猛暑の防災訓練とAED [稲門機械屋倶楽部]
2011-06-29 WME36 村尾鐵男
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昨日は保土ヶ谷消防署の防災訓練に、急に体調不良になった方の代理で参加しました。お決まりの訓練で、私には会社勤めの頃から幾度も体験した訓練でした。
皆さんはAEDをご存知だと思いますが、心臓の急な不調で倒れた人を、人口呼吸でも快復しない場合に、救急車が来る6分か7分の間をただ放置して待たずに、心臓に電気ショックを与えて蘇生させる装置です。AEDは Automated External Defibrillator の略で、日本語では「自動体外式除細動器」です。心臓が鼓動を停めて、心室が細かく震え続けることを心室細動(Ventricular Fibrillation)と呼びますが、心臓からこの細動を除いて、本来の鼓動を取り戻させるのが AED です。
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このAEDの操作は極めて簡単です。二枚のパッドが付属しており、一枚を右肩下の辺り貼り、もう一枚を左胸下部に貼って、後はAEDが心臓の状態を自動的に計測して心電図をAED内で作り、それに基づいて電気ショックの量を決めます。
いよいよ電気ショックを与える前に、「病人から離れて下さい」とAEDから声が流れます。
「電気ショックはどのくらいか」と私は講習教官の消防署員に尋ねましたが、明確な答えがありません。
「AEDで電気ショックを与えるときに、病人に触れていたことがあるか」とも尋ねましたが、「離れろと言うから、病人に触れていたことはない」との返事です。
実は、このAEDが電気ショックとして流す電圧は1,200ボルトから2,000ボルト、電流は30アンペアから50アンペアです。一瞬ではありますが、36キロワットから100キロワットの電力がショックとして加えられます。
ですから、病人に触れている者にもこのショックは伝わるので、だから「病人から離れろ」との声がAEDから流れます。
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AEDを操作して倒れた人を救うことは滅多にあることではないのですが、もしも救急車が来るまでの間にAEDを使うことになったら、電気ショックがお好きなら構いませんが、皆さんが常人なら、倒れた人からは50cmほどは離れて下さい。
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ぼくあずさのComment
1.8月19日付け「第2回防災訓練」の記事に紹介されていたものです
2.手違いがあり、掲載が後先になりました
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第二回防災講習 [稲門機械屋倶楽部]
http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2011-08-20-3
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