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事実は存在しない [軽井沢だより]

北朝鮮の潜水艦の沈没について、linkにある記事を読みました。これを知ったのは、Rodney Armstrongという人の書いたものによるのですが、記事を書いた Donald Greggという人は、経歴にCIA, 中韓大使のある人らしい。

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水艦の沈没原因についてのロシアの調査は機雷によるものだということを、書いてます。

事実なのか、どうか、知る由もありません。

公表されない理由は、オバマ政権と韓国大統領の面目丸つぶれになるからだと、書いています。

読んでみて、日ごろ思っていることを、記します。

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事実などというものは存在しない。あるのは解釈だけだ。それもさまざまな解釈だといってのは、ニーチェだそうだ。これは気に入った。いつもこれを思い出し,自戒するように努めているつもりだが、なかなか、感情、激情におぼれて忘れる。

そうでないと、生きていけない。

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まことしやかに伝えられる報道も時々誤りがあり、また、意図的な報道もある。意図的な報道を偏向しているというらしいが、偏向というのは、偏向していないものがあって、初めて使える言葉だろうと思う。

偏向してないものを、事実とか真実だと言うとすれば、ニーチェの言うことに従えば、偏向していない報道はあり得ないということになると思うのだが。

事実が存在しないとなれば、事実は小説よりも奇なり、は意味を失う。

事実は作られる、と言う言い方も成り立つ。

政府によって作られた事実というものは、あるに違いない。

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芥川が書いた”藪の中”はニーチェの言ったことを書いている。

黒澤の映画”羅生門”は、この藪の中と羅生門を組み合わせたものだ。

さらに、芥川は、素材を”今昔物語”に求めたのだから、事実というものがないことは、平安時代からよく分かっていたことになる。

多分昔の人は、新聞テレビもないから、ウワサというもので情報を得ており、その当てにならないことを、よくよく承知していたに、違いない。

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民主党の"仁義なき戦い”の報道でも、たくさん”事実”が報道される筈だから、眉につばをつけて、読まなくてはならないと思う。

最善の対処の仕方は、見ざる、言わざる、聞かざる、かも知れません。

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Testing North Korean Waters

http://www.nytimes.com/2010/09/01/opinion/01iht-edgregg.html?_r=1&ref=global 

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I Watanabe


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大嶋邦夫

IWさん。 記事読んでみました。 このロシアの調査結果知りませんでした。 韓国、形式的には米国なども調査チームに入れていたと思いましたが、まさしく何が実際に起こったか、藪の中でしょうか。
by 大嶋邦夫 (2010-09-03 02:39) 

村尾鐵男

魚雷による攻撃説と機雷への接触と両論が存在したのですが、公表された調査結果では、その数日前に海底から拾い上げた魚雷の推進器が決め手になったと報道されました。
ところが、もう一つ有力な魚雷説がありました。韓国の諜報機関が得た情報では、韓国の哨戒艦が沈没して暫く経ってから、北朝鮮潜水艇の乗組員が国家表彰を受けているそうです。
一方、機雷への触雷が真実だとすれば、その敷設位置を秘匿するために、敢えて魚雷説を否定しないことも考えられます。
by 村尾鐵男 (2010-09-03 14:17) 

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