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よしなしごと [軽井沢だより]

ぼくあずささん、これは最近の日本の政界のことに飽いた私のよしなしごとです。NHKが毎週日曜日に硬い、しかし面白く思われる番組を6時から教育テレビでやっています。

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毎週見ているわけでは、ありませんが、5月9日はカントが講義内容でした。

そうです、これはHarvard 大学の政治哲学の講座で、Michael Sandel氏の担当です。内容はlinkをご覧になれば、分かりますので、解説は控えます。

もっとも印象深いのは、教室です。いや、教室ではありません。劇場です。

学生の希望が多くて、このような大きな場が必要なようです。

BBCの制作ですが、BBCHarvardが好きなように思えます。

Harvardは教室の講義を外に見せるのは、これが始めてだそうです。

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不確実性の時代というGalbraithの本が、日本で一時有名になりましたが、現役時代の会社の教育で教材になり、この本をただで手に入れましたが、原文で、Galbraith 教授の名文には往生しました。今でも持っていますがぼろぼろです。

読んだ回数が多くてぼろぼろになったわけでは無く、単に古く装丁もよくなかったからです。

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The age of uncertaintyはもともとBBCのテレビ番組だったんだそうです。当時教授はHarvardでそろそろ学生の姿を見るとうんざりし始めていて、この企画に乗ったんだということを、序文に書いてありました。余計な道草をしました。

番組の印象を,つずけます。

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聴講している学生の人種の多様さ、多分留学生も多数いるので国籍の違い、女性のほうが多いのではと思わせる。

Harvardは今女性の学長です。ついこないだ、日本に来て日本の留学生はたったの5人で、もっと応募せよ、と言って帰ったそうですが。

学生の年齢は、はっきりとは分かりませんが、10代の終わり、20代の始めぐらいにしか見えません。

それが、堂々と質問をする、議論する。

これには驚嘆します。中々核心に迫ったことを述べる。

彼らは多分10年、20年後国家の指導的な地位につくものと思います。

留学生は本国でアメリカ人の卒業生よりももっと高い地位につくものと思います。

単純な考えだといわれるかも知れないが、政治哲学、これは、答えの無い問題を考える学問だが、国家の指導的地位につくものが、このような問題を若年から考えるというのは、肝要なことのように思え、将来に期待をさせるものです。

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ハーバード 白熱教室

http://www.nhk.or.jp/harvard/about.html 

Justice with Michael Sandel

http://www.justiceharvard.org/ 

http://www.justiceharvard.org/index.php?option=com_content&view=article&id=43&Itemid=13 

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I Watanabe 2010-05-12


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村尾鐵男

I. Watanabeさん御指摘のNHK日曜18時の番組、私も時折りですが観ており、最近ますます俗化して暇つぶしにもならない番組が多いのですが、一際光る番組です。特に、日曜日は日暮れと共に俗化の最たる番組が増えるので、独り静かに観るにか適した番組です。
さすがにNHKだなと感心もしますが、中国を題材にした番組だけはいただけません。
昭和天皇崩御の後、教育チャンネルだけが普通の放送を続けており、普段は観ないこのチャンネルを観て、意外に新鮮な放送をしていることに気付きました。
by 村尾鐵男 (2010-05-14 08:57) 

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