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運輸安全委:全日空787調査結果公表 [日本]

                                .by ぼくあずさ


昨日の記事でBoeing社が暫定対策をFAAに承認申請を準備中と報告しました。また、国交省航空局はFAAから調査経過の報告がないことに大いなる不満を表明していることに触れました。そんな中での今回の運輸安全委による全日空787の調査結果の発表になりました。


運輸安全委の調査結果

全日空の「ボーイング787型機」が運航中に発煙したトラブルで、運輸安全委員会は20日、電気配線の設計の一部に不備が見つかったことを明らかにした。同委は発煙トラブルとは直接関係がないとみているが、設計経緯などを調べる。


ぼくあずさのComment

1.電気配線の設計の不備であれば、仏タレス社の立入り調査を要求
2.配線工事に該当箇所の調査を飛行停止中の全50機にBoeing社  
    に要求
3.Boeing社による原因隠ぺい画策
4.仏人は強か、仏タレス社の非協力も考えられる
5.運輸安全委の調査結果公表は国交省航空局のFAA不信


全日空787、電気配線設計に不備…運輸安全委
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130220-OYT1T01172.htm?from=main3 
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村尾鐵男

先日のブログでぼくあずさ氏指摘の通り、シアトルはボーイングの城下町です。シアトル本来の人口は30万ほどですが、ボーイングが盛況のときは60万から70万へと人口が増えます。
ボーイングが不況になると、経験豊富な現場要員が解雇されて全米へ散ります。再びボーイングの業績が上向いても、解雇された熟練工は戻らず、膨大な素人集団が現場を支えます。
今、航空業界が景気を取り戻しつつありますが、この時期に決ってボーイングの品質が低下します。
新造機を引き取るときに、航空会社は検査員を派遣して引取検査をしますが、「要手直し」要求事項は通常は50項目ほどですが、ボーイングの景気回復期は300から500項目に急増します。設計陣にも同じ傾向が現れます。配線違いが設計図の誤りか、現場組立作業の誤りか。未だ定かになりません。
FAAと我が国の事故調査機関。私の実体験上、残念ながらFAAの実力ははるかに優ります。しかし、米連邦政府の予算削減措置がFAAの実力を削いでいることを否めません。
新聞報道では、操縦士がスイッチを入れないのに着陸灯が点灯した由。湯浅やターレスとは無関係の場所に難ありと想像されます。
by 村尾鐵男 (2013-02-21 09:35) 

村尾鐵男

前記コメントで書き落としました。
日米共に、航空事故調査の目的は事故原因を究明し、再発を防止することです。従って、アメリカではFAAによる事故原因究明の報告が警察や検察、さらに裁判で使われることがありません。事故原因の究明は「誰が操作を誤った」と犯人探しをすることではないと徹底されています。
一方の日本、事故の際に事故調と警察が残骸の奪い合いを演じ、事故調の報告は裁判の有力証拠として法廷へ出されます。
FAAが日本の航空事故調査機関へ容易に調査結果を明かさないのは、そのFAAの調査結果が日本では裁判に使われるからで、この司法制度の違いに素因があります。
航空事故も鉄道事故も、日本では警察に捜査権があり、事故調は二の次です。証拠品を警察が押収してしまうと、事故調査そのものが阻害されるのが現状です。
by 村尾鐵男 (2013-02-21 10:08) 

ぼくあずさ

村尾さん
裏事情を明かすコメント、多謝。
by ぼくあずさ (2013-02-21 14:04) 

馬爺

今の日本は何事にも弱くなりましたね、文句も言えない物買う方がおかしいですよね、大型航空機も国産を早く開発すべきでしょうね。

by 馬爺 (2013-02-21 18:52) 

夏炉冬扇

今晩は。
安全でない飛行機には乗れないから…
by 夏炉冬扇 (2013-02-21 18:58) 

ぼくあずさ

馬爺さん
航空機業界は確かに敗戦を引きずっていますね。

夏炉冬扇さん
コメント多謝。
下り坂で充電する電気自転車とは凄いですね。
by ぼくあずさ (2013-02-21 20:10) 

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