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V22 オスプレイのエンジン運転 [稲門機械屋倶楽部]

                         2012-7-25 WME36 村尾鐵男 


一昨日、岩国基地へ陸揚げされたオスプレイは、昨日はニュースから消えていましたが、今夜9時のNHK-TVのニュースでその姿が映されました。
一昨日、12機のオスプレイはエンジンを水平位置にして固定翼機状態で列線上に並べられていましたが、今日はエンジンを縦にして、即ち、ヘリコプター状態にしてエンジンを運転しました。
既に「ぼくあずさは地球人」で記していますが、エンジンの位置が低く、地上ではプロペラが地面を叩くので、ヘリコプター状態にしなくてはエンジンを廻すことができません。


 NHK-TV
では ああ12機のオスプレイの内、1機だけ、それも後方から見て左側に位置する1番エンジンだけですが、その始動状況が映されました。
私が意外に思ったのは、始動後の数秒間、おそらく10秒ほどですが、エンジンは朦々たる排煙を吐き出しました。

航空用レシプロ・エンジンでは、航空機に搭載することなく、予備エンジンとして保管する場合や、船で遠方へ輸送する場合等に、5分ほどエンジンを廻して暖めてから、通常の潤滑オイルを総て抜き取り、代わって防錆成分を含む潤滑オイルで再度アイドリングで運転してエンジン各部が錆びないように防錆オイルを行き渡らせますが、ジェット・エンジンでは稀な方法です。


オスプレイは船で輸送され、しかも途中で足止めされることも考えられたので、防錆処理が施されたと推察されます。但し、防錆オイルは錆を防ぐ効果はありますが、その防錆オイルで飛行機を飛ばせるほどの潤滑効果はありません。
従って、岩国基地では先ず防錆オイルを抜き取らなくてはなりませんが、そのためにはエンジンも運転し、防錆オイルに代わって通常のエンジン・オイルが入れられたと推察します。
尚、防錆オイルでエンジンを廻すと、朦々たる排煙をエンジン後部から排出します。以上、細かい御報告です。


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ぼくあずさ

今朝のテレビ朝日で軍事評論家と称する人が、日米がオスプレイを
何故必要とするか、日本では如何に危険なものかを解説していました。
随分と偏ったもので、中韓による日本の世論操作が疑われます。
これも民主党政権下では許されるのであれば、危険なことです。
by ぼくあずさ (2012-07-26 19:41) 

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