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久しぶりの安房・富山Wanderung [フリューレン村だより]

                                                                              .by ぼくあずさ .

127日、寒さも緩むとの予報で2年ぶり4回目の富山登山。8時12分金沢文庫駅乗車、JR岩井駅11時歩き始め、午後5時歩き疲れて岩井駅に戻り運よく18分の洒落た普通電車に間に合う。だが、金谷港発久里浜港行きフェリーは40分待ち。結局、歩き区間6時間、金沢文庫駅に帰ったのは12時間後の電車とフェリーの旅

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金谷港へ向かう船上からの富士山と過っては世界一の規模を誇った  東電横須賀火力、日本経済の発展を支えた新鋭火力は、民主党菅一派の東電解体の陰謀により、身売りのリスト入り。乗客は疎ら、船尾の薄汚れた日章旗も経済停滞を象徴するかのように旗竿に巻き付き翻ることはない。甲板から望む富士山は霞み、雪化粧した丹沢山塊を確認。  .

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IMG_3939a.JPG右前方に双耳峰の富山(とみさん)と少し右手に金比羅山(208.5㍍)が見える。伊豆ヶ岳(336.6㍍)は富山の背後にあり姿を隠す。写真はクリックで拡大します。

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此の時期、保田の水仙見物で賑わう浜金谷駅のホームは人影まばら。道中何処でも花は芳しき香りを漂わせているのに見物客がいない。人の心が荒んでいるのに無関係ではあるまい。内房線とフェリーの本数が極端に少なくなっているのは気掛かり。

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IMG_3947a.JPG保田駅構内にある「伏姫と八房像」に群がるバス旅行の団体さんが出発するのを待つ。此処からの富山の姿は大変美しいが、電線が幾重にも張られているので写真撮影は諦める 

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IMG_3948a.JPG350年前の寛文三年(1662)に当地に移設されたベンガラ塗りの山門を潜り、民家風の建物の中にある阿弥陀如来像に両手を合わす。御住職と挨拶を交わしてから富山麓(40㍍)にある福萬寺に向かう。

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IMG_3949a.JPG急な林道をひたすら登り、芳香に導かれ、いつもの広い水仙畑(234㍍)で休憩する。此処から鞍部(185㍍)にある水仙畑のベンチを見遣り、富山南峰(342㍍)への急な階段を登る。急に視界が広がり七合目のベンチへ。富士山は見えず。Es ist Schade!

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今では朽ち果てたお堂への石段下の仁王杉の下、仁王門跡で持参したコンロで湯を沸かし、ラーメンを作る。天空レストラン、これぞ300 ㍍を急登したものが味わえる至福の食事。ここは滝沢馬琴の南聡里見八犬伝で知られる「伏姫と八房」が暮らした富山、刻がゆっくりと移り行く土地、先を急ぐことなど似合わない。

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  富山北峰(349.5㍍)の展望台に立つ。今通り過ぎて来た南峰の背後にある三宅島、鏡浦(館山湾)の先にある伊豆大島も今日ばかりは全天の霞みに姿を見せず。

山頂一帯は関電工が大規模な工事をしていた。最後の登山者の私は次々と工事の方から挨拶を受けた。原発事故前と変わらぬ東電の安定した電気供給への執念にも似た使命感が伝わってきた。

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IMG_3953a.JPG伏姫籠穴(50㍍)への下山道は大々的に整備され、道幅も広い。林道終点(150㍍)から伏姫籠穴までの林道沿いの美しい渓谷は、この2年間で大々的な工事が進行していた。民主党の「コンクリートから人へ」のキャッチコピーは利権獲得の方便であったことがよう判る。

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富士山見物は寒い日が条件であることを再認識、金時山登山の足慣らしWanderung の目的を果たした。金谷港前の魚屋でサザエを買求め、がらがらのフェリー「金谷丸」に乗船した。.

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2010 安房岩井福聚院と福萬寺

http://dorfflueren.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/2010-16e4.html 

南聡里見八犬伝についたは、姉妹ブログ「フリューレン村だより」の

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村尾鐵男

昨日も寒い日でしたが、ぼくあずさ氏の行動力には驚きます。
私が勤務していた会社は研修所が房総にあってよく出掛けました。ただ、ぼくあずさ氏が行かれた安房ではなくて、上総でした。
久里浜から金谷までのフェリーも幾度が乗っていますが、冬は寒い船との記憶しか残っていません。
房総は一般的に温暖な地との印象が強いのですが、仕事で出かけた館山の海上自衛隊の基地で氷柱を見て急に寒さを覚えたことがあります。館山は意外と寒い場所だと地元で聞きました。
by 村尾鐵男 (2012-01-28 19:13) 

ぼくあずさ

村尾さん
さぞや上総の研修所はデラックスであったろうと想像します。
早稲田大学自動車部の冬季合宿は館山でした。昼夜を問わずオンボロ
トラック(幌を掛けた荷台に乗車)で砂利道の山間部を走り廻りました。
その寒さは、今でも思い出します。一年生部員の私はマキを焚いて湯沸か
し役でした。温めなければエンジンが始動しません。今でも南聡に通うのは、当時里見八犬伝の看板を度々見たことに無関係ではありません。
内房は夜間に気温がさがるのだそうですね。
by ぼくあずさ (2012-01-28 20:21) 

ぼくあずさ

シラネアオイさん、あゆさこさん、ねじまき鳥さん、xml_xslさん、Juliaさん、
ma2ma2さん、nikiさん
ご来訪とnice ありがとうございます。

by ぼくあずさ (2012-01-29 09:03) 

ぼくあずさ

アルマさん、rtfkさん
ご来訪とnice ありがとうございます。
by ぼくあずさ (2012-01-30 15:41) 

ぼくあずさ

裏市長さん
ご訪問とnice ありがとうございます。
by ぼくあずさ (2012-02-08 16:26) 

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