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エルミタージュ美術館展 [稲門機械屋倶楽部]

                             2012-6-06 WME36 村尾鐵男


台風3号北上で雨混じりの風が吹く66日、東京六本木の国立新美術館でエルミタージュ美術館展を観ました。


実はこの日は私の母の命日で、六本木へ墓参に出掛けたので、ついでに友人も誘ってエルミタージュ美術館展にも行きました。籤運の途方も無く弱い私が、何故か近所の読売新聞販売店の抽選で二枚の無料入場券を手に入れることができました。


エルミタージュ美術館はロシアのサンクトペテルブルグにある有名な美術館で、ロマノフ王朝が資金に糸目を着けずに手に入れた16世紀から20世紀初頭までのレンブラント等による著名な欧州絵画の傑作ばかりが集められていることで知られています。

ところで、エルミタージュは Hermitage と綴ることを、お恥ずかしいことに、初めて知りました。

もう一つの新発見がありました。国立新美術館の、入場券を買わなくても入ることができるロビーに、或る建物の模型が置かれていました。前回に訪れたときは目に入らなかったので、最近になって置かれた模型だと察しますが、その昔この場所に建っていた陸軍の歩兵第三聯隊、通称は麻布三聯隊の建物です。

昭和11226日の「二二六」事件では、この歩兵第三聯隊と直ぐ近くにあった歩兵第一聯隊が出動しました。歩兵第一聯隊の跡地は戦後に防衛庁となり、今はミッドタウンです。


六本木は元々寺町であり、陸軍の町でした。子供の頃、母に連れられて寺へ挨拶によく出掛けましたが、夕方も五時を過ぎると急いで帰りたくなるほどに淋しい町になりました。その六本木が今や早朝から得たいの知れない外国人が歩道を塞ぎ、日暮れと共に不夜城と化します。

私の家の寺は浄土宗ですが、江戸時代の切り絵図にその名があり、三代将軍家光の側室であったお万の方を弔った寺とのことです。江戸時代六本木は江戸城を囲む高台で、寺を集めて防壁としたとの説を聞いた記憶があります。



創作短編 (30)
番外編:江戸城大奥 -7/8 [ 稲門機械屋倶楽部 ]
http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2011-10-25


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ぼくあずさ

看護婦をしていた叔母が「二二六」事件で病院の周りが騒がしかった
ことを話してくれました。読んだのか、聴いたのか忘れましたが、お万のお方様がお城を脱出したことが、気になっております。
by ぼくあずさ (2012-06-07 04:35) 

村尾鐵男

昨日の帰路、横浜駅まで東横線で戻り、寸暇を割いて1000円床屋へ入りました。未だ早く、残り僅少の頭髪を急いで刈ることもないのですが、待たずに済むと知って跳び込みました。その後、少々頭が寒いと後悔しながら、何を思ったか、バスに乗ってしまいました。
往きに東戸塚駅まで50ccバイクで走り、駅の駐輪場へ置いたのを忘れ、家の下まで行くバスに乗ってしまい、まさに「シマッタ」です。
途中でバスを降りて、東戸塚駅行きのバスに乗り換えましたが、エルミタージュの傑作絵画の数々、印象が強すぎたようです。
by 村尾鐵男 (2012-06-07 09:43) 

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