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日米医療経験談 (1)  [サンアントニオ短信]

                                         大嶋 邦夫

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今週米国での手術を初体験しました。 慢性副鼻腔炎(以前は蓄膿症と呼ばれていました)手術です。 日本でも1千万人以上、米国でも3千万人、人口比で10%以上はあります。 昔は細菌性が殆どと言われましたが、いまはアレルギー性、花粉などからのが黴、茸などあります。 

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数年前築地がんセンターの定期検診のCTで右上顎洞に白い影があることを指摘され、聖路加病院耳鼻咽喉科で診察を受けました。 慢性副鼻腔炎と診断。

そのまま放置しても免疫力が有る間は問題ないが、均衡が崩れたときに細菌が脳、眼球に影響を及ぼすという話でした。 聖路加の治療メニューは入院一週間、毎週通院三ケ月。 金額もありますが、この期間東京での滞在は無理です。 

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そこで、サンアントニオの昔のゴルフ仲間(内科医、テキサス州都オースチンで医師不正医療・保険請求などの摘発委員会委員)からEar, Nose &Throat (ENT) Clinics of San Antonioの医師を紹介受け、初診から一年経過後手術をすることにしました。 彼が1千件以上のESS(Endoscopic Sinus Surgery内視鏡副鼻腔手術)の実績を持ち信頼性が確認できたことです。

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手術数日前に、CT、血液と心電図検査。 前日に既往症、アレルギーなどの電話問診、そして個人負担分の確認。 ちなみに個人負担分20%は$230、総額は$1,150。 80%はMedicare負担。 検査費用が恐らく$500位でしょうから、手術費用は日本とほぼ同じでしょうか。 日本では日帰り(Outpatient Surgery, または Ambulatory Surgery)よりも入院手術、治療がまだ多いのではないでしょうか。 米国ではこの種の内視鏡や白内障は半日手術です。 今回私が手術を受けたSPCSpecialty Surgery Center)も今回の担当医を含め30人のドクターが5つの手術室をもつ施設を共有、運営。 

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今回の手術は全身麻酔で30分、手術前の問診、検査、点滴装置着装そして麻酔回復を入れて合計3時間でした。 家内が運転して帰宅後直ぐ塩水(0.65%を3回スプレイするだけでしたが、ほぼ鼻からの出血も12時間後に止まり、丸一日後には正常にもどりました。 ただ、運動は一週間、飛行機での旅行は2週間後です。 気が抜けるほど簡単に手術は終わりました。


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コメント 4

ねじまき鳥

こんばんは。
コメントありがとうございます。
あずささんはそういうことでしたか。

by ねじまき鳥 (2011-11-03 23:30) 

ぼくあずさ

大嶋さん
気が抜けるほど簡単に手術を終った由、おめでとうございます。
個人負担分が20%とは少ないですね。
by ぼくあずさ (2011-11-03 23:31) 

村尾鐵男

大嶋さんへ
私達の年代、多かれ少なかれ共通した悩みです。「免疫が有る内は」との条件付が気になります。大嶋さんも私も、これから先に免疫力が高まる可能性はありません。
ところで、聖路加病院がお好きなようですが、何か手づるをお持ちなのでしょうか。私の親しい知人がかつて聖路加病院で働いており、何時でも紹介すると言われていますが、幸いにも診てもらうほどの病気には罹らずに済んでいます。
by 村尾鐵男 (2011-11-04 19:00) 

大嶋

手ずる全くありません。 日野原さんとも面識ありません。 きれいな病院であること、成人一般検診、脳ドックを受けたこと、娘の出産、築地のお寿司などです。 ただ、待たされるのが問題です。 個人の専門病院の良さを感じ始めています。
by 大嶋 (2011-11-04 21:01) 

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