倫理観の継承と出会い [サンアントニオ短信]
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政治家がその場しのぎの嘘をつくのは米国でも一般常識です。 米国プロテスタントの倫理観を我々は信じてきましたが、今や公立学校では宗教色は排除され、母子家庭が増え伝統的な人生の価値を家庭が子供に伝えることが出来なくなってきました。
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日本も米国同様、”お天道様がみている”、”実るほど頭を垂れる稲穂かな”などの伝統的価値観を親が子供に伝えているでしょうか。 両国とも高い倫理感などは昔物語になってきているようです。
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同年輩の米国隣人との話題には米国の宗教、倫理の現状を嘆くことが増えました。 我々は不完全な知識で合理的でない行動をする(ハイエク)をいう前提に立てば政治、企業のリーダーも謙虚に振る舞うことが必要です。
オリンパス経営陣の倫理観の欠如といえばそれまでですが、大きな流れの中で個人が正しいと思った意見を述べるのは日本社会では難しいことも事実です。
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オリンパス問題を先の隣人と話をしました。 彼早速ケイマン諸島が重要な舞台になった1993年TomCruise主演のTheFirm(日本語題名は法律事務所)を貸して呉れました。 ケイマンというとタックスヘブン、マネーロンダリング、脱税、不正経理処理のイメージが付きまといます。
この映画もまさしくこの法律事務所が脱税専門で、トム・クルーズが中で悪を暴くシナリオです。 オリンパスにこのあたりの手ほどきをしたのが元大手証券会社出身の専門家のようでした。 倫理観をどう維持するか、政治、企業のトップが範を示せないようではやはり国の将来は危ぶまれます。
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想い出は今につながるの あずささんの一文に触発されこの部分を追加しました。 倫理観などと難しいことでなくても親は子供に良い想い出を継承させることは重要です。 私が好きな言葉は”人生の出会い”です。 自分の人生はこの出会いで構成されました。 人生そのものが一期一会でしょうか。 ”地球人”ではお目にかかったこともない人のNiceがあります。 この出会いの場を提供しているあずささんに感謝しつつこの文を結びます。
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大嶋邦夫
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Gegenwart ist alle Erinnerung nach Novalis と断捨離 [日本人とは]
http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2011-11-13-2
ヨーロッパ中世の大学は「真実とは何か」を追求する哲学を教え、哲学を学んだ後に神学がありました。
江戸時代の幕府学問所も寺子屋も「真実とは何か」を教え学びました。学問とは洋の東西を問わず "What it is" が主要命題でした。
今は、"How to can I do?" が主要命題になってしまい、目先の利を追うことが学問であると教えるほうも教わるほうも当然視しています。
特に最近はその傾向が顕著で、政治の世界を眺めれば一目瞭然です。
by 村尾鐵男 (2011-11-15 08:04)