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中国共産党政権の近未来 –6/6 [稲門機械屋倶楽部]

                            2012-7 WME36 村尾鐵男 


四川省什邡(シェンフォン)市の暴動


日本では殆ど報道されなかったのですが、つい先日の7月初め、四川省什邡市で建設が始った金属加工工場の現場が住民によって襲われ、市の政庁も破壊されました。
この工場は表面処理、平たく言えばメッキ工場ですが、住民達は廃液処理をせずに垂れ流す工業廃液の怖さを知っていたようですが、中国から暴動と伝えられた住民達の動きは冷静でした。出動した武装警察も冷静に見守るだけで手荒な鎮圧を控えました。
市はこの工場の建設を取り消したのですが、その後が驚きです。破壊された市庁舎もよく調べると、市政を執る場所ではなく、市共産党委員会が入る場所でした。暴動を起こした住民達は現在の中国に於ける本当の悪政を進める者が誰であるかを知り始めました。


政治改革の遅れ

中国共産党の内部では、政治体制の改革を早急に進めないと共産党そのものが危うくなると憂慮する声もあるのですが、目先の権力闘争に明け暮れ、権力の座に就いて一度吸った甘い汁が忘れられずに、改革は遅々として進みません。しかし、改革をせずに放置しておくと、いずれは施しようのない全土大暴動になる危険があります。



喜びを感ずるときはいつか

難しい哲学論を述べるのではありません。私達が日常生活で喜びを感ずるのは、世俗的で申し訳ありませんが、私の場合は物を買ったとき、或いは、物を買えたときです。一握りの富裕層が観光旅行で日本を訪れ、日本製の工業製品を買い漁る姿はまさに物を買うか、買えたときの喜びです。
中国が真に先進国家の一員となるには、今のような歪んだ輸出によるGDP成長主義を捨てて、国民消費をGDPの主たる要素としなくてはなりません。でも、遠い道程でしょう。 (了)


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