います。

留学生は本国でアメリカ人の卒業生よりももっと高い地位につくものと思います。

単純な考えだといわれるかも知れないが、政治哲学、これは、答えの無い問題を考える学問だが、国家の指導的地位につくものが、このような問題を若年から考えるというのは、肝要なことのように思え、将来に期待をさせるものです。

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ハーバード 白熱教室

http://www.nhk.or.jp/harvard/about.html 

Justice with Michael Sandel

http://www.justiceharvard.org/ 

http://www.justiceharvard.org/index.php?option=com_content&view=article&id=43&Itemid=13 

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I Watanabe 2010-05-12


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Kamikaze Brown [軽井沢だより]

ついに、英国も政権交代になった。13年ぶりだが、連立政権は60年ぶりだそうだ。

こうなる前に、Gordon Brownは、苦し紛れの努力をした。これをKAMIKAZE BROWNと評した記事を読んだが、何とか自民党を引き寄せようと、自己犠牲の自身の党首辞任を申し出たのだった。

もちろん?、冷ややかな反応で終わったようだ。

さっき読んだ、連立合意の中身を見たが、第一に掲げてあるのは、財政のことだが、自民党にしてみれば、選挙制度改革が重要課題だから、これについてのreferendumが、あるのも当然と思える。

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Cleggの挨拶を読むと、その中に700万の投票者に感謝するという言葉がある。23%の得票率を得ながら、議席は減らしているのだから、彼にとっては、憤懣やるかたないに違いない。

Cameron,Clegg両者とも43歳の党首が構成するHer Majesty's Cabinetが出来た。

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New Government :Guardian

http://www.guardian.co.uk/politics/2010/may/11/general-election-2010-live-blog

Kamikaze Brown : Economist

http://www.economist.com/blogs/bagehot/2010/05/kamikaze_brown

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I Watanabe 2010-05-12


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RE: Topics from Newspaper [軽井沢だより]

大嶋さん 

盗人に追い銭、酔っ払いに追い酒、これってモラルハザードのことですかね。

酔っているのは、ギリシャだけじゃなくて、スペイン、ポルトガル、ほかにもあるから、備えとして基金を作る。

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ここで提供される酒類は、ビール、ワインじゃない。カクテルにするそうで、カリホルニア産のワイン、とか日本酒も入っている。悪酔いしそうだ。

日本はとっくに酔っているのだが、酔っ払いの常として、自分では、大丈夫だという。

外国の酒は飲んでない、全部日本の酒だという。だから大丈夫。でもこれって花見酒じゃないの。

仲間同士で、酒代をやり取りして、飲むだけ飲んで、とうとう、カミッペラだけ残って、肝心の飲む酒が底をついて、よその国にもう一杯と言っても駄目、と言われるんじゃないのか、心配だ。

I Watanabe 2010-05-12

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Topics from Newspaper [サンアントニオ短信]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-05-12


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Fareed Zakaria [軽井沢だより]

大嶋さん、Fareed ZakariaCNNhost番組を持っていることは知りませんでした。NEWS WEEK internationa editionの編集長の立場だから、購読者である私は毎週、彼の論説を読んでいます。

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NEWS  WEEKはここ一年ほど前から、広告が激減しました。政府の刊行物と思うような気がしていました。もちろん内容がそうだというわけではありません。親会社のWashingnton Postが売りに出したという報道は、さもあらんという思いです。

買い手は、どこになるのか、Murdoch氏は果たして興味を示すか、と考えます。Zakariaの編集方針に責めを帰するなどということは、ありえず、ペーパーメデイアの退潮著しい世界的な傾向を示しているに過ぎないように、思います。

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最近のZakariaの論説で、おやと思わせたのは、Goldman Sachsをあえて弁護するというものです。

CNNの番組でもやっているようですが、訴追されたことは、結局、言って見れば、株式の取引を否定する論理だといっているように、理解しました。

相場が将来上がると見る人と、下がると考える人がいて、取引は成り立つのだから、対象となる取引が金融派生商品だから駄目というのでは、自由主義経済は成り立たない、と言っているように思いました。

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外部から遮断された恵まれた国の日本、国債発行を自国内で消化できる状態は、続く筈が無い。

そういえば、ギリシャの国債の引き受け銀行は、ドイツ、フランスの銀行だと、言うことで、ギリシャ救済は、これらの銀行の救済ということにもなるとは、随分世界は複雑だと、感じます。

ノーベル賞経済学者Krugmanは、ギリシャの残された道は、EURO離脱、自国通貨の切り下げと断じています。

唐突ながら、この辺で、切り上げます。

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I Watanabe 2010-05-10


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自民党の躍進 [軽井沢だより]

自民が躍進した、と言うのは英国の話だ。LiberalDemocrats,略してLibDemの党首NIck Cleggが英国の歴史上初めてのテレビ討論で勝利、もっとも総理大臣にふさわしいと評価された。年齢は43歳、保守党のDavid Cameron党首も43歳、労働党の現総理のGordon Brownは59歳。

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わが国の野党の状態を書いたEconomist誌の記事にSplitting Headachesという、自民党の状態を揶揄したものがあった。

分裂状態を皮肉るSplittingが、割れるような頭痛と掛けられているのは、言うまでもない。

立ち上がれ、日本党はStand up,Japan partyと訳されているが、正式のものかどうか知らない。(正式のもの:Sunrise party of Japan)

東京都知事、読売新聞の某氏の年齢が77,84と記してジュラ紀の時代錯誤的人物と評しているには、恐れ入る。

みんなの党はYour Partyとなっている。名前だけ見るとTea Partyとさほど語感の上でさしたる差を感じない。

名前も年齢もあまり本質的なことには、思えない。

大事なのは、その中身だ。

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Splitting Headaches

http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=15868622 

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I Watanabe 2010-04-18


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ヤツガシラ [軽井沢だより]

yatugashira 1.JPGぼくあずささん、

全国的に冷えていますが、当地は昨日から、雪が降っています。

さっき、庭に珍しい鳥が来ました。見たこともyatugashira 2.JPG無い姿、形で名前が分からず、調べたところ渡り鳥のヤツガシラという鳥にほぼ間違いないと、断定しました。

添付した写真は丁度ムクドリと一緒になり、あわや、戦いかと思ったら、すんなり互いに知らぬ顔となりました。

下記のlinkにこの鳥の説明があります。

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http://yasou.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-d5ce.html 

http://www.yachoo.org/Book/Show/397/yatugasira/ 

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I Watanabe 2010-04-16

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A report from Tokyo [軽井沢だより]

This is a report from Tokyo correspondent dated on April 2nd.

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I was on the Gina street on April 2nd, and ran into somewhat old man probably over 70.

I asked this man, if he knows about a story which ran on one of the British newspapers on April 1st.

The story was that prime minister Hatoyama asked all his ministers to put in resignation on account of dis-accord in his cabinet.

Fatal blow came on the news that his key minister in charge of strategic planning gave an interview to TV and expressed his comment on lately approved budget, calling this worst ever budget in Japanese history.This triggered PM Hatoyama.

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The old man said he was not aware of this.

So I said this was published on April first, in other words, all fools day.

He responded.

Yeah, we are all fools.”

I did not think he understood me right.

However, I thought  he probably  said right thing.

At any rate, they, Japanese people, made these messy situation possible in last August election.

So it is all their faults, nobody else's.

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I Watanabe


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平成の脱税王 [軽井沢だより]

平成の時代に脱税族の王が、国会の場でこういわれて非難された。なんと仮にも王に向かってなんということを、いうのかと、非難した側を非難すべきであるのに。

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脱税王という言葉は、それ自身、矛盾を含んでいる。

王は課税する側の支配者で、自ら納税する所以は、ないはずだ。

王は王であり、王権の最大の権力の源泉は課税権である。ほかに、自身の納める配下の人民の徴兵権まであり、敵と戦わせる戦死させる権力もある。

それで、あるとき、何故そんな権力が王にあるのか、問われることになって、学者に研究させたところ、神様が与えたのだ、という説がもっとも有力な説として、普及することになった。

これは、ほんのしばらく前の話である。

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もとえ、王は納税する必要など、ぜんぜん無いのだから、非難されたとき、即座に、無礼者というべきだった。

ああ、それなのに、一応気色ばみながらも、知らない、知らなかった、ホントに知らなかった、は王の言うべきせりふではなかろう。

この王の弟君は、非難される前に、さっさと納税しちゃった。

そして、自らの属する党派から、一人さびしく抜けるという事態になった。

王族も支配者の側であれば、納税義務は無い筈だが。

,

この事件発生後、時過ぎて、何年か、マスコミの報道の片隅に、鳩山ブラザースの旗揚げが、出た。

出し物は、さて、なんやろ。

                                               ・・・ I Watanabe 2010-03-24

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Apocalypse, when ? [軽井沢だより]

地獄の黙示録という映画があった。超有名な映画で説明するまでもない。

原題はApocalypse nowだ。どういう意味なのか、日本語の題名は、原題の意味を伝えているのか、どうか、分からない。

現代の黙示録と言う意味なのか、それとも世の終わりの現在か。解釈などどうでもいのだが、最近Economist誌、Apocalypse, not nowというcaption記事http://www.economist.com/business-finance/displaystory.cfm?story_id=15663864

このcaption はこの記事のために、出来たわけではなく、すでに用例があるようだ。

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内容は日本の財政状況が、危ないということだ。今に始まったことじゃないから、驚くことじゃないといわれるかも知れない。

だが、気味が悪い点がある。あるいは、気になるといったほうが良いかも知れない。この記事は日本の財政が世界一悪いことから記事を起こしているのだが、結論は、まだ大丈夫という。まだと言っても、今年2010年は大丈夫と言っているに過ぎない。だから、Not nowなのだ。世の終わりがいつなのかは、言っていない。Whenは何時なのかは、告げていない。

けれども、これは、もはや、外国から見ても、日本の財政破綻は、カウントダウンの時期に入ったということでは、ないだろうか。

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国会で自民党の議員が、こども手当ては、ばら撒きだと言って現政権を非難する。非難は当然かも知れないが、さんざん自党もばら撒きはやってきたのだから、あまり迫力がない。ばら撒きが問題ではないのだ。

財政の将来が本質問題だろう。何ゆえこれを、正面にすえないのか。ちっとも問題の本質を理解しているとは思えない。

ばら撒き糾弾を、大声を張り上げて、国民が喝采すると思っているのだとすれば、さびしい限りだ。

EUは今、ギリシャの財政建て直しを援助するかどうか、ゆれている。ドイツが、助けるといえば、ことは前進するかに見えたが、ドイツも政権党のお家の事情、選挙を控えて、援助するとは簡単にJa !とはいえぬ。

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ドイツはいまや、ヨーロッパの盟主に躍り出た。経済的に好調で他のEU 各国はChancellor Merkelの顔色を窺う。

だらしのない財政運営の付けを他国に頼るのは、駄目だ、ドイツはドイツで国民が営々と働いた結果、今があるのだ、というので、浪費をした国はEuro加盟国メンバーの資格がない、と言うのが、表面上かも知れないが、援助に積極的にならない理屈だ。

日本が将来IMFに同じようなことを言われる日が、来ないといえようか。Apocalypse when ?の記事を、近い将来見ないことを切に望む。

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P.S.

Economistnの記事に読者のコメントが16ある。読者の一人が書いているが、たったの16だ、中国に関係する記事だとこんな数ではないらしい。日本の相対的な地位の低下を示しているのだろうか。コメント数はさびしいし、また、理解しかねるコメントもあるが、一つ気味悪いのは、こんな状況の解決案は、Coup d'etatというのがある。冗談だろう、もちろん、しかし、昭和の歴史を思い起こさせる

http://www.economist.com/node/15663864/comments

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・・・ by Watanabe 2010-03-22

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野党慣れした自民党 [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-02-26-2

初春政局放談(3):成長と成熟 [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-01-09 


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野党慣れした自民党 [軽井沢だより]

自民党は今審議拒否している。もはや、野党にすっかりなれて、政権を保持していた時代に、野党がやっていたことを、やっている。

国会に行かないで、街頭でアジッテイル。勤め場所を間違えている。有権者から見れば、議論は国会という場所で行われているはずと思っている。

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証人喚問応じないから、ストライキすると言うのは、どうもいただけない。こういうことも必要なときもあるとは思うが、今はそのときなのか。

与党、内閣の頭にいるご両人はもう、賞味期限が切れている。表現が悪いかも知れないが、早晩消える運命だ。もはやゾンビみたいなものだ。

大体、この二人が、居座っていれば、いるだけ自民党は有利になっていく。こんなことが読めない、戦略がない自民党執行部とやらないのか。

予算審議で何故、存分にその反対するあるいは、対案を提示しないのか。

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昨日(2/23)のFT(Financial Times)によると、日本の財務省の役人がヨーロッパに国債の引き受け手を探しに行くと報じている。今まで、日本国内でほとんど消化していた。それもそろそろ限界なのだそうだ。亀井大臣は外国の格づけなど関係ないといっていたが、そうでもなくなったようだ。

見込みがあるのかね。利率1.34%は魅力ないものね。ギリシャの国債は6.5%だそうだ。

投機家ならいざ知らず、利率低くて、いつ紙ぺらになるか知れない、債券を誰が買うのか、素人には分かりませんが。

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前首相麻生氏は、在任時に、中福祉、中負担ということを口走った。宣言したというより、口走ったとしか、聞こえなかった。これは、何を言っているのか、中ぐらいの福祉とは、一体なにを意味しているのか。中ぐらいの負担とは。所得税、間接税をどのくらいの数値にするのか、示してくれないと分からない。

子供手当てとは、福祉か、それとも少子化対策か、分からん。そもそも与党は高福祉社会を目標にしているのか。

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国民の負担率をどのように持っていくのか、わからん。消費税の論議解禁という、後先がまったく逆の話になりつつある。

だって、先に支出してしまって、金の工面は後から、と言うのは、だまされているようなものだ。

時々、考えるが、もし今、自民党が政権を保持していたら、どんな予算案を上程したのだろうか。

少なくともプライマリーバランスは保持しただろうか。

相変わらずダム、道路をどンドン作る予算案だったろうか。野党になっても、少なくとも、こうすべきだという姿、形ぐらい見せたらどうか。正攻法で、堂々と議論を戦わせて、国民にその存在理由を見せるのが、野党、ひいては、影の内閣の役割では、ないのか。

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自民党は今、一番おそれているのは、沖縄基地問題の解決だろう。これが、うまく解決できれば、与党は安泰、自民党は壊滅だ、と思うがどうだろう。もっとも、うまく八方まるく収まるとは、思えないが。

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政権を長年担当した党はそれなりの、矜持あってしかるべし。

国民はそんなに馬鹿じゃない。理解力は浅い、忘れっぽい。でも見るべきところは、見ているのさ、なめんなよ、といいたくなる。これは、与党、野党双方に向かって言うのだ。

                                             ・・・ I Watanabe 2010-02-24


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