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古文真寶 -4/10 [稲門機械屋倶楽部]

                                                2012-06 WME36 村尾鐵男


白樂天勸學文

有田不耕倉廩虚。有書不教子孫愚。


田ありて耕さざれば倉廩(ソウリン)虚(ムナ)し。
書ありて教えざれば子孫は愚かなり。

 かの白楽天の勸學文です。如何に田畑があろうとも、耕さなければ米の倉庫も穀類の倉庫も空になる。如何に蔵書があろうとも、教えてやらなければ子孫は愚かになる。


朱文公勸學文

勿謂今日不學而有來日。勿謂今年不學而有來年。


今日學ばずして、明日があると謂(イ)う勿(ナカ)れ。
今年學ばずして、來年があると謂(イ)う勿(ナカ)れ。
 まことに耳の痛い言葉です。朱文公(1130-1200)とは南宋の儒学者で、倫理学、政治学、果ては宇宙論にまで及ぶ論理的体系を確立した学者です。


司馬温公勸學文

養子不教父之過。訓導不嚴師之惰。


子を養いて教えざるは父の過(アヤマ)ちにして、
訓導して厳しからざるは師の惰(オコタ)りなり。


 司馬温公とは北宋の儒学者であった司馬光(1019-1086)のことですが、「資治通鑑」の編者として知られています。子供の頃から神童と呼ばれ、子供仲間で遊んでいたある日、一人が大きな水瓶に落ちてしまって溺れそうになったのですが、司馬光は少しも騒がず、大きな石を拾い、その石で水瓶を割って水を流し出して仲間を救った故事が伝えられています。


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