中国は何処へ -3/10 [稲門機械屋倶楽部]
2012-02 MWE36 村尾鐵男
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偽物・模倣品製造の氾濫
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科挙に合格するのは大変な努力を強いられるのですが、宗教を棄てた現代の中国では、その努力を省く方法が諸々考案されています。
大学の入学試験では替え玉が横行しています。替え玉が受験して合格し、大学を卒業するまでは替え玉の名前で在籍し、卒業後に、卒業者名簿の名前と住所を替えるそうです。
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この手口で、今、大変困っているのが日本の大学だそうです。皆さんが御存知の通り、東大は秋入学に変更しようとしており、私学の名門も追随せんとしています。これは、少子化で日本人学生の数が減るのを補うために、中国からの留学生を受け容れるためで、言葉には出さぬものの、中国からの留学生が持って来る大学や高等学校の卒業証書が偽物かもしれず、確かにこれは困ったことです。
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中国では修士号や博士号が金で買えます。大学側も望外の儲けになるので、売るそうです。
国家副主席で、次の主席が確定視されている習近平副主席は、つい最近、アメリカへの公式訪問を終えていますが、名門の清華大学を卒業しており、法学博士の学位を持っています。
重慶市長の薄煕来は最近になってその去就が注目されていますが、北京大学で四年制の文学部世界史学科を卒業し、その後に中国社会科学院に学んで修士号を持っています。
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現在の共産党首脳は、若い頃、いや、子供の頃から共産党内での教育を受けており、特に習近平や薄煕来のような太子党と呼ばれる人達、即ち、親が共産党内で重職を勤めてその存在が顕著だった者達の子供は、二代目や三代目に相応しい教育を受けているはずで、殊に現場での研鑽に追われていたと推察され、通常の大学や専門教育機関で一般学生と机を並べるような教育は受けなかったと想像されます。
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習近平や薄煕来はどのようにして博士号や修士号を得たのか。想像を逞しくせざるを得ません。江沢民政権で首相を務めた朱鎔基が名言を残し、 「すべてが嘘で、真実を語るのは詐欺師だけだ」 と言って歎きました。
南京事件についての河村市長の発言をめぐる日中の対応を注目していました。胡 錦濤総書記は大ごとにするなと指示したと伝えられています。これを受けてか、河村市長は「謝らない、訂正しない」から「礼を欠いた」に変わりました。野田首相が余分なことを云わないことを期待しています。河村市長は最初から、落とし処を考えていたとすれば民主党には稀有な政治家だと思います。前原や枝野にへきへきしている私の贔屓めの評価です。
by ぼくあずさ (2012-02-25 12:16)