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ロータリーと私 [ロータリアンの私]

この度、中学時代の親友である「ぼくあずさ」さんと共通の友人を介して、再会(実際にはお会いしていませんが)することが出来ましたことは誠に幸運であったと思います。

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「あずさ」さんからブログに執筆することのお勧めを頂き、その機会を与えられたことは誠に光栄と思っています。テーマに関しては、私には特別の趣味も学識もありませんので、何にしようか随分考えました。ただ、長い間ロータリークラブに在籍しておりましたので、ロータリー活動についてご紹介させて頂くことがベストと考えました。

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私は地方都市の小さなクラブに属していましたが、真面目なロータリアンとは言えず、ロータリー活動の実践も浅く、知識も浅薄です。これから勉強をしながら書かせて頂きたいと思います。

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執筆者の皆様には、論語にご造詣の深い方がおられます。皆さまが過去に書かれ文章も読ませて頂き、ロータリーが説く西欧の倫理観と論語を中心とする東洋の倫理観との比較の様な事が出来たら面白いかなと思います。果たして何処まで続けられるか自信が有りません。私は、自分の体験からのお話は出来ません。本やネット情報の引用が主になりますので、予め、ご了承下さる様お願い申し上げます。

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前置きが長くなりました。ロータリーの歴史とその理念に付いて短くご説明させて頂きます。ロータリークラブのWEB SITEは幾らでもありますので、どれでも見て頂ければ詳しく判ります。ロータリークラブは、ポール・ハリスと言う弁護士と友人3人により1905年にシカゴにて結成されました。始めは親睦、情報交換、相互補助等、仲良しクラブのようなものでした。次第にそれでは飽き足らなくなり、奉仕活動をしようと言うことになりました。

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これを契機に、クラブは全世界に飛躍的に発展して、現在では、世界200カ国・地域に   3万3千クラブ、120万人の会員を要する世界最大の民間の任意団体になりました。奉仕活動も、職業奉仕、クラブ奉仕、社会奉仕、国際奉仕と4部門に分かれ、各種の奉仕活動を行っています。しかし、何と言ってもロータリーを特徴づけるものは、職業奉仕です。

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先ず、「自分の職業に奉仕の精神を持って取り組め」と言うことです。従業員を大切に、顧客を大切に、地域社会を大切に仕事に精を出せば、必ず、その努力は利益となって帰ってくると言うものです。「最も良く奉仕するものは最も多く報いられる」”He profits most who serves best”が基本理念の一つです。

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先日開催されたロータリーの講習会にて、ある地区(日本は30以上の地区に分けられています)のパストガバナー(地区のガバナー経験者)のお話の中で、ロータリークラブ誕生前のロータリアンと言う話がありました。その人は二宮金次郎であると言うのです。

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二宮金次郎のことは、戦前生まれの人は誰でも知っています。以前、日テレ系の番組(確か「知っているつもり」と云う題の番組)で金次郎のことが取り上げられ、その偉業のことは良く覚えていたのですが、早速、wikipedia を開いて見ました。金次郎が著したり、金次郎に付いての本が数々紹介されていました。金次郎翁夜話と言う本があり、その要約も載っておりましたので、読みました。膨大な数の人生訓、処世訓があり、現在にも通じるものばかりです。さすが偉い人だと感心致しました。金次郎は、善行、その実践、倹約を説いています。ロータリーはビジネスマンの処世訓ですので、善行、その実践は説いておりますが、倹約は説いていません。ビジネスマンとしては、お金は回さねば、ビジネスは回りません。それを除けば金次郎はロータリアンの鏡でしょう。。

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金次郎はロータリー誕生前のロータリアンと言った人は、そのパストがバナーでなく、土屋元作と言う人だそうです。この方が創生期のアメリアのロータリークラブで金次郎の業績を説いて回って、大変な感銘を与えそうです。ロータリーの理念形成にも影響を与えたのではないか、とそのパストガバナーは言っていました。

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土屋元作を検索しましたところ、早稲田専門学校で、英語と漢学を学び、福沢諭吉の薫陶を受けアメリカに渡ったと書かれていました。皆様の大先輩です。

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又、二宮金次郎のサイトに、フリー金次郎と言う活動している人がいることが紹介されていました。この活動を主催しているのは、何と日本に留学しているイタリアの学生です。運動の主旨は、二宮金次郎のように、歩きながらでも本を読みなさいと言う、青少年に読書の重要性を説く運動の様です。この学生は、早稲田大学の修士課程の学生でした。もし、このサイトを開かれたら彼の論文もお読み下さい。良い研究をしています。新世代奉仕も重要な任務の日本のロータリーもうかうかしていられません。

「高山武久 2010-04-08」


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村尾鐵男

高山氏の「ロータリアンと私」を楽しく拝読致しました。所用で追われ、コメントが遅くなりました。
もう昔のことですが、小田原市内の何処かで二宮金次郎の像を見たのですが、私達が子供の頃に学校の隅に置かれた二宮金次郎像、あの薪を背負って本を読みながら歩く姿の像ですが、あれとは異なって、もう高齢になってからの坐像でした。
二宮金次郎は箱根足柄山中の何処かの出身で、随分と昔の人と想像しがちですが、生まれは18世紀末頃で、それほど大昔の人物ではありません。小田原の坐像に付された碑文で知りました。
土屋元作のことは初めて教えられました。有難うございます。続きを待っております。
by 村尾鐵男 (2010-04-10 07:39) 

ぼくあずさ

私は終戦の年に縁故疎開先の旧増戸村国民学校に入学、薪を背負い、歩きながら本を読む二宮尊徳の石像を記憶しています。祖父が建築材を寄付して建てられた大きな木造校舎は、今は建て替えられたが、尊徳像は残されていると思います。
毎年曽我梅林での観梅をしますが、2年前に初めて二宮尊徳の遺髪塚を訪ねました。
曽我五郎十郎と二宮金次郎の史跡めぐり
http://dorfflueren.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-d6a3.html

by ぼくあずさ (2010-04-10 08:38) 

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