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漢詩:千字文 -4/4 [稲門機械屋倶楽部]

                         2011-07 WME36 村尾鐵男

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兩疏見機 解組誰逼 索居閒處 沈黙寂寥 求古尋論 散慮逍遙

欣奏累逭 感謝歡招 渠荷的歴 園莽抽條 枇杷晩翠 梧桐早凋

陳根委翳 落葉飄颻 遊鶴獨運 凌摩絳霄 耽讀翫市 寓目嚢箱

易輶攸畏 屬耳垣墻 具膳飡飯 適口充腸 飽飫烹宰 飢厭糟糠

親戚故舊 老少異糧 妾御績紡 侍巾帷房 紈扇圓潔 銀燭煒煌

晝眠夕寐 藍筝象床 絃歌酒讌 接盃擧觴 矯手頓足 悦豫且康

嫡後嗣續 祭祀烝嘗 稽蘋再拜 悚懼恐惶 牋牒簡要 顧答審詳

骸垢想浴 執熱願涼 驢騾犢特 駭躍超驤 誅斬賊盗 捕獲叛亡

布射遼丸 嵆琴阮嘯 恬筆倫紙 鈞巧任釣 釋紛利欲 並皆佳妙

毛施淑姿 工顰妍笑 年矢毎催 曦暉朗耀 璇璣懸斡 晦魄環照

指薪修祜 永綏吉劭 矩歩引領 俯仰廊廟 束帯矜荘 徘徊瞻眺

孤陋寡聞 愚家等誚 謂語助者 

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「ぼくあずさは地球人」で皆さんに御愛読をいただいている梅邑貫氏の創作短編集の第22編「遠浦帰帆圖と織田信長」の第8/8回(今年71日掲載)にも「千字文」が登場しております。

 天正十年(1582)六月二日、織田信長が宿泊していた京都の本能寺が明智光秀の軍勢に襲われて炎上しますが、たまたま織田信長に招かれていた博多の豪商で茶人の島井宗室と神屋宗湛は茶会のために飾られていた書と絵を持って本能寺から脱出しました。

神屋宗湛は宋の僧牧谿が描いた「遠浦帰帆圖」を持ち帰りますが、島井宗室は空海が書いた真蹟「千字文」を丸めて懐に入れ、炎上する本能寺から京の街へ逃げ出し、この空海の「千字文」が、現在は博多の東長寺に所蔵されていると梅邑貫氏は記しています。

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 せめて「千字文」の読み下し文は記そうと考えていましたが、この猛暑続きで、しかも千文字をPCの「IMEパッド」から一字ずつ引き出すのに疲れ果て、私の目も空ろで肩は硬くなったままです。

申し訳ありませんが、「千字文」なる漢詩があることと、そのそもそもの謂れを御記憶下されば幸いです。


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馬爺

大変だったですね、こんな古い漢字は手書きで探すか自分でIMEで探すしかないですね。
でもこれって意味が解りません。
漢文は苦手です。
by 馬爺 (2011-07-31 06:34) 

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