太陽光は無尽蔵のエネルギーか -2/4 [稲門機械屋倶楽部]
2011-05-29 WME36 村尾鐵男
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④単位面積当りの実効発電量
既に記したように、太陽光エネルギーは1㎡当り1,000Wでありますが、これの電力への変換効率が15%でありますから、1㎡当りの発電量は150Wとなります。1㎢の土地にソーラーパネルを敷き詰めて得られる電力は15万kW(キロ・ワット)です。.
日本の全土にソーラーパネル敷き詰めれば、4,000億kWの電力が得られると喧伝されますが、ソーラーパネルを設置する適地、或いはソーラーパネルを設置してはならない場所と、ソーラーパネルの電力変換効率を意識的に無視した暴論とか実現性のない架空の論に過ぎません。.
⑤ ソーラーパネルの実際の発電量
太陽光エネルギーが1,000W/㎡とする基本数値も、ソーラーパネルの発電効率が15%であるとする数値も、その前提条件は太陽光が地表とソーラーパネルに垂直に照射した場合でのことです。
従って、1㎡の受光面積を持つソーラーパネルで150Wの電力が得られるのも、ソーラーパネルが太陽に正対している場合、即ち太陽光がソーラーパネルに垂直に入射した場合の数値であって、これは太陽が中天にある正午頃のことです。
誰もが知るように、太陽は常に頭上に位置するはずはなく、従って、ソーラーパネルによる発電量は時々刻々変化します。先ず、夜間は太陽光がないので発電しません。さらに、ソーラーパネルが発電らしい発電をするのは午前9時頃から午後3時頃までの6時間だけです。
ソーラーパネルが常に太陽に正対するような太陽追随装置を備えれば理想的ですが、おそらくソーラーパネルを上廻る価格となり、そのための動力に消費される電力も無視できなくなるでしょう。
夜間は発電せず、朝夕は微々たる発電量しか期待できないソーラーパネルの一日の発電量は3,600W(=150Wx24時間)ではなく、高々 600W/日-㎡ ほどでしょう。
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