荀子の名言 -3

                                   2010-05-26 WME36 村尾鐵男

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【公生明、偏生闇】

〔公（コウ）は明（メイ）を生じ、偏（ヘン）は闇（アン）を生ず〕

〈心を公に向けていれば世の中の総てが明らかになるが、心が私利私欲や私的な利害の得失に偏っていると世の中が正しく見えず闇となる〉

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鳩山政権が迷走の果てに決断した普天間基地移設現行案の修正案は、あの滑走路の先に小澤一郎幹事長が買った土地があります。本来なら避けるべき修正案であり、敢えて犯した「李下に冠を正さず」はまさに世の中が見えず闇になってしまったのでしょう。

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【盗名不如盗貨】

〔名を盗むは貨を盗むに如かず〕

〈中身が乏しいまま名誉だけを得ようとするのは、物を盗むより悪いことである〉

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我ここに在りと誇示するために、格別の実績がないのにあたかも自分の事績のごとく得意がる光景は政界ではよくあることです。

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【諂諛我者吾賊也】

〔我に諂諛（テンユ）する者は吾（ワ）が賊（ゾク）なり〕

〈我に媚び諂（へつら）う者は我が賊である〉

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この言葉は裸の王様の悲劇を防ぐためのものであります。この期に及んでも鳩山首相を褒め支持する者が政治の中枢にいるようですが、諂諛する方もされる方も国民の目には笑えぬ喜劇です。

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【大巧在所不為、大智在所不不慮】

〔大巧（タイコウ）は為さざるところの在り、大智（ダイチ）は慮らざるところに在り〕

〈本当の巧さは余計なことをしないことであり、本当の智恵は小賢しさを発揮しないことである〉

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鳩山政権による普天間基地移設案件への対応は小細工が多く、小賢しさも目立ち、そのために自ら作ってしまった陥穽に足を取られ、もう進む先がないようです。自分は他人より優れていると自負する者にしばしば見受けられる現象です。

（完）