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中国の無人機開発 -6/6 [稲門機械屋倶楽部]

                       2011-08-27 MWE36 村尾鐵男

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ステルス技術の機密性

 新聞や雑誌では、ステルス機はレーダーに映らないとか、レーダーで捕捉されないとしばしば書かれていますが、これは間違いです。ステルス機もレーダーに映ります。ただ、その映り方、即ち、レーダー・ディスプレイ上での映像が極めて小さく、鳩や烏が飛んでいると誤認させるほどに小さく映ると伝えられます。

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 いささか旧聞に属しますが、日本の航空自衛隊が次期主力戦闘機の選定に際して、米空軍の F-22ステルス戦闘機を最有力候補に上げましたが、機密保持を楯にしてアメリカ政府から F-22戦闘機の技術情報提供を断られ、アメリカ議会も輸出を禁止しました。その後、アメリカでもあまりに高価な F-22戦闘機の継続生産が断念される事態になっています。この機密保持とは、F-22戦闘機がレーダーにはどのように映るのかとの情報に尽きます。

 残念ながら、日本の自衛隊は度重なる機密漏洩事件を起していて、アメリカが高度の軍事機密を日本に与えることを躊躇っていますので、自主開発の「心神」ステルス機が待たれます。

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 レーダー・リフレクター(Radar Reflector)なる特殊な部品があります。実はアメリカでも高度なステルス性を備えた軍用機の管制と編隊機同士の確認に苦労しており、基地から基地へ飛ぶときとか、戦闘目的以外に飛行するときは、レーダー波反射板をわざわざ装着して、ステルス機がレーダーに映るように工夫しています。それほどにアメリカ軍のステルス技術は進化しているようで、親中の民主党政権下でアメリカからステルス技術の一端が与えられる可能性は先ずないでしょう。

 無人機も同じです。アメリカの無人機技術がどこまで進んでいるのか、それさえも判りません。アメリカ空軍の無人機部隊がグアムに編成されましたが、何故、沖縄まで進出させないのか。十分な航続距離があるからと説明されていますが、それだけではないようで、日本の民主党政権そのものが同盟国として信頼されていません。

                                  (完)


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