ロシア正教総主教来日 [稲門機械屋倶楽部]
2012-9-15 WME36 村尾鐵男
大ニュースばかりの新聞で埋没していますが、昨14日、ロシア正教のキリル総主教が来日し、函館から東北の被災地を通り、東京神田のニコライ堂まで祈りの旅をされ、18日には天皇陛下に拝謁してから帰国されるそうです。ロシア正教の信徒は9千万人と言われる一大宗教組織です。尚、私はキリスト教徒ではありません。
8世紀の頃、バイキングの名で知られるノルマン人が現在のウクライナの大草原へ到達して国家を建設しました。国家建設には二百年ほども要するのですが、それは定住地を持たない遊牧民が広大に過ぎる草原に散在していたからです。
ようやく出来上がった国家は「キエフ大公国」と呼ばれ、ウラディーミルが初代大公となります。
まとまりの悪いキエフ大公国を一つに結び付けるには宗教が必要であるとウラディーミルは考えました。
そこで、カトリック教、イスラム教、ギリシャ正教、ユダヤ教の代表をキエフへ招いて、今で言うプレゼンテイションをウラディーミル大公の前で行わせました。
実は、ウラディーミル大公にとっては、キエフ大公国の国教はどれでもよかったのです。大公の下で、各地に散っている遊牧民が心を一つにする道具が宗教ですから、どの宗教でもよかったのです。
ウラディーミル大公は妻が五人いたので、複数の妻を容認しるイスラム教へ傾きましたが、酒が呑めないと知って退け、酒が自由に幾らでも呑めるギリシャ正教を選びました。それが今のロシア正教の始まりですが、ウラディーミル大公は妻の他に八百人の愛妾を抱えていたそうです。立派な男です。
キエフで検索したら、ナターシャさんのブログがありました。
核ミサイル発射指令室の紹介もありました。
http://cossack.exblog.jp/
by ぼくあずさ (2012-09-16 08:08)