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Diversity(多様性)三題 [サンアントニオ短信]

                                                                              大嶋 邦夫

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 日本の将来を考え合わせると気にかかる言葉です。 前に”地球人“のブログにシーメンスのDiversity担当女性副社長のことに触れた記憶があります。

日経ビジネス7・4号にシーメンス社長、ぺーター・レッシャーの記事がありました。 記事の内容よりも彼の略歴に興味を持ちました。 ヘキスト日本の代表を4年、米国企業GEそしてメルクを経て2007年よりシーメンス社長。 真に多様な経験の持ち主です。 彼が先のDiversity担当女性副社長を置いたとしても不思議はありません。

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 次に今年4月にオリンパス社長に就任した入社30年の英国人社長です。 彼が日本企業トップとして成功するかは、未知数ですが日本板硝子の米人社長同様大変と注目しています。 彼が記事の中で、“日本が現場の改善だけで、他国に競争優位を保てる面は減ってきていますし、むしろどんどん追いつかれているのが現実です。 次のステップ、新たな技術や付加価値を生むための事業を考えだす、が必要。 和の力だけでは足りません”。 

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 最後は日本IBM会長、大歳卓麻の有訓無訓での発言。 国際化をはかる上で価値観の違う人材を活用するDiversity(多様化)を進めないと、なかなか閉塞状況を打破できません。 多様性の実現が進まない理由を、変革を嫌う現場にあるのではないかと指摘。 現場に限らず人間は変革を嫌います。 変革はリーダー次第。 過去の成功体験から決別したIBMのガスナーを例に引いています。

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 日本の将来の再生は老若男女、国籍を問わず適材適所で人材を起用できるか、にかかっているようです。 戦後から1985年まで続いた成功体験を政官財が捨て新しい多様な人材を起用して将来に立ち向かうことができるか、それが日本再生の鍵ではないでしょうか。


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