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急がば回れ [軽井沢だより]

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野田改造政権は一体改革の中核をなすものかどうか分からないが消費税増税法案を次の国会でなにが何でも成立を図る意気込みだ。

不退転の決意で臨み、不成立の場合は解散も辞さずと、いう雰囲気だ。

解散すればよいと思う。

万が一、成立した場合は、どうなるのか。

万事めでたしめでたし、なのだろうか。

成立したほうが、よっぽど禍根を残さないだろうか。

増税の開始は2014年ということだが、先の話である。

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民主党の政権獲得時には、消費税は上げない、歳出削減で当面しのぐ、無駄をなくすといっていたわけだから、今これを忘れて増税すると言うのは、党の立場に立てば、してはならないはずだ。

増税実施する前に、選挙をして、国民の信を問うというのは、まったく理解できない。法律を成立させておいて、其の法率の事後承諾を得る、ということになるのではないか。

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国債発行が限界というのは、今に始まったことではない。

ユーロ危機を利用して、危機感を煽るのは、はっきり言えば下劣としか言いようがない。

日本のマスコミも一緒になって増税やむなし、今すぐの雰囲気作りに加担しているかに見える。

野党も増税やむなしに同調しているかに見える。

勘ぐりになるかも知れないが、本当は解散を恐れているのではないか。

再選に自信が持てない与党議員と、党勢の伸張に自信ない野党議員を駆って国民の信を問わない法案を可決するのか。

時間がないといって、民主政治のルール無視は、将来国債破綻の比ではない禍根をのこす。

今日本の政治は政党政治の崩壊寸前といっても良い状態だと思う。

堂々、増税が不可避なら、少しは今後5年、10年の財政収支の予測ぐらい国民に見せたらよさそうなものだ。やれ、8%、10%というが、それがどのくらいの意味を国家の財政にあるのか、示さず、待ったなしというのは、あまりに国民を愚弄するものだ。

このような説得の過程を省略して、政治をやるのは、独裁政治に他ならない。

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現政権は積み残しの宿題を早くやるのが、先決だ。どんな宿題があるのか忘れちゃったのか。あくまでも、結論を出すのは国民なのだ、政党でもなければ、また其の政党の党首でもない。

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解散、選挙やむなし。

急がば回れ。

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I Watanabe


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村尾鐵男

先ずは「解散・総選挙」、「軽井沢便り」に異議なし。
民主党の150名ほど数える泡沫議員達は次の選挙では当選の可能性なく、選挙になったらそこでお終い。
自民党議員も選挙資金が先細りして、今すぐに選挙になったら苦戦は必死。与野党共に選挙は回避したいのが本音。
噂ではあるが、選挙一回に2億円は用意しないと勝てない由。
I. Watanabe氏ならずとも、日本の民主主義は奇妙な袋小路にはまり込んだものです。
by 村尾鐵男 (2012-01-17 08:11) 

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