SSブログ

日本中枢の崩壊 [サンアントニオ短信]

.

講談社、日本中枢の崩壊。 大変と面白い本です。 著者、古賀茂明は経産省現役幹部ですが仙石由人の恫喝を受けて以来、大臣官房付になり干されています。 彼曰く、原発事故は必然だった。 この官僚組織を変えなければ、日本は崩壊の道を歩む。 

経産エリートとして、官僚のどうしようもない生態を描いています。 過去何度もこの官僚組織を変革が試みられましたが、すべて挫折しました。 官僚は国益より自分の所属する省庁の利益最優先です。

これらの異端者の意見を政治が取り入れるリーダーシップがなければ、原子力政策同様、現状是認を続け赤字国債、TPP、外交などの問題の解決は絶望的と感じました。 戦後1975年頃までの日本にはやる気十分の官僚が国を支えました。 今はリスクと取って改革を望む官僚もおらず、それを使いこなす首相もいません。 

.

今回の大災害が国を挙げての新しい体制出現につながることを期待したいのですが、韓国が地獄を見た1998年の通貨危機のような事態が起きなければ無理でしょうか。  

日本国の財政破綻が起き、国民がインフレ、失業に苦しみ、ドルが200円になって、国民全員の総意が国の再建に向き、新しいリーダーのもとに官民が結束するのでしょうか。大嶋
nice!(6)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 6

コメント 5

ぼくあずさ

大嶋さん
下記リンク先で、古賀茂明氏の主張を読むと概ね民主党が目指す東電破産から始まる電力産業解体への提灯持ちではないかとの疑惑がわきます。処で、仙谷氏が彼を左遷させた直接の理由は何でしょうか?官僚が怠惰になった75年ごろと言えば、二つのオイルショックに挟まれた日本産業が元気な頃です。如何なる原因で役人のモチベーションが低下したのかは書いてありますか。

古賀茂明「東電破綻処理と日本の電力産業の再生のシナリオ」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4128 
by ぼくあずさ (2011-05-30 14:20) 

大嶋

電力事業解体が無ければ自然エネルギーの展開は無いように思います。
成功体験が衰退要因を作り出す典型てきなケースでしょうか。 
by 大嶋 (2011-05-30 15:54) 

ぼくあずさ

太陽光を棄てたドイツは、水深の浅いバルト海と北海に電力会社がSIEMENSの2300KW大型風力発電機によるWindparkを建設する道を選択しました。不足する電力は主にフランスから購入します。ユーロ安で好況に沸くドイツですから、差し迫っての財政悪化は生じないでしょうが、石炭火力を止めることも出来ず環境悪化が懸念されています。シュレツダー首相が決めた脱原発2022年に戻しました。移民政策失敗で人気凋落のDr. メルケルも原発復活の看板を下げたのも自己中の政治的決断です。処で、私が「風任せのエネルギー政策」と揶揄したオバマの大統領選での主張を捨て原発30基建設へチェンジしました。米国では反原発運動は起きるのでしょうか?私は、さほど先にならない内にCO2は地球温暖化に影響しないと欧米がなし崩し的に言い出すことを疑っています。
by ぼくあずさ (2011-05-30 17:51) 

あず

まずは原発に落ち着いて貰わないと、政治どころではないですよね!
by あず (2011-05-31 07:46) 

ぼくあずさ

本記事が拙ブログの第3位のアクセス数を記録しました。
ご来訪とnice, comment ありがとうございました。
by ぼくあずさ (2011-08-26 14:50) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。