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民主党政権、その言葉の軽さ [稲門機械屋倶楽部]

                                          ・・・2010-03 MEW36 村尾鐵男

子曰、其言之不怍、則為是也難

 (孔子曰く、其の言にこれ怍(は)じざれば、則ちこれを為すこと難し) . 「自分の言葉に恥ずかしい思いを持たぬ者は、その言を実行することは難しい」の意味であり、自ら発した言葉に責任を持てないようでは、ましてや言葉通りの実行は覚束ないと孔子は警告しております。

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子日、君子欲訥於言而敏於行。子曰、辞達而已矣。有言者不必有徳。先行其言

 (孔子曰く、君子の言訥とせしも、行動敏なるを欲す。言葉、その意を通じればよく、言葉を弄する者、徳あるとは限らず、行動は言葉より先んじるべし) . 「為政者の言葉が訥々としていても、行動が敏捷であることが望まれる。言葉はその意味が通じればよく、美辞麗句を弄する者に徳があるとは限らず、先ずは言葉より行動である」と孔子は言っております。

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首相鳩山由紀夫にはじまり、現下の民主党政権は言葉数が異常に多いように思われますが、その割には実行力が伴っておりません。或いは、責任を持たない軽い言葉が多いために、その言葉の方向が定まらず、実行したくとも何から手を着けるべきかが定まらないのかも知れません。沖縄の普天間基地移設に関する現政権の迷走がそれを物語ります。

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普天間基地移設は、たとえば荒くれ男が集る秩父宮ラグビー場を他へ移そうとする類ではなく、軍事基地としての最適地とそこへの移設を論ずべきことです。先ずは日本の防衛と安全保障の観点から、防衛と抑止の効果が最も高い場所は何処かと論ずることから出発すべきでありました。ところが、何を間違えたか、首相鳩山由紀夫が現実を見損ない、加えて沖縄現地に迎合する軽い言葉で幻想論を語ったために、物事を論ずる順序が後先逆さまになり、県外か国外かとの議論が先行し、今もってこの誤りが正されておりません。 

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永住外国人への地方参政権の付与も同じ過ちを犯しております。外国人、特に、合わせて60万を越す中国人と南北朝鮮人の永住者に参政権を与えることによって、日本の国益と安全が損なわれることがないかと論ずべきを、納税しているからとの軽い言葉と票が欲しいとの下心から議論が進んでいます。軽く無責任な言葉は浅慮から発します。

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大平正芳首相は訥弁で有名でしたが、アー、ウーと言う部分を外した議事録を読むと、熟慮の末の実に意味の濃い発言をしております。浅慮から発する言葉はときに国を滅ぼすことにもなりかねません。オバマ大統領は鳩山首相の言を信じたかも知れませんが、今やそのあまりに軽く無責任な言葉を国民は信じておりません


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