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靖国神社参拝 その(3)  [明治維新胎動の地、萩]

                                                                 By N. Hori

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その(2)で、日本の歴史、文化に自信を持つべき、という話をしましたが、日本の歴史、文化論がマスコミによって偏り、歪められていると、ジャーナリストの櫻井よしこさんが、10年ぐらい前の本で、体験談を書いています。このような偏った報道が靖国問題だけでなく、国民をミスリードして多くの問題を起こしています。

*「立ち上がれ!日本」、竹中平蔵・櫻井よしこ対談、PHP研究所 より抄訳

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「2000年暮れに国会で参考人として話したときのことです。質疑応答も含めて3時間半かけて語ったことを「朝日新聞」はわずか3行ほどで報じました。私が話したのは、日本は人類共通の価値観としてのデモクラシーや人道主義を実現するために、もっと力を注がなければならないということでした。人類共通の価値観を追求すると同時に、日本固有の文化や主権もきちんと確立しなければならない。「朝日」が報じたのはそこではありません。

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質問のときに社民党の方が、「戦後の平和は憲法第9条で守った」といわれたので、「9条よりもむしろ、軍事力を担保した日米安保条約によるところが大きい」と答えました。「朝日」はそこの部分だけを報じたのです。ずいぶんと偏った報道だと感じました。

その報道を読んだ読者の81歳の元高校教師の女性が、私に反論の手紙を書いてこられ、「朝日」は、その手紙を掲載したいので、私に反論を書いてほしいといってきました。

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手紙の内容には、下記にように事実誤認と思えることが書かれていました。

1.米韓軍事同盟があったから、アメリカは韓国を強要して朝鮮戦争に駆り立てた、最初の発砲もアメリカがしたのかもしれないと主張なさるわけですが(現在では、北朝鮮がアメリカの韓国政策変更に乗じて、1950年6月に南攻したというのが定説)米韓軍事同盟は朝鮮戦争のあとにできているのです。むしろ米韓軍事同盟を結ぶことで、休戦協定が実現したというのが事実です。

2、アメリカが武力制圧の準備をしていたというのは誤りです。アメリカは1949年に軍隊を韓国から引き上げ、当時韓国に残っていたのは、500人ほどの軍事顧問団のみでした。

3、ベトナム戦争に韓国が参加したのは、アメリカに強要されて出兵したのではありません。朝鮮戦争で韓国は、多くの国にサポートされて勝つことができた。だから自分たちも民主主義擁護の戦いに力を貸したい、そうオファーしましたが、2度断られています。その後、韓国が自主的に出兵したと考えるのが自然です。

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私が少々怖いと思ったのは、このような事実誤認のある手紙を日本がリードするといわれる「朝日新聞」の編集委員が、紙面に掲載することを決めたことです。」

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考えられる理由は、事実を知りながら、それを隠して、「朝日」は、読者をミスリードすることを意図的にやり続けているか、(「朝日」には戦中、戦後にも前科があります)              「朝日」の編集委員も、歴史、文化の知識一般読者と同じレベルである(これが理由なら情けない問題ですが)か、どちらかでしょうが、前者の可能性が高く、悪質だと思います。

最近、政治家のあきれた無知が話題になりますが、国民に事実を報せるべき報道陣が事実を伝えていない偏りも困ったことです


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