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膨張する中国 -59:盲目の人権活動家陳光誠 -1/2 [朝鮮半島・中国・台湾]

                                                .by ぼくあずさ

5月3日の読売朝刊には一面に大見出し「陳氏の安全中国保証」に「米と合意人権問題化回避」と添え字されている。だが、王立軍の時と同じく中国の圧力で陳氏も米大使館から退去させられたのが真相だ。

処が病院に移された陳氏が自宅軟禁脱出後に家族に加えられた危害を知るに及んで、米国大使館への不信感からCNNを通じて北京に滞在中のクリントン国務長官に「家族と共に米国亡命」を願い出た。


ぼくあずさのComment

1.弱気のオバマ、中国ペースでのうやむや幕引きのはずが

2.全世界に発信された陳氏のSOSは米中の欺瞞を暴いた

3.薄熙来失脚との関連は学友村尾さんに解説をお願いしたい



「中国にとどまれば生きてられない」と陳氏翻意

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120503-OYT1T00394.htm?from=top 

中国人権活動家、「米国へ行きたい」 米政府に助け求める
CNN 2012.05.03
http://www.cnn.co.jp/world/30006458.html 
「バットマン」俳優を中国治安要員が暴行、活動家と面会阻止 

CNN 2012.01.02
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30005097.html 膨張する中国 -58理提出三个要求 [朝鮮半島・中国・台湾]http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2012-05-01-3 
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コメント 3

村尾鐵男

薄煕来の一件が奇妙な方向へ動いています。北京で大衆デモがあり、「薄煕来を共産党規律委員会が拘束して取り調べているのは法律違反だ」との主張で、独裁国家以外では至極当たり前の主張であり、法治に非ざる人治の中国政治を公然と批判しています。
一方、この薄煕来の事件や陳光誠の一件の騒ぎの最中に民主化運動の中心的存在である経済学者茅于軾の訪米を認めています。茅于軾はノーベル平和賞受賞者の劉暁波が一党独裁に反対して起草した「08憲章」に署名した学者で、米国の研究所が「自由を獲得するために闘った」者に与える賞を受けるために訪米します。
盲目の人権活動家陳光誠の扱いは中国、米国の双方が苦慮している模様です。おそらく、中国政府は怪我の治療のために陳光誠が出国することを認めざるを得ないでしょう。クリントン国務長官が訪中し、世界の目が北京へ注がれているときに、中国の非人権性をこれ以上世界に見せるのは得策さはないからです。一方、オバマ大統領も陳光誠の連れ帰りをクリントン国務長官に命じないと、大統領選挙が危うくなるでしょう。さらに、薄煕来事件と陳光誠の一件を切り放すことが今の中国政権には重要です。次期政権を巡る権力闘争で、薄煕来に較べれば、陳光誠は胡錦涛派には小さな駒です。
by 村尾鐵男 (2012-05-04 07:56) 

村尾鐵男

中国共産党常務委員(閣僚)は九人おり、胡錦濤派三名、江沢民・太子党派三名、中立派三名です。
国家主席と党総書記の任期満了を以てこの秋には辞任する胡錦濤にとって、党の軍事委員会委員長だけには居座って人民解放軍を掌握しておきたいと考えているはずです。中国の政治は、政権は武力によって支えられるとするのが常識であり、人民解放軍を支配する者が中国の真の統治者だからです。
その胡錦濤にとって邪魔なのが江沢民・太子党に属する習近平で、次期国家主席と党総書記を約束された習近平から少しでも力を削ぐには、薄煕来事件が恰好の手駒になっています。現に江沢民・太子党派には薄煕来を救う手立てが見付からずにいます。
この薄煕来に較べれば、陳光誠は小さな存在で、クリントン国務長官と共にアメリカは追いやってしまっても、それほど大きな失点にはならず、中国に何故か腰が退けているオバマに大きな貸しを与えたことにもなります。
江沢民・太子党派には、おそらく、アメリカ政府も嫌悪感を持っていると中国側は見ており、胡錦濤・温家宝派が実権を保つために、アメリカ政府にしばし無言でいてもらうには、陳光誠を手放すことは何の損もありません。
by 村尾鐵男 (2012-05-04 08:47) 

ぼくあずさ

村尾さん
おはようございます。ウグイスの囀りで雨が止んだことを知った早朝風呂後にPCを開いて貴兄の解説を読みました。多謝。
内容的には本文にしたいと思いました。御検討下さい。
先の高速列車事故で中国の凄まじいまでの公共投資を主導した江沢民派と太子党の資金源を知りました。同時にその勢力の大きさが推測され、国家権力の中枢が腐敗の上に成立していることに驚いています。
by ぼくあずさ (2012-05-04 09:38) 

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