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老子、道教の祖 -2 [稲門機械屋倶楽部]

                         2010-04-28 MEW36 村尾鐡男

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治大國、若烹小鮮

〔大国を治めるは、小鮮(サカナ)を烹(ニ)るが若(ゴト)し〕

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この言葉も既に引用済みですが、〈大国を治めるのは小魚を煮るようなもので、慌てて掻き回してはいけない〉と言っております。

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【大者宜爲下】

〔大なる者は宜しく下(クダ)ることを為(ナ)すべし〕

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〈上に立つ者はさらに地位を上げて目立つことを考えず、むしろ後へ退き、低いところへ下がってこそ大成する〉するとの意味で、老子の別の言葉に、川は下流へ下るほど大きな流れになるとの言葉があります。

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【善用人者為之下】

〔善(ヨ)く人を用いる者は之が下(シモ)と為す〕

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多数の人の上に立つ者は、頂点に立って権威を求めるのではなく、自ら最も低いところに位置する心構えが必要であると説いております。

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民主党政権になってから、国会では官僚による答弁が禁止され、政治主導の掛け声の下で副大臣とか政務官と称する議員が答弁席に立つ機会が目に付くようになりました。しかし、答弁に詰まって立ち往生する光景も度々で、政治主導が泣きます。要はテレビに映る機会が欲しいだけでしょうか。政治主導なればこそ、官僚に答弁させて、政治家は背後で目を光らせ、意に沿わぬ答弁をした官僚を更迭すれば済むことです。民主党に限らず、前に出たがる国会議員が多過ぎます。

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【知不知、上。不知知、病】

〔知りて知らずとするは上なり。知らずして知れりとするは病(ヘイ)なり〕

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鳩山首相は母親からの巨額の資金提供を知らなかったとの主張を繰り返していますが、老子の論に従えば、これは上策のようです。でも、鳩山由紀夫氏は老子の論を読んだことがあるのでしょうか。いや、ないでしょう。なれば、上策、下策以前のことで、国家の病(ヘイ)に近いと言えます。

〈3〉に続く


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