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ギリシャをめぐるドイツの憂欝 [EUとロシア]

ドイツ統一とその後

私の見地では、コール元首相はEU拡大を約束、 米英仏を説得して1990年のドイツ再統一を成し遂げた。1991年にソ連崩壊。国民の多くはEUに懐疑的であったが、国境の検問所が撤去され2002年にマルクがEUROに代わり新しい時代を実感。しかし、ドイツがカネを出し、フランスが発言するという構図は変らなかった。今でもドイツは敗戦国としての扱いを受け、ドイツは政治力を行使せず、市場と投資先拡大による利益を追求した。

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EUの拡大とその後

EU 1958 年にベルギー、独、仏、伊など6カ国で始まったが、現在は東欧やバルト3国などを取り込み、27カ国が加盟している。ギリシャは1981年、9番目に加盟した。財政破綻の現在なら、勿論のこと加盟は許されない。

なお、トルコは1970 年から加盟申請しているが未承認である。親ドイツであり、キリスト教国でないことが障害になっていると思われる。

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英独がギリシャの銀行に多額の債権をもつと云われるが、ギリシャ副首相はリンクにあるような、とんでも発言をしている。EU 諸国は相変わらずドイツのカネをあてにしている。

順調に拡大して来たEUは加盟各国の思惑の違いが顕著になり、ドイツ人が危惧していたことが現実になりつつあるのかも知れない。

Peter Messerschmidt が船旅を終え帰国する月末に、彼の見解を尋ねてみたい。

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もつれ合う国益、綻びる欧州の結束

http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/3389 

ドイツの銀行・輸出業者、債務危機から利益得ている=ギリシャ副首相

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14448720100322 

ドイツ:CDU首相メルケルの敗北とEURO防衛 [EUとロシア]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-05-11-2


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村尾鐵男

EUについては、ぼくあずさ氏、I. Watanabe氏、大嶋氏ほどの知識も造詣もないのですが、鳩山由紀夫氏が唱える「東アジア共同体」とやらとイメージが重なります。
EUは拡大し過ぎたのではないか。国際機関も国家間組織も企業も大きくなり過ぎると、当初の理念から次第に乖離して、非力な新参者に掻き回される事態に度々陥ることはよくあることです。ギリシャは新参者ではないでしょうが、EUを創始した初期の加盟国と理念を共にできる国家であり、民族であったのか、私には答が出せませんが、どうも違うような気がします。
結局、ギリシャ救済は、何のかのと言いながらも、金のあるドイツに責任が押し付けられ、それを見ながら、英仏は距離を保って静観し、自分達が苦労を背負い込まぬように巧妙に立ち回り、イタリアとスペインは我関せずでしょうか。
EU諸国、あまりにも距離が近過ぎて、EUの片隅で起きた難事が直ぐに波及してしまいます。「東アジア共同体」は何としても愚策であり、日本はアジア諸国との距離を保って、その上で親しくあるべきでしょう。
by 村尾鐵男 (2010-05-13 07:18) 

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