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中国共産党政権の近未来 –1/6 [稲門機械屋倶楽部]

                           2012-7 WME36 村尾鐵男


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13日、中国国家統計局が、今年の4月から6月までの三ヶ月間の物価調整済みの実質GDPが前年同期の7.6%増であったと速報しました。何故か中国は前年同期との比較は公表してもGDPの額そのものは公表しません。それはともあれ、「保八」、即ち、GDPの成長率を8%以上に保つことを至上命題とする中国共産党政権にとっては由々しき数字です。さらに水増し横行で有名な中国の統計数字でも誤魔化せない深刻さです



GDPの中身と「保八」

GDP(国内総生産)は大きくは四つの要素で構成され、輸出、国民消費、民間投資、政府投資です。この内、輸出は輸出総額から輸入総額を差し引いた純輸出を指します
日本のGDPでは国民消費がほぼ50%を占め、日本は輸出大国で、輸出なくしては日本は生き永がらえることはできないと言いながらも、輸出額は僅かに10%に過ぎません。
中国の場合は、国民に相当する層が薄く、消費によってGDPを拡大することができません。GDPが成長すると、中国以外では中産階級が多量に出現して国民の大半が恩恵に浴して生活を楽しむことができるのですが、中国では中産階級を育てる意図が政権にはなく、輸出の増加と政府と民間企業による投資でGDPを拡大しました。


「保八」崩れ


そのGDP拡大の要となるのが「保八」で、GDP成長率を8%以上に保つことです。中国は「保八」あっての大国です。
何故8%に設定されたのかは不明ですが、今日まで8%成長が達成され続けて中国は驚異的な経済成長を遂げました。
その8%が崩れたことは極めて象徴的な意味を持ちます。現在の中国共産党政権は言う間でもなく独裁政権です。共産主義であっても国家社会主義であっても、又、右翼国粋主義によるものであっても、独裁政権の良し悪しを体現しているのが、今の中国共産党政権です。


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