SSブログ

薄煕来(ポー・シーライ)の脱落 -3/4 [稲門機械屋倶楽部]

                                2012-04 WME36 村尾鐵男



重慶市副市長王立軍 

 重慶市長薄煕来の下で副市長を務め公安の担当でもあった王立軍が、22日に解任され、その四日後の26日、四川省成都市にある米国総領事館へ逃げ込みました。

 重慶市が中国の一地方とは言え、公安の責任者が米国総領事館へ逃げ込んだとあっては、かなりの中国通でも驚く事実でした。

 真相が次第に漏れて来ました。王立軍は身の危険を察して米国総領事館へ逃げ込んだのですが、米国領事は亡命を認めず、匿うことも拒否したので、王立軍は止む無く米国総領事館を出て、直ぐに身柄を拘束されました。


中国共産党規律委員会

 王立軍は拘束されたまま党規律委員会の取調べを受けています。党の規律委員会とは規律違反者を取り調べる組織ですが、中国にとって根源的な敵である米国の総領事館へ自からの意思だけで駆け込めば立派な規律違反になります。

 党規律委員会は王立軍が精神異常を呈していると一度は公表しました。この手法はスターリンに始まって以来、共産主義独裁政権とか軍事独裁政権がよく使う手法です。しかし、その精神異常者を取り調べる内に、次第に明るみに出る事実が数多くありました。


谷開来夫人

 薄煕来の二人目の妻である谷開来(53才)は苦学の末に弁護士資格を得て、枇杷の奏者としても知られる女性です。軍幹部谷景生の子ですが、文化大革命の最中に投獄され、小学校を卒業していないと伝えられますが、北京大学に学んで弁護士になり、中国企業の米国への投資コンサルタントとして大きな収益を得ています。

   大連生まれの英国人実業家ニール・ヘイウッド(41才)と事業上の連携を強めており、この英国人の伝手で、薄煕来との間に産んだ息子は英国へ留学し、オックスフォード大を卒業後、現在は米国ハーバード大で学んでいます。又、薄煕来の前妻との間の息子は米国コロンビア大学で学んでいると伝えられます。


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。