永田町に徘徊せし亡霊

                       2010-09-03 WME36 梅邑貫

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     宰相を退きし後は政界をも離れ

   郷にて汗流し塗れて田畑を耕したきと

   官邸を訪れたる子供と約束したるは

   宰相に在りし日の由紀夫なり。

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   由紀夫、子供を騙したるか

   亡霊の如く永田町に現れ、

   直人と一郎の仲を取り繕うも

   ただ掻き乱し道化を演ずるのみに終始す。

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   仲介を為すは陰に徹し己を殺すことなり。

   されど由紀夫、三頭立てを企み

   臆面も無く自らその一頭たらんとを欲す。

   由紀夫出過ぎて成るものも成らず。

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   未だ煩悩より解脱できず未練を残し

   虚言を弄し、変節頻繁、

   その魂魄、宙を舞い、時に現世にあり、

   由紀夫を信ずる者、何処にありや。