がんばれ東電 -61:電力小売りPPSのからくり [エネルギー]
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2月23日の読売1面に「電力小売り半数休止」で大きく報じられた。長年火力発電の計画に携わって来た私は、“「新聞記者は感ちがい」している!!”のタイトルで原稿を書き終えた。さてブログに掲載する段階で、YOMIURI ONLINE を開いたら、なんと大幅に書き変えられていた。
..PPSは理論的にあり得ない制度!! .
1.‘07年6月5日朝刊各紙に掲載された東電さんの全面広告に
1500℃級コンバインドサイクルが誇らしげに紹介された。
私が思わず“これは凄い”と呟くほどの超高効率火力発電設備
2.電力会社以外の発電原価は優に3倍を超える...
PSS(特定規模電気事業者)の電力調達
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工場などの発電事業者 ――――――⇒PPS
. ↓ ↑ 自己発電分もあり
卸電力取引所――――--
↑
電力会社
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電力購入の入札不調の理由.
1.従来、PPSは卸電力取引所を通じて東電から安い電力を調達
2.原発停止で東電がPPSへの売却する余裕がなくなった
3.PPSは売電すればするほど赤字になる
4.売値を上げれば買い手が付かないから撤退.
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何故、こんな馬鹿げたPPSが導入されたのか?.
1.米国からの電力自由化の圧力(エンロン事件)
2.電力単価の政府管理、税金の投入
3.これは電力会社国有化と同じ意味をもつ .
. エンロン事件
エンロンは1990年代後半、日本の大企業と組んで火力発電所建設計画を立上げ、電力業界には電力の自由化を迫る米国からの黒船到来の現実に緊張が走った。FDにも発電設備の仮発注がありおこぼれにあずかるはずだった。思いもかけずエンロン倒産という神風が吹き、日本は危機を脱した。エンロンに加担した日本の大企業はこの事件に口を噤んだ。性懲りもなく、第二のエンロンとも言うべき野田首相が黙認している菅・孫のメガソーラー計画に多数の地方首長が加担。狙われているのは国民のカネと税金であることは明白。民主はろくなことをしない。 by ぼくあずさ (2011-11-13 14:20)
これは凄い:1500℃の情熱http://flueren.blog.ocn.ne.jp/dorf_flueren/2007/06/post_18ef.html 電力小売り、半数が休止…震災後の撤退も急増(2012年2月23日03時05分) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120222-OYT1T01313.htm東京電力より高くては…と電力購入の入札不調http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20120223-OYT1T00583.htm
23日付の読売一面、私も読んで、論理が結びつかない記事だと感じました。
いずれにせよ、東電の売電価格より高くなってはPPSは成り立ちません。加えて、最大の電力供給者であった東電から電力が供給されないのでは、熱い水を冷やす冷水が不足するのと同じで、PPSの電力価格が高止まりのままになって、PPSの根底が崩れます。
by 村尾鐵男 (2012-02-24 08:21)
hakuさん、アルマさん、あゆさこさん、rtfkさん、xml_xslさん
ご来訪とnice Vielen Dank.
by ぼくあずさ (2012-02-24 14:03)
村尾さん
東電の電力をPPS 経由で安く売っていたこと、国民は知らされていなかった事実ですね。原発しかり、時の政権の都合で、東電は利用されて来たのです。ダメと判っているメガソーラーを建設したり、電発は破産する風力発電を買取りしたり。民主政権になって、今度は社会主義者が電力事業の国有化を有無を言わせず推進。日本の経済発展を担ってきた安定した電力供給が、一握りの政治家の利権獲得の為に根本から破壊されようとしています。多くの国民が気付いていない事に警鐘を鳴らし続けていますが、空しい思いです。
by ぼくあずさ (2012-02-24 17:32)
東電がPPSへ電力を卸していることを私は聞いていましたが、これは航空会社の出発間際の空席と同じで、発電し過ぎて、「どうせ捨ててしまう電力なら安くても構わないから売ってしまへ」との格安航空券と同じ理屈と理解していました。
でも、その東電から格安電力が出て来なくなったのですから、PPSは上がったりになるのは必定でしょう。
ぼくあずさ氏御指摘の通り、この事実は一般的には知られていません。誰かが意図的に隠していたのか、ジャーナリズムの怠慢なのか、いずれにせよ世の中のカラクリの一つでしょう。
by 村尾鐵男 (2012-02-24 19:11)
裏・市長さん、海を渡るさん、馬爺さん
ご来訪とniceありがとうございます。
by ぼくあずさ (2012-02-27 07:14)