民主党政権の不可解（１）：八ッ場ダム [日本]
by ぼくあずさ
９月１６日の鳩山内閣認証式直後、前原国土交通大臣は「八ッ場（やんば）ダムは建設中止する、これは民主党のマニフェストに書いてあるから」と、興奮気味に宣言した。これは裏があるなと思い、netで調べた。その最中に国土交通省の八ッ場ダム関連のhpが削除されるなど、不可解なことが生じた。
ぼくあずさのComment
１．国との約束は、政権が替ればキャンセルは許されるのか!?
２．選挙戦略の為に決めたマニフェストではないか!?
３．福田・小渕・中曽根の地盤崩し、群馬がキーワード
４．偽メール事件の前原氏が成金・権力者の振る舞い!
５．敵前に押し出された切込隊長の役目かもしれない
６．金をばら撒いて住民を懐柔する手法は税金の無駄遣い
７．新政権は本当に国や国民の為に働くのか!? 厳しく監視すべき
８．八ッ場ダムは早急に完成させるべきだ民主マニフェストに「八ッ場」再登場なぜ？
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090922-OYT1T00084.htm?from=yoltop
八ッ場ダムの役割
民主党政権についての、批判は私もあります。
その批判内容は、ぼくあずささんの批判と同じものもあれば、違うものもあると思います。
この八ﾂ場ダムについては、私はまったく反対の意見です。
７，８年前からこのダムの建設現場を現地で見ておりますが、川原湯温泉、吾妻渓谷を訪れ、その景観が日に日に失われていくのを見るのは、つらい。
現地で移住を迫られた人たちの気持ちは、どうにもこうにも、腹立たしいものと、思う。保障費を得られるからと言って、ダム建設に賛成したとは、思えない。都市のニーズに犠牲になる、洪水の予防という大儀名分は、今、議論されない。
中止は正しいと、私は思う。
樹齢１００年の樹木は、また１００年たたないと、同じ高さにはならない。
渓流は、その周りの滝は、ダムを作ってしまえば、２度と戻らないだろう。
住むところを選ぶ自由は、どのような条件が、整えば、国家なり、自治体
の権力が、侵してよいのか、と考えてしまう。
by I Watanabe (2009-09-23 19:46)
開発や防災の為という自然破壊をイヤと言うほど目撃してきた。
新江戸３３観音札所や東国８８観音札所めぐりでは、高層マンションの谷間に埋もれた寺も多々あった。奥鬼怒温泉には林道が通じ、ランプの山小屋が秘境を売りにした加仁湯ホテルに変り、美しい谷川は、これでもかこれでもかとコンクリート護岸の人工の流れに変貌した。最奥の日光沢温泉も山小屋経営は続かないと思われる。
I.Watanabeさんが指摘されるように、一度破壊した自然は二度と再生しない。八ﾂ場ダムの必要性について、私は判断する情報がないが、奥鬼怒の谷は、自然に任せておけばよいと思われる無駄な工事をしたと思う。
八ﾂ場ダムの建設が７０％も進行するまで、何故旧野党である民主党は放置しておいたのか。政権党のマニフェストに書いてあるからは、現時点での反対の理由にはならない。なお、色々な意見があることは健全なことです。
民主党の新たな利権獲得の前哨戦にならない事を望みます。
by ぼくあずさ (2009-09-23 21:53)
民主主義とは、突き詰めれば、被統治者にとって納得もし諦めもできる手続きの方法でしょう。
民主党はマニフェストを錦の御旗として掲げるが、あのダムのある選挙区では候補者も立てず、従ってマニフェストなる紙切れも選挙民に配られていない由。手落ち、或いは手抜きの手続きでは民主主義は成り立たず、ダムが必要か否かを論ずる前に、民主党とは強権政治を指向するものと受け留められてしまうでしょう。
もしも民主党の候補者がいて、当選もしていたら、今頃は地元と党の板挟みで苦労してるはずで、だから候補者を立てなかったのか。
民主主義は特定の思想信条ではなく、国民の誰もがよく判る手続きで政治を行う方法であり、この点で、今回の教条的な民主党の構え方はいずれ禍根となって彼等自身に突き刺さるでしょう。
ダムはともあれ、安全保障に至っては、大人の世界に子供が入って来たようで、何とも不安です。
by 村尾鐵男 (2009-09-23 22:28)