薄煕來の妻・谷開來の裁判 –1/3 [稲門機械屋倶楽部]
2012-8-21 WME36 村尾鐵男
薄煕來一家の海外投資を斡旋していた英人ニール・ヘイウッドを殺害した罪に問われ、今年3月に逮捕されていた谷開来に安徽省肥合市の裁判所が昨日、判決を言い渡しました。
「谷開来を殺人罪で2年間執行猶予の死刑に処す。同被告人の政治的権利は終生これを剥奪する。共犯者の張暁軍を殺人罪で懲役9年に処す」
上記が判決内容ですが、さらにその説明が続きます。
「谷開来は英人ニール・ヘイウッドと金銭を巡って対立した。ニール・ヘイウッドが英国滞在中の谷開来の息子薄瓜瓜を電子メールで脅したことから、谷開来は息子に危機が及ぶと考え、ニール・ヘイウッド殺害を決心した。2011年11月13日午後9時、重慶市内の南山ホテルに滞在中のニール・ヘイウッドを谷開来は訪ね、ニール・ヘイウッドが泥酔して倒れると、外で待機していた使用人の張暁軍を呼び、密かに用意していた青酸化合物をニール・ヘイウッドに飲ませて殺害した。谷開来は青酸物入りの容器を敢えて現場に残し、ニール・ヘイウッドが自ら服用したと見せかけた。事件発覚後、谷開来は起訴事実を認め、且つ他人の不正に関する情報を関係部門に提供し、自らの罪は悔いているので、死刑の執行を猶予する」
上記の下から二行目に記述される「他人の不正に関する情報」の他人とは夫である薄煕来の不正蓄財に関するものと推察され、薄煕来の名は出さずに、他人と表現しました。
判決主文にある「同被告人の政治的権利は終生これを剥奪する」は死刑判決を受けた者には無意味なものですが、拘置中の態度が良ければ無期懲役に減刑され、いずれは病気治療を理由に釈放されることを見越した判決です。毛沢東の妻であった紅青も同じ扱いを受けました。この裁判は、中国に於ける裁判の典型例です。
江青が自殺したとのニュースを聴いた時、毒殺を疑った記憶が
あります。真相は如何なのでしょうか。
by ぼくあずさ (2012-08-22 06:02)
中国人は一般的に自殺をしません。自殺をするほど自己を問い詰めるような精神構造を持っていないからでしょう。
それなのに、高名な政治家、要人、重大犯罪者、人気者等の死は自殺と報ぜられることが多いのです。
拷問や毒殺が日常茶飯事の中国で、自殺だけは評価のできない死に方で、世間に綺麗さっぱりと忘れさせるには向いた死に方でしょう。
by 村尾鐵男 (2012-08-22 11:05)