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「卵と放射線」 (上智大学名誉教授渡部昇一著)の紹介 -2/2 [明治維新胎動の地、萩]

                     By N.Hori

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倫風誌・2012年2月号

マラーはショウジョウバエのオスにX線を照射して交配し、奇形のショウジョウバエを作って見せた。しかし、ショウジョウバエのオスは、その精子の細胞にDNA修復酵素が無い珍しい生き物なのである。例えば、人間ならば、毎日百万回ぐらいDNAに傷がつくが、それはすべて修復される。(されなければ、そこがガンになる)

マラーの実験結果は放射線の子孫への影響の恐ろしさをみんなの頭に焼き付けた。日本においても被爆者の遺伝については追跡調査が行われてきている。そして、原爆が遺伝に影響したと見られる例はゼロであると実証されている。

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人間には、DNA修復酵素があり、修復してしまうからである。それどころか、原爆の放射線を浴びた地域の人たちとそこから外れた人たちの比較調査では、放射線を浴びた地域の人たちの方が、ガン発生率も低く、平均寿命も長いという。(私が個人的に聞いた医者は、子供たちの学業も優秀だと言っていました)

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その理由は、とてつもない量の一時的な被爆(爆心地で直撃された人など)でもない限り、放射線はDNA修復機能を活性化するからである。ラジウム温泉が昔から健康に良いとされているのは常識だ。それどころか、年間20万マイクロシーベルトの放射線被曝は健康に最も良いと言う権威ある報告もある。被曝した放射線を含む瓦礫などは保養施設に利用すべきだと言う学者もいる。そう言えば、東京世田谷で放射線騒ぎがあったが、その上で住んでいた人は、今92歳だとか。

放射線神話は、科学的に完全に否定されても、世界中の人々を縛り付けるであろう。


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ぼくあずさ

堀さん
がんの放射線治療はDNA修復酵素なるものを作り出す効果を
利用しているらしい。私の勝手な理解が誤っていたようです。
どうなのでしょうか。
by ぼくあずさ (2012-03-21 02:04) 

村尾鐵男

年間20万マイクロ・シーヴェルトとは1時間当り23マイクロ・シーベルトほどです。
一方、ラジウム温泉の源泉は1時間当りの放射線量が15-20マイクロ・シーヴェルトほどと言われます。しかし、温泉ですから、水で放射線はかなり弱められるはずですから、ゆっくりと幾度も温泉に入り、年に何度か湯治に行けば効果が出るでしょう。
by 村尾鐵男 (2012-03-21 19:09) 

n.Hori

rtfkさん、nikiさん、アルマさん、xml・xslさん、裏・市長さんniceを有難度うございました。ぼくあずさん、村尾さん、コメントを有難度うございました。
渡部昇一さんはいい加減なことを書く人ではありませんから、広島、長崎の放射線の影響がゼロだったことは、意図的に隠されてきたのだと思います。
ぼくあずささんの質問に私は答えられません。
by n.Hori (2012-03-21 23:04) 

n.Hori

あゆさこさん、馬爺さん、niceを有難度うございました。これからも、興味のある記事を見つけたらご紹介しますので、よろしくお願い致します。
by n.Hori (2012-03-22 19:32) 

N.Hori

カリメロさん、niceを有難度うございました。
私は、生まれは東京ですが、2才ごろから、中学2年まで、茨城県勝田(現ひたちなか市)で育ちましたので、心情的には勝田が故郷だと思っていますので、少し前に、納豆餅の食べ方を懐かしく読みました。
by N.Hori (2012-03-24 18:38) 

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