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「機械科100周年式典関連」報告 -2/5 [明治維新胎動の地、萩]


「式辞・機友会会長・河合素直教授」の紹介

                   
                      by N.Hori


明治15年、東京専門学校の開校と同時に、8名の入学者により理学科が発足したのは大隈候が工学の重要性を強く認識していたからです。まだ工業の無い我が国に工学部などいらないとの世評に中で、大隈さんには先見の明がありました。最初は失敗しましたが、創立25周年に念願の理工科、機械学科と電気学科の二つが発足致しました。
 

日本は日露戦争を経て工業の発展期を迎え、工学の隆盛を重ね、今日を迎えました。この先見性に感謝せねばなりません。本学機械工学科を卒業されて母校の教員として山内、師岡、伊原先生らが学科の発展に大きく貢献され、卒業生が社会で大きな活躍をされ高い評価を得るようになりました。週刊ダイヤモンドの「役に立つ大学」では、毎年文系・理系ともトップを占めています。卒業生の活躍が大学の大きな評価となり、それが名声を作りあげるのです。卒業生のご活躍に心より感謝申し上げます。


さて、人口減少社会、高度成長から低成長期へとの移り変わりに、我々がその事態をあらためて認識し、仕組みを設計し直すことが求められております。震災や環境問題では今までとは異なった新しい展望が求められ、持続可能な社会、成長の限界を考えた上で舵取りをする必要にせまられています。原子力についても、脱原発から天然ガスへの発想は限界を迎えています。個人として、組織として新しい観点から考え、工学技術に期待される役割の変化を考えるべきでしょう。


大学の学習要項も「豊かな社会の実現」から「社会と工学技術との関連」をもっと深く考え直すべきでしょう。
早稲田大学の教旨にある「学問の活用」について、これからどう考えるか、「若者が育つ場」をどのように充実するか、課題は山積していますが、今後の100年の意味を考えながら、両学科が大きく飛躍して行くことを期待しております。


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N.Hori

あゆさこさん、裏・市長さん、海を渡るさん、アルマさん、おお!次郎さん、niceを有難度うございました。
by N.Hori (2012-05-24 21:18) 

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