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バナナの皮は何処から [稲門機械屋倶楽部]

                                          WME36 村尾鐵男


私は昭和36年(1961年)に航空会社へ就職し、平成4年(1996年)に定年退職しましたが、入社3年後の頃、まだ現場のエンジン工場に勤務していた頃に目撃したある事が今でも思い出されて、その理由が判らないままになっています。
当時はDC4型旅客機の全盛期で、20機も運航させていたのですが、ある日、オーバーホールの時間制限に達したエンジンが工場へ戻って来ました。
エンジンは米国PWA社製のR-2000型で、空冷星型18気筒、総排気量33,700ccです。1気筒当りの排気量は1、870ccです。

そのシリンダーの空冷用フィンにバナナの皮が乾燥して固くなって付着していました。
誰がバナナの皮をエンジンに向かって投げ捨てたのか。これがこの50年ほどの間、私には謎のままです。

バナナの皮は干乾びてシリンダーの空冷用フィンに食い込んでいましたから、生の状態でエンジンへ向かって投げられて、プロペラの風で押し込まれたと想像され、作動中のエンジンの熱で乾燥して固くなったと推測されます。
操縦士が操縦中にバナナを食べ、操縦席横の窓を開けて外へ投げ捨てたのか。あり得ないことです。
地上で誰かがバナナを食べて、エンジンへ向かって皮を投げ捨てたのか。地上作業中にバナナを食べる者はいません。
ターミナル屋上の送迎デッキで誰かがバナナを食べて、眼下の飛行機へ向かって皮を投げ捨てたのか。飛行機までは100mほどの距離があります。誰も見ていない所で、私はバナナの皮だけを投げてみましたが、10mの飛ばすことはできませんでした。50年来の謎は依然として謎のままです。


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hanamura

オーバーホールまで気付かなかったのも問題ですね。

by hanamura (2012-09-18 20:31) 

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