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イランのTu-154型機 [稲門機械屋倶楽部]

大嶋さんとぼくあずささんへ ・・・ 7/18 17:45 村尾

大嶋さんからお報せいただいていたイランでのソ連製Tu-154型機事故について、御返事が遅れました。 

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今月15日、イランのCaspian Air が運航するソ連製Tu-154が、テヘランよりアルメニアのエレバンへ向って飛行中に墜落しました。ソ連製で、しかも古いTupolev-154だからと言ってしまえば、「やはりそうか」で済んでしまいますが、この場合は少々入り組んだ背景があるようです。 

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先ず、Caspian Airですが、この航空会社はイランとアルメニアの合弁企業で、経営と運航の主体がいずれにあるのか、まったく不明です。もう大昔のパーレビ時代ですが、一度だけテヘランを訪れたことがあるのですが、アルメニア人が意外と大勢働いていました。まったく知識を欠いておりますが、イランとアルメニアには、互いの宗教を越えた結び付きがあるようです。 

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しかし、それにしても何故、古いソ連機を飛ばしているのか。イランの核開発に関るアメリカによる経済制裁の一つに航空機の対イラン輸出禁止があります。イランとアメリカとの関係も、私にはよく判らない部分が多いのですが、かつてイラン航空とイラン空軍はアメリカ航空産業の良き顧客でした。 

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北朝鮮の高麗航空も、今は日本への乗り入れを禁止していますが、日本政府による経済制裁が始まる前には、名古屋空港へTu-154を飛ばしていました。 

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脈絡無く支離滅裂で恐縮ですが、アメリカから経済制裁を受けた国は、何故か古いソ連機を運航する共通点があります。その古いソ連機ですが、今のロシアが部品を供給せず、と云うよりは、供給できないので、運航会社はどこも大変困っているようです。 

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冗談としてお聞きいただきたいのですが、アメリカ外交が人権擁護に力を注ぐなら、イランにも民間航空機を売ってやれば、イラン人は喜ぶはずです。 

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ところで、今のロシア人はソ連時代の飛行機には乗りません。Tupolevも型式番号が今では120番台になっていて、ICAO基準に適合しております。

私はソ連製飛行機に乗ったことがあります。機種はIllyushinn-62, Antonov-24, Yakovlev-42, Mi-6, Mi-8の五機種ですが、落ち着かない飛行でした。当然ですが、お薦めはしません。 

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村尾さん

私は数回、ソ連製の飛行機に搭乗したことがあります。いずれも、望んだことではありませんでしたし、機種も覚えておりません。 

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印象深いのは上海から南昌までベルト無しのベンチシートの小型双発機、眺めは良いのですが恐かったことしか覚えていません。そこで大型機に乗り換えて広州に戻りました。行きは広州から上海まで列車でした。1972年の秋のことです。 

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欧州への飛行がアンカレッジからモスクワ経由に変わった頃、JALがストでアエロフロートに搭乗することになりました。日本海上空を北上中、突然天井から漏水しました。びっくりしたのと、アルマイトの食器に盛られたキャビアのみ覚えています。欧州行きはルフトハンザ、帰りは日航を選びましたので、モスクワ出張だったと思います。

ぼくあずさ 2009/7/18  18:50

                                                 村尾さん  いつもながら飛行機の解説ありがとうございます。 先日の200円会費の食事、どんなメニューかも興味があります。 また、女性連中の話題、その時の村尾さんの講話テーマもお知らせください。                     大嶋  2009/07/18 20:30

 
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