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菅首相、市民運動発動か [稲門機械屋倶楽部]

                             2011-5-07 MWER36 村尾鐵男

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 今夜19時のNHK-TVニュースを視て、ぼくあずさ氏の真似ではありませんが、我が目と我が耳を疑いました。

 昨夜の菅首相の唐突な「浜岡原発運転中止要請」を受けて、本日、雨の東京で一万人が「原発反対デモ」を敢行したそうです。「一万人」と「原発反対」を再度確めようと思いましたが、他のニュースに移ってしまって確められませんでした。

 でも、このデモには、規模はどうあれ、悪い予感が伴います。先ず、場所が東京であることです。東京には品川の大井に火力発電所があるだけで、原子力発電所はなく、将来に建設されることもありません。安全圏に住む者達が「原発反対」と唱えるのは無責任であり、特異な思想の裏づけがあるのかと疑います。

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 原子力発電所が完全無欠の安全性を備えていないことは既に度重なる小事故や故障で誰もが知っていることで、福島原発の現状を見て、今この時期に原子力発電所が絶対に安全だと信ずる者はいません。ですから、福島、新潟の刈羽、静岡の浜岡、その他多数の原子力発電所が立地する場所で、近在の住民が「原発反対」のプラカードを振るのなら理解できます。しかし、原子力発電所が立地するはずのない東京での「原発反対」は何故なのか。

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 私は毛沢東が失地回復を企んで起こした「紅衛兵運動」を嫌でも思い出します。首相菅直人が置かれた現状は当時の毛沢東に酷似しています。身近にいる側近以外は首相との距離を置き始め、党内からも追い落としの動きが公然と出て来て、何か手を打たないと権威が失墜し続けます。そこで思い着いたのが毛沢東の故事でしょうか。

 でも危険な賭けです。前首相鳩山由紀夫は軽はずみな発言を繰り返して沖縄の米海兵隊基地の移設を混迷させたままで辞任しました。あのときも、沖縄には住んだことのない他県の者が押し寄せて「基地反対」を唱えました。

 「原発反対」を市民運動の場に持ち込めば、収拾ができなくなります。何故なら、現下の日本に於ける「原発反対」は思想であって、エネルギー論や技術論や経済論ではありません。菅首相が得意の市民運動で失地回復を目指せば、いずれは毛沢東のように飼い犬に咬まれることになります。私の思い過ごしであることを願っています。


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ぼくあずさ

余りにも手回しが良過ぎる「原発反対デモ」です。これは菅首相の直接指示による官製デモです。検察庁は裏事情を間違いなく知っています。日本の議会民主主義が崩壊しています。民意で選ばれた政権が、その極悪の正体を現したのです。国民が菅首相の云い訳に騙されることなく、何を起こすのか冷静に観察すべきと思います。マスメヂアが今、正しく分析して、国民に知らせて欲しい。

by ぼくあずさ (2011-05-07 21:29) 

シラネアオイ

こんばんは!基本的に原発は反対すべきと思いますが、いかなる理由をもってしても、放射能の脅威から逃れることはできません。放射性物質のコントロールが出来ない以上原発は人類の生命を脅かす何物でもありません。
by シラネアオイ (2011-05-07 23:56) 

ぼくあずさ

脱原発、反原発は云うに易い。だが、ドイツも米国も、CO2削減は実質的に原発に頼らざるを得ない。日本だけが、原発を止めたら、電力不足を嫌って工場は海外移転、電力料金値上げ。国民の合意が得られることはない。さて、どうするか。
by ぼくあずさ (2011-05-08 02:08) 

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