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日本の外交雑感 -4/4 [和田の泊りより]

                                 .by 月川善雄

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八つ当りになりますが、外国にある公館で滞在する日本人の事を考えてくれている所は余り多くないように思う。昼休みは一時間半、日本の休日は勿論休み そして現地の休日も休み、何か用があって出掛けようと思えば半日仕事になってしまう(外国に行っている人間はそれほど暇ではない)。

田中真紀子(これもチャイナスクール派)は外務省を伏魔殿といったがこれもある意味で図星だと思います。

そういう意味で政治指導と言うのも意味はあると思うのですが、只それだけの知識、見識、指導力を持った外務大臣が果たして居るのかどうか、そこが?です。

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外交術の上手い下手は別として矢張り外交には経済力と軍事力がものを言うのですが、残念ながら日本には経済力は一時あったが今は落ちぶれて仕舞っており、一方軍事力の方は憲法で“国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する”となっているので、全てお願いベースの外交しかできない。これでは覇権国家にとってはこんな楽な相手は無い訳で、言いたい放題のことを言い、また武力による威嚇も可能なので、こちらは常に悔しい思いをしなければならない。この場合他国の傘の下に入れて貰うだけが何とか現状を維持するための方策なのですが、脅かされる度に矢張り自分の傘が欲しいなと思う。この件は。

                               (完)


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大嶋

月川さん。 労作拝見しました。 日本人は何時も外の世界の動きには興味がありますが、それを自分のこととして受け止め、行動しないでも戦後1985年までは成功しました。 欧州、中国、韓国など殆どの国は隣国から痛めつけられ、時として国が歴史から消える適者生存の歴史を持っています。 その中ではインテリジェンス、軍隊、外交は国の基本でした。 世界で経済力での地位を落とし続ける日本はどのような道を取るのか、最後は国民一人一人の政治への参画でしょうか。 一度TeaParty、サンアントニオ支部の例会に参加した報告を西島さんの”地球人”に載せてもらいました。 TeaPartyを作ることは無理としても、ましな地元議員を見つけ応援する行動が年金を貰っている我々の義務なのかも知れません。 何時も言うだけは簡単と、自戒はしているのですが。

大嶋


by 大嶋 (2011-07-12 07:50) 

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