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中国の無人機開発 -4/6 [稲門機械屋倶楽部]

                      2011-08-27 MWE36 村尾鐵男

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中国のステルス技術

 先ず、ステルスとは具体的に何であるかを記しましょう。ステルスとは、レーダーで捕捉され難い技術ですが、具体的には下記の六項目を満足させなくてはなりません。

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 目視で発見され難い。従って、ステルス機は黒色塗装で、昼間

     飛ばない。

  レーダーによる探知がされ難い。このため、RCS(Radar Cross

     Section)、即ちレーダー波反射面積を極力小さくするか、或いは

     レーダー波を異なる方向へ反射させる。

 飛行騒音を発しないか、極端に小さくする。

 敵に探知されないために、自らは電波を発しない。従って、ステルス

    機はレーダーを装備せず、無線交信もしない。

 レーダーを装備しないので、それに代えて赤外線探知機を装備。

 排気ガスの色を消し、飛行雲を生じさせない。従って、ステルス機は

    高湿度環境、たとえば雨天には飛行しない。

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 上記の諸条件は、無人機がステルス性を備えるならば、無人機にも適用されるものです。展示された中国製無人機が米空軍のF-117ステルス機を、外観だけとは言え、克明に模しているので、当然のこととしてステルス無人機を目指していると推測されますが、上記六項目がそれぞれ、どこまで実現しているのか、まったく不明です。

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中国の無人機技術

 ステルス機の備えるべき条件はともあれ、無人機は遠隔操作の技術が確立していなくては運用できません。冒頭の香港情報は、無人機が高度8000mで飛行中に墜落したと伝えておりますが、自国領土上空を飛行中に意図的に爆破する必要はないので、何かの故障に見舞われたと想像されます。エンジンの信頼性が未だ十分でなくて推進力を失ったのか、上空のアメリカの監視衛星から妨害・撹乱の電波を浴びせられたのか、無人機も飛行機ですが、飛行機としての技術が未だ確立されていないのか、期待はできませんが、続報が待たれます。


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