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中国の省エネ技術の現状 [朝鮮半島・中国・台湾]

ぼくあずささん、珍しい資料を有難うございました。

省エネ技術を誇る日本の技術は、政策の失敗で、その効用を活かせていないと思います。日本の産業政策は、キャッチアップの時代は優れていましたが、フロントランナーの時代になってから拙劣であると言われる所以だと思います。

典型的なのが、太陽光発電で、技術で先行しながら、ビジネス成果、国の省エネ効果が少ない状態です。 ドイツやスペインの助成金、買い取制度を見て、後追いする始末です 

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中国の省エネ技術の現状は、まだ、先進国のキャッチアップの段階だと思いますが、国家規模で早く実行するので、規模が大きく、早く実効を上げているのだと思います 

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日本でも、同じような成果を上げるために、前東大総長(現三菱総研)の小宮山先生が、「自立国(公)債を発行して、将来伸ばすべき産業の新製品を国(自治体)が買い上げて、消費者に効用価格で賃貸して、国(公)債を償却する。償却後は、譲渡する→従来型国債と違って、償却が確実なので、累積負債扱いせずに自立させられる」趣旨の提案をされていますが、実現性に興味を持って見ています。フロントランナー時代には、このような政策が必要なのではないかな、と思っています 

皆さんは、どのようにお考えですか。

                                                             ・・・・・ by N.Hori 2009/09/08 

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ぼくあずさが紹介した資料:

財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターのDr.Li Xiaomei さんより受領した国の省エネ事情「BE建築設備008.7」

HPTCJ hp

http://www.hptcj.or.jp/


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村尾鐵男

ぼくあずささんと皆さんへ ・・・ 9/08 19:05 村尾鐵男

ぼくあずささんからお送りいただいた徐偉論文をようやく読み終えました。
論文最後に掲載された電力料金表は大変興味深く、1Kwhが日本円換算で大まかに5円から8円に相当し、日本の電力料金のざっと三分の一でしょうか。
北京とか上海は別として、中国の大半の場所は夜は漆黒の闇です。国民の生活レベルを向上させるためには、まだまだ電力が足りません。夜が明るくなれば、人口増も抑制されるのですが・・・。
私も度々中国へ行っておりますが、発電設備はともあれ、送電設備の貧弱さには驚きました。これは論文には触れていない部分ですが、大きな送電ロスがあろうと察しています。送電線が断線すると、撚りを解いて、断面積を小さくして再使用しています。従って、送電容量が低下し、それを無理して送電すれば、発熱で送電損失が増え、再び断線します。
堀さんの評価に異論はありませんが、さらに加えれば、中国人は新しいものを採り入れることには極めて積極的で、熱心でもありますが、既存設備の保守維持は極めて下手であり、不熱心でもあります。

東京の笹塚に田中水力機械製作所と称する会社があり、東北電力を最大の納入先としており、今は全国で数社に減った小水力発電機の専門製造会社です。この会社がODAベースの仕事でヴェトナムの故障した水力発電所の復活に尽力しています。ヴェトナムの水力発電所はかつて中国が援助供与したものが大半ですが、機器類の耐久性を欠き、さらに保守維持の方法を教えていないとのことです。
中国の悪口を言うのではありません。学者、研究者、高級技術者には私達と対等に遣り取りできる優秀な者が大勢いますが、現場の技術力が大きく劣ります。私は常々思いますが、中国の現場が力を付けたときに、あの国は恐るべき力を発揮すると考えます。




by 村尾鐵男 (2009-09-13 07:45) 

ぼくあずさ

私が仕事でお付合いした一流大学の教授達は日本留学組の方もいて、皆さん企業化意識が高いとの印象です。学生さんも学習意欲が旺盛でした。極限られた狭い範囲の観察です。政治形態は好ましくありませんが、中央で決めた政策に従い迅速に計画を実行するのは羨ましいことです。
by ぼくあずさ (2009-09-13 21:56) 

I Watanabe

西島さん、論文の送付、ありがとうございます。
早速精読したと、言いたいところですが、もはや、頭のほうが、鈍化して、出来ませんでした。
エネルギーの消費量の計測単位に標準炭というものがあるのを、初めて知りました。
この論文を、斜め読みしただけで、言うのも気が引けますが、中々中国も、CO2削減に随分取り組んでいるなと思いました。
国際会議で中国、インドが、西欧諸国から、削減に積極的でないと、非難されるのが、不思議に思えます。
中国もエネルギー輸入国になったとあるが、その故に積極的に、資源の産出国に外交を展開しているのが、よく理解できる。
一党独裁だから、今回の経済恐慌に対処をすばやくできるのは、中国だといっていたのは、アメリカの論客だった。
中国は、広大な国だ。アメリカ、ロシアと並ぶ。おまけに、人口がすごい。
論文はもちろんこれを指摘しているが、日本のスケールと比較できないように思う。
送電グリッド一つとっても、日本のようには、出来ないのではないか。
日本のそれは、超超高圧になって、500KV送電網が出来ている。一昔前は275KVだった。
消費地に近接する発電、その方法は、何でも良い、が一つの対案かも。
技術立国、これはこれで、大きなテーマだと思います。
これを、具体的に考えると、その範囲はとてつもなく拡大するように思います。
何を持って、立国するか、とても私には、想像を絶するかのごとき、印象を持ちます。
ちょっと、大げさかもしれませんが。
以上取り留めないことを、書きました。
ご容赦願います。
by I Watanabe (2009-09-14 06:06) 

ぼくあずさ

今朝の読売に ”EU「温室ガス マイナス25%鳩山目標」絶賛” 日本の退路をふさぐ狙いも と大きく報道されました。まさに、「煽てりゃちょろい」の前評判どおりです。EUは旧東欧の老朽化した火力発電所を持ち、各国の水増しした申請値の合計値を1990年度排出量を基準にしており、日本に排出枠を売りつけようと画策しているのです。
日本は昨年、すでに2000億円の排出枠を購入しているそうです。

by ぼくあずさ (2009-09-14 09:55) 

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