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オスプレイの安全性とは [稲門機械屋倶楽部]

                       2012- 7-24 WME36 村尾鐵男


私がかなり前に書き、「ぼくあずさは地球人」の20101016日に掲載された「日本の航空機産業 –4」に昨日、コメントを頂戴しました。コメントを下さった方は “oekakimaestro” さんです。今朝、ぼくあずさ氏より連絡を受けました。


“oekakimaestro”
さんは、MV-22 オスプレイ輸送機の「安全性」と言うが, 「安全性」なる言葉が曖昧であるとの御指摘で、米国国務長官は “Airworthiness” と表現し、私の上記の掲載文からその意味が理解できたとのコメントを頂戴しました。有難うございます


日本では “Airworthiness” を「耐空性」と言い換えており、先の「日本の航空機産業 –4」と重複しますが、「航空機及び装備品の安全性を確保するための強度、構造及び機能の基準」なる長い名の法となっています。あまり名が長いので、航空関係者はこの法を一般的に「安全基準」とか「耐空性審査基準」と呼び、航空機の安全性を確保・維持するための聖典でもあります。


防衛大臣の指示で日本から派遣される専門家が早急にオスプレイの「安全性」を審査することになりますが、「耐空性審査基準」はほぼ万国共通ですから、その「審査要領」に従って審査すれば長い時間は掛りません。

しかし、耐空性審査基準はあくまでも民間機を対象とするもので、軍用機は、当然のことですが、この基準に拘束されません。日本の航空関係法では耐空性審査基準に適格とされたら「航空機」と呼び、それ以外は飛行機と呼びます。
オスプレイも訓練飛行や離陸・着陸に際しては住宅地上空を飛びますので、「飛行機」のままであってはならず、「航空機」の基準を何処まで適用しているかが安全性確認の要となるでしょう。                                          (了)



ふぁぼったー
http://favotter.net/user/oekakimaestro


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