ガンにならない3つの食習慣 -2/7 [明治維新胎動の地、萩]
.by N.Hori
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ファイトケミカルの抗ガン作用の次は、発ガン作用の抑制である。抑制で最も効果的なのは、ブロッコリー、キャベツ、白菜などアブラナ科の植物の苦味成分、ワサビ(生か乾燥した粉が良い)やカラシやマスタードなどの辛味成分に含まれている「グルコシノレート」である。その働きは、2つの効果がある。ひとつは、肝臓などで解毒作用を担っている酵素を増やす効果であり、二つ目はガン細胞にアポトーシスを起こさせてガンが大きくなるプロセスを阻害する効果である。.
ファイトケミカルの視点で見直すと、白菜などの淡色野菜はガンに優れた効果を発揮する。特に、白菜のファイトケミカルが素晴らしいのは、ガンにアポトーシスを起こさせる作用が強いことである。.
ファイトケミカルの抗ガン作用の3番目の免疫力増強作用は、
①免疫細胞の数を増やす
②免疫細胞を活性酸素の攻撃から守る
③免疫細胞を活性化してその働きを高める
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①のファイトケミカルは、キャベツの「イソチオシアネート」、バナナの
「オイゲノール」がある。バナナは皮に黒い斑点が出るまで完熟させ
て食べるのが良い。
②のファイトケミカルは、タマネギやニンニクに含まれる「システインスル
ホキシド類」、既に述べた「ポリフェノール」も抗酸化作用で免疫細胞
をガードする。
③のファイトケミカルは、ニンジンなどに含まれる「βカロテン」、キノコ
に含まれる「βグルカン」、海藻類に多い「フコイダン」、また、キャベ
ツの「イソチオシアネート」、 バナナの「オイゲノール」、白菜の「グル
コシノレート」にも免疫細胞を活性化する働きがある。
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キノコの「βグルカン」は非常にユニークで、働くのは、ヒトの小腸の「腸管免疫」、食べ物は大部分、小腸で吸収される。胃から吸収されるのは、水とアルコールくらいで、大腸は小腸から送られた余った水以外の消化吸収を行わず、大便を作るのが働きである。.
ファイトケミカルの分類.
①抗酸化作用を持つ
緑茶、赤ワイン、紫イモ、赤シソ、クランバリー、トマト、タマネギ、
ニンニク
②発ガン物質を抑制する
大豆、ブロッコリー、キャベツ、白菜、ワサビ、カラシ、マスタード、
ニンニク、ネギ、スイカ、キノコ類
③免疫力を高める
キャベツ、ニンニク、ネギ類、クランベリー、キノコ類、バナナ、ニン
ジン、海藻類、白菜、松樹皮
④ファイトケミカルが多く含まれる果物キウイ、バナナ、グレープフルーツ、マンゴー、ブドウ、オレンジ、
パパイヤ、パイナップル、リンゴ、メロン、イチジク、スイカ、ナシ、
モモ
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