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航空自衛隊は、何故、F-22 を買えなかったのか -5/7 [稲門機械屋倶楽部]

                                2012-05 WME36 村尾鐵男

F-22型戦闘機は軍事機密の塊


いささか乱暴な言い方ですが、F-22型戦闘機は空を飛ぶイージス艦とも言えます。
自衛隊の機密漏洩はイージス艦「きりしま」の一件だけではありません。
昭和53(1978)から2年間、陸上自衛隊調査隊の宮永陸将補がソ連大使館の武官による接触を受け、機密書類を手渡す。


平成6(1994)6月、海上自衛隊三佐がロシア大使館の武官三名と接触し、機密文書を手渡す。

平成16(2004)、防衛庁と自衛隊で、私物のパーソナル・コンピューターに移していた公式文書が、ウィルスに感染して大量に外部へ流出。


平成17年(2005年)、陸上自衛隊一佐が、米軍より提供された南支那海に於ける中国潜水艦浮上事件の極秘情報を公開。

平成18年(2006年)、海上自衛隊対馬警備所の一等海曹が無断で上海へ8回も渡航し、カラオケ店に入り浸る。この一等海曹が親しくなった中国人女性は、その少し前、上海の日本領事館員が付き合っていたのと同一人物で、領事館員は自殺した。

そして、平成19年(2007年)のイージス艦機密漏洩事件へと続くのですが、防衛庁と自衛隊の機密情報に関する鈍感さ、或いは認識不足が、さらにはその種の情報や文書管理の杜撰さが明らかに指摘されます。


イージス艦の機密情報が中国へ漏れたときの防衛庁長官は、自民党政権下の久馬氏ですが、「原爆を落とされたのは仕方がなかった」との別件発言で参院の問責決議を受けて辞任し、その跡を継いだ小池百合子氏は軍事機密の扱いに関して態勢の立て直しを図りましたが短命に終わりました。


このような不祥事続きの自衛隊最高指揮官である総理大臣が、訪米して米国大統領と会見し、”Trust me” と言ってみても、信じてもらえないのは当然です。


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