閑散とした上野公園 [稲門機械屋倶楽部]
2011-03-20 MWE36 村尾鐵男
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彼岸の3月20日、墓参に行きました。今日は停電もなく、電車も走っているとのことで、思い切って都内の六本木まで出掛けました。でも、東急東横線の横浜から地下鉄日比谷線に乗り換える中目黒まで各駅停車の電車しか走っておらず、実際の所用時間以上に長く感じました。
その後、中学時代の友人を誘って上野駅で落ち合い、上野の森美術館で開催中のVOCA(the Vision of Contemporary Arts 2011)展へ足を伸ばしました。.
上野へは諸々の美術展を観に通っていますが、この上野の森美術館だけは一度も入ったことがなかったので、VOCA展を機会に初めて入りました。VOCA展は40歳以下の平面芸術家だけが出展していると入り口に書いてあり、「現代美術の展望-新しい平面の作家達」の副題は私には判らないままになりました。.
私はここでVOCA展のことを書くのが目的ではありません。春の日曜日、本来なら人で混む上野公園が今日は閑散としていました。この方面に詳しい同行の友人によれば、計画停電が無計画化したために、美術館は概ね閉館を強いられているそうです。確かに、如何なる名画でも、暗闇では観ることができません。ところが、この上野の森美術館だけは開かれておりました。.
美術館だけではありません。小学校が春休みになったのに上野動物園も休みで、パンダの公開も延期すると、JR上野駅公園口の前に大きな看板がありました。
上野駅公園口と東京文化会館との間の広場に蛸焼きとバナナチョコレートの屋台が出ていました。バナナチョコレートとはバナナなのかチョコレートなのか私は知らないのですが、この二軒の屋台は声を枯らしながらも客は皆無でした。これほど閑散とした上野公園を見るのは私には初めての体験です。やはり、いつ停まるか不安な電車を思うと、子供連れで上野公園へ行くのが難しいのでしょう。
帰途、アメ横を抜けて御徒町駅まで歩きましたが、アメ横だけは相変わらずの人通りと混雑でした。
家の近くまで帰って来て、犬に飲ませる牛乳を買おうとしたら、完全な売り切れでした。
今朝、雨の中を歩き、ようやく牛乳パック一つを買いました。
加えて、今までに見たことのない焼きソバの袋も買えました。
政府の無策無力を笑うかの如く、食料品と消費物資の流通がそれぞれ名も無き者の智恵で復活しつつあります。
by 村尾鐵男 (2011-03-21 15:31)