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漢方薬の関連研究とノーベル医学生理学賞 [稲門機械屋倶楽部]

掲題に関して学友村尾さんから漢方医の知識をお持ちのお嬢様から

届いた情報を受領しました。興味深い内容なので転載します。


中国人のマラリアの研究については誰も論じていませんが、私の参加
しているイスクラの資料でそれについて書いてある記事があったので
送ります。

 

◆中薬学の関連研究とノーベル医学生理学賞
―――――――――――――――――――――――――――――
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2015年のノーベル医学
生理学賞を大村智 北里大特別栄誉教授(80)と米ドリュー大の
ウィリアム・キャンベル 博士(85)、中国中医科学院の屠??
(と・ゆうゆう)首席研究員(84)の3氏に授与すると発表し
ました。受賞理由は、大村氏とキャンベル氏が「寄生虫によって
引き起こされる感染症の治療の開発」、屠氏が「マラリアの新規
治療法に関する発見」。これらが主に開発途上国で感染症対策に
役立っていることを、ノーベル財団は「人類への計り知れない
貢献」とたたえました。


生命科学系雑誌『Cell』の、2011916日号に載せられた記事に
よると、アルテミシニンの発見のきっかけとなったのは、1967
523日に開かれたある会議だそうです。毛沢東主席と周恩来首相
は、全国から科学研究者を集め、マラリアの治療薬を開発する
ための国家プロジェクト「523」を発足させました。

 このプロジェクトで屠??氏とそのチームは、2000以上の漢方処方
から、抗マラリア作用のある640種の処方に絞り、その中の380種の
生薬から有効成分探しを始めたそうです。その中で青蒿
(セイコウ)という生薬に強い活性があることがわかりました。


 ところが、青蒿に含まれる有効成分を、なかなかうまく抽出でき
なかったそうです。屠氏は、青蒿のことを記載している古い医書
の一節に注目しました。紀元34世紀に活躍した学者で神仙
思想家の葛洪が著した、「肘後備急方」にこうあったのです。

「青蒿一握、水二升を以て浸し,汁を絞取り、之を服し尽くせ」
 これを見て屠教授は、「青蒿は煎じてはいけない、熱を加えて
はいけないのかもしれない」と思いつき、エーテルという油性の
溶媒で低温抽出し、見事アルテミシニンを発見しました。


??氏は、2011年にラスカー賞を受賞した際に
Nature Medicine』誌へ「中国医学からアルテミシニンの発見と
贈り物」と題する論文を発表しており、その中で、自身の研究
成果は伝統中医薬の賜物であり、中医中薬の中には素晴らしい
ものが他にもたくさんあると述べています。

今回、中薬の研究成果が高く評価され、中医薬学の仕事に従事
している人々にとって、大きな励みとなることとなると思います。

ぼくあずさのコメント:

(1)私も同様な体験をしました。米国ASMEPaperや独米の研究者
   との会話からヒントを得て、技術的な難問を解決したこと
      があります。その一つは大学を卒業し、FEに就職したころ
      のことです。
(2)我が家のフェレット一族と居候犬のモコちゃんはノーベル
   受賞の薬を飲んでいます。漢方薬なので副作用がないと
      動物病院の先生から説明があったそうです。


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