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EA-6B から EA-18G へ -3/3 [稲門機械屋倶楽部]

                            2012-04 WME36 村尾鐵男



ホーネット から スーパーホーネット ヘ

米国海軍は艦上戦闘機として F-18 ホーネット を運用していましたが、F/A-18として攻撃機としても使える機種でした。


そのF/A-18戦闘攻撃機が旧式化したので、後継の戦闘攻撃機として「改良」されたのが F/A-18 スーパーホーネット で、1990年代の半ばには試作機が完成していました。


実は、F/A-18 ホーネットと F/A-18 スーパーホーネット とはまったく異なる機種で、F/A-18 スーパーホーネット は 元来は新型戦闘攻撃機 F/A-24 として採用されて運用されるはずでした。
 

ところが、読者の皆さんも既によく御存知の通り、かなり前からアメリカ議会は国防省予算の削減に躍起になっています。そのような議会へ新型戦闘攻撃の開発と調達予算を求めれば、容易には認められず、認められても、長い折衝に時間を取られ、調達機数も減らされるかもしれません。
そこで海軍が知恵を絞り、旧式化したF/A-18 ホーネットを「改良」するだけであり、名も F/A-18 までは同じで、愛称をスーパーホーネット と替えただけで議会へ諮り、承認を得ました。 

日本の航空自衛隊が次期戦闘機の選定で新型の F-35 を選びましたが、候補機の内に F/A-18 スーパーホーネットも入っていました。新聞各紙はF/A-18 スーパーホーネットは古いと書き立てていましたが、確かに、量産開始時期が未だに不明の F-35 よりは古いのですが、驚くほどに古いものではありません。- 

私には気になることがあります。現在、中国海軍の拡大膨張が極めて顕著で、周辺国には一大脅威をなりつつあります。しかし、諸々の戦力比較をすると、アメリカ海軍の戦闘力は中国海軍とは比較にもならず、実際に戦闘が起きれば、中国海軍はアメリカ海軍に蹴散らされることは必定です。にもかかわらず、アメリカ海軍は中国海軍が脅威であると言い続けています。予算獲得のための一法でしょうか。

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ぼくあずさ

村尾さん  太平洋の真ん中で他の国々に迷惑になら無いことを条件に
4年に1回、1週間無制限で米中韓の艦隊が戦って欲しいものです。
人間の愚かさが判る筈です。
by ぼくあずさ (2012-05-02 12:08) 

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