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昼の2題:「東京タワー」と「和食」 [フリューレン村だより]

                                       .by ぼくあずさ


昨夜から降り続く小雨、未だ止む気配はない。加えて霧が巻いている。早朝、港から断続した汽笛が聴こえたが、濃霧だったに違いない。


東京タワー

文化財審査に答申された。昭和33年(1958)に竣工した。高輪まで兄と二人でクラウンで建設中の東京タワー見物に出かけた。最下層の4本の巨大な鉄骨が組み上がった状態であった。完成後は従弟妹たちを引連れてタワー見物に繰り出した。いつも階段を登ったが、下りも歩いたかは忘れた。当時は世界一の高さの自立式テレビ塔であり、早稲田大学の内藤教授の設計であるとの説明は今なお記憶している。

来年は竣工後55年になるが、文化財審議会に答申される。いつの間にか歳をとり、想い出の建造物が文化財になる。寂しくもある。


和食

「和食」を無形文化財、ユネスコに答申することが決まった。
答申書は何が書かれているのだろうか。とんと見当もつかない。

高級な料亭で出される「和食」は大抵の外国人は多分美味いと言うだろう。だが普通に日本人が食べている食べ物は如何だろうか。
私はお付き合いのあった独米仏中韓からの来客に「和食」を勧めることはなかった。「和食」は可也特別で、普遍的な味覚の水準からは外れていると考えていたから。

余談になるが、青物横丁にある「おもに」という焼肉屋のご主人から聴いたのだが、焼き肉は戦後日本で始まった料理だそうだ。確かに、ソウルで招待されての宮廷料理は、まるで違っていた。

毎朝、ふわふわの不味い食パンを食べる。あの美味いドイツパンを売っていない。今年の3月、学友を誘って六本木のドイツ料理のZum Einhorn で会食。ブレッチェンは久しぶりの本場の味。なお、スーパーで買えるソーセージはドイツのヴォーストと変わらぬ美味しさ。

なお、私は酒類は飲まないが、例外的に清酒は日本の料理と気候にマッチした飲み物だと思う。銀閣寺から歩いて南禅寺へ。湯豆腐と加茂の吟醸酒の熱燗。寒い冬の日、過ぎし人生を思い返すのも素敵なこと。


東京タワー・出雲日御碕など登録文化財に 文化審答申http://www.asahi.com/culture/update/1214/TKY201212140431.html 「和食」を無形文化遺産に 文化審、ユネスコに提案へhttp://www.asahi.com/culture/update/0925/TKY201209250516.html?ref=reca  
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夏炉冬扇

今晩は。
「おもに」、私の街にもありますよ。韓国の方のようです。
by 夏炉冬扇 (2012-12-15 21:52) 

ぼくあずさ

夏炉冬扇さん
コメントありがとうございました。
by ぼくあずさ (2012-12-16 01:56) 

ぼくあずさ

月夜のうずのしゅげさん
nice vielen Dank!
ワタリ蟹の記事を拝読しました。有明海で獲れる美味しい蟹であることを
初めて知りました。今日の衆院選で、政権が変わると言われていますが、
水門開放はどうなるのでしょうか。

by ぼくあずさ (2012-12-16 02:28) 

ぼくあずさ

taharasさん
多数のniceを賜りました。ありがとうございます。
by ぼくあずさ (2012-12-21 21:47) 

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