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風呂場のヒートショックに注意 (2012-01-18 産経) [明治維新胎動の地、萩]

                                                     .by N.Hori

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 冬の寒い時期、入浴など急激な温度変化で起こる「ヒートショック」は、熱中症と同様に高齢者の命を危険にさらすもので、日本では交通事故の2倍以上の年間1万人以上が死亡しているとみられる。

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冬のヒートショックが問題になるのは、暖房の効いた部屋と暖房のない廊下、トイレや浴室との温度差が大きいためだ。今月6日、富山県の温泉施設で70代の男性2人がおぼれて死亡したのも入浴中にヒートショックで気を失ったことが原因とみられる。「温泉施設で2人が同時に亡くなったので、注目を集めたが、家庭の浴室で起こることが多い。寒さが本番の今の時期、特に高齢者は注意が必要」と専門家は指摘する。

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東京消防庁の平成18~22年の5年間の緊急搬送データによると、12から3月の寒い時期に浴室での溺れが多く、ほとんどがヒートショックが原因とみられる。寒い浴室で、熱い湯船に入ることで急激に上がった血圧が、湯船でリラックスすることで今度は急激に下がる。その結果、気を失うか、不整脈が起こるため、溺れるとみられる。搬送された人の9割以上は入院が必要で、転倒など他の家庭内事故に比べて、死亡リスクが高いのが特徴。

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入浴によるヒートショックを防ぐには、浴室を暖めることが大切だ。入浴前に風呂のふたを開け、蒸気で浴室全体を暖たり、お湯を入れる最後の5分間は高い位置からシャワーで入れると効果的だ。家族がいる高齢者は一番風呂を避け、何人か入浴して浴室が暖まった後で入るようにしたい。

1人暮らしの高齢者で、利用できる距離に公衆浴場があるなら、公衆浴場を利用した方が安心と言える。公衆浴場は脱衣場も暖かく、湯船で気を失った時、直ぐに誰かに気付いてもらいやすい。ヒートショックは誰にも起こると心得て、十分な対策を取って入浴してほしい、と専門家はアドバイスする。


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